お前には魔王を倒してもらう。
いまの氷の塊は彼女が出したのであろうか…
「君、主属性って何?あたし氷属性だから相性悪いのよね。」
こいつは何を言ってるんだろう?エンキはそう感じていた。主属性?
「主属性って…何だ?」
「君まさか前衛なの?まぁ、いっか、一応初級者の水属性魔法は使えるし、君はそこで休んでて。」
女の子はそれだけいうとエンキに背を向けて杖を構えた。
あれ?杖なんて持ってたっけ?まぁいいか。
火の玉の口が膨らむ。その瞬間に彼女も行動に出る。
「火炎を水の障壁で防いで、ウォータで決めますか。でもあのこの火炎耐えられるかな~?」
という彼女には自信が溢れてるように思えた。
火の玉が火炎を吹く。
彼女が杖を振り目の前に氷で出来た壁が地面から生えてきた。
さっきシールドと言っていたがモッフンとは違うらしい。
火炎が氷の壁にぶつかり、消滅する。
「ビンゴ!じゃあね、火の玉君♪
ウォータ!」
彼女が叫ぶと杖から水の玉が出て、火の玉に直撃した。
火の玉が煙となって消えたのだった…
「ふぅ、なんか拍子抜けだったね♪あ、私はアリサ、君の名前は?」
「お、俺はエンキ、ここどこだ?」
「へ?君記憶喪失かなにか?クロノスを知らないなんてびっくりにもほどがあるよ。」アリサがそう言ったとき
向こうから見覚えのあるやつが走ってきた。
「あぁ、アリサか、悪いな、時空間魔法が少し狂ってな、離れてしまったんじゃ。ん?もうこやつとは知り合いか?」
3人ともいったい何がどうなってるのか訳がわからなかった。
とりあえず3人で状況を整理することにしたのだ。
-10分後-
まとめた状況をモッフンが整理し始める。
「まず、わしとエンキが時空間魔法でこの世界に来た。しかし、ちょっとコントロールが出来ずバラバラに召喚され、エンキはモンスターに運悪く遭遇、そこにアリサが偶然いたと…」
たしかにこれはまとめなければ話が先に進みそうになかった。
モッフンが続ける。
「じゃあ、まずこの世界のことについて話そう。この世界の名前はディスペデル、この街はクロノス、エンキも見てきたと思うがここではお前たちの世界と違って魔法が使われる。もちろんお前もここに来たからには魔法を使える可能性はある。」
ここでエンキに疑問がおこった。
「使える可能性?ってことは使えないかもしれないの?」
「まぁ。な」
「ふーん、とりま俺はここでなにをすればいいの?」
モッフンがため息混じりに言った、
「そうだな、お主には魔王を倒してもらう。」
「ふーん………て、は?」




