帰還……そして新たな冒険へ
「なんだよ…これ…」
それは悪魔の光景だった。
石碑を出るとそこには焼け焦げた草原に一本もない草木、そして…聞こえない…声…
「エンキ…これは事を急ぐ必要があるぞ。」
「あぁ、どうする…」
「とりあえずここより南にいってロジントを目指そう、そこに白爺の知り合いがいる」
「…いこう」
ドーーン!!
「生き残りは逃がさないよ」
どうやら、こいつがここらを壊滅させたらしい
「……絶対に…許さない……」
「あ?なに?」
エンキは一瞬で気合いモードになり、男に渾身のパンチを食らわした。
「許さねぇって言ったんだよ!」
手に炎が、フレイムだ
「うぉおおお!」
凄まじい衝撃音と共に吹き飛んでいく。
「行くぜチビ、こんなところで止まってる暇はない」
二人はロジントを目指した。
―ロジント前の森林―
「もう少しか?」
「あぁ、ここを抜ければロジントだ。」
エンキは気合いモード全開で凄まじい速度で森林を駆け抜けていた
「エンキ、よくそんなにもつな」
「こんなとこでゆっくりしてられるか、急がなきゃ」
と、その時
「止まれ」数人の男がエンキの前に立ち塞がる。
「ガルネク様の命令だ。捕らえろ」
「どうする、エンキ?」
「決まってんだろ、強行突破だ!チビ!前衛頼む」
(へ、こいつファイアでここらへん一気に潰す気だな、考えるようになったじゃねーか)
「わかった」
「ドラゴン1ぴきで我々を止められるか」
「余裕!」
ドラゴンが尻尾で砂煙を巻き起こす
「ぐぁ、見えん。」
「もういいぜ、杖に戻ってな」
エンキの言葉通りドラゴンは杖に戻った
「行くぜ~!『ファイア』!」
辺り一面の森林は消し飛び、敵ももちろん消し飛んだ。
「ふぅ、よし、行こう。」
エンキが行こうとしたその時
「ちょっと待った」
目の前にもう1人男がいた、さっきのやつらより明らかになにか違う…
「なんだあんた」
「さぁな…」サッ
男は杖を構えた。
(これは…魔弾だ!)
エンキはとっさの判断で右に飛び込んだ。
バーーん!
一撃で直線に光線が飛んだ、それも図太い。
「な、なんだ今の」そして気づく、自分の気合いモードが切れてることを…
「避けたか…じゃあ『フレイム』!」
「同じ属性かよ!ならこっちも!『フレイム』!」
同じフレイム同士でも相手は杖から、こちらは素手、さらにエンキにはもうあまり魔力が残っていない。
「うわぁあ!」勢いよくエンキが吹き飛んだ
「はぁ…はぁ…やべぇな」
「ヤバイみたいっすね、助太刀します?」後ろには折れた木の上にニコニコしながらたっている男がいた。
「え…え?」
「仲間かい?『フレイム』!」
「危ないっすよ!『エアロ』!」
魔法は相討ちのようだった
というかエアロを使った方がそうさせたようにも見えた
そしてこれがタツマとの出会いであった…




