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『異世界の通貨が日本円!? スキル【100円ショップ】をもらった平凡大学生、100均グッズと弓の戦術で最強美少女たちと無双&経済支配!』  作者: 月神世一


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EP 6

100均農具の革命。スローライフ農場、開園!

「よし、ここが僕たちの新しい城……いや、農場だ!」

ポポロ村の村長(とっても人が良さそうなおじいちゃん)から格安で借り受けたのは、村の端にある広大な休耕地だった。

何年も放置されていたため、大人の腰の高さまである凶悪な雑草が生い茂り、土はカチカチに固まっている。

「うわぁ……これを全部抜いて耕すの? 私、剣の素振りなら一日中できるけど、草むしりはちょっと……」

ライザが、荒れ果てた土地を見てドン引きしている。

「ふん。言っておくが、アナステシアの雑草の生命力を舐めるなよ。抜いても抜いても、次の日にはまた生えてくる。この土地を開墾するだけで、最低でもひと月はかかるぜ」

僕たちの様子を見に来たネギオが、ポポロシガーを吹かしながら意地悪く笑った。

「ひと月? いやいや、今日中に終わらせるよ。……サリー、お願いできる?」

「はいっ! お任せください、タロウさん!」

サリーは前に出ると、豊満な胸の前で杖をギュッと握りしめ、目を閉じて魔力を練り上げた。

彼女の聖女としての莫大な魔力が、大地へと流れ込んでいく。

「『アース・コントロール』……展開!」

ゴゴゴゴゴゴッ!!

「な、なんだぁっ!?」

ネギオが目を見開いて後ずさった。

サリーの魔法によって、数ヘクタールにも及ぶ広大な荒れ地の土が、まるで巨大なミキサーにかけられたかのように一気に掘り返され、凶悪な雑草ごと空中に放り出されたのだ。

そして数秒後には、石一つない、フカフカに耕された極上の黒土の畑が完成していた。

「ふぅ……こんな感じでどうでしょうか?」

サリーが額の汗を拭いながら微笑む。

「……おいおい、どこの国の宮廷魔術師だ、その嬢ちゃんは……。だがな! 耕しただけじゃダメだ。明日にはまた雑草の種が飛んできて……」

ネギオがまだ何か言おうとしている。

「そこで、100均チートの出番だ」

僕はスキルを起動し、【防草シート(10m巻)】と【固定用U字ピン】を大量に召喚した。

「ライザ、この黒いシートを畑のうねに被せて、ピンで留めていってくれ」

「わかったわ! はっ! そりゃっ!」

ライザは騎士の異常な身体能力(闘気)を活かし、目にも止まらぬスピードでシートを転がし、U字ピンをハンマーでガンガン打ち込んでいく。

あっという間に、畑の大半が真っ黒な防草シートで覆い尽くされた。

「な、なんだその黒い布は!? 光を完全に遮断してやがる……これじゃ、どんな凶悪な雑草も光合成できずに死滅しちまうぞ!?」

ネギオがシートの構造を見て、戦慄したように声を上げた。

「その通り。これで除草の手間はゼロだ。次は水やりシステムだな」

僕はさらに、【散水ホース(穴あきタイプ)】と【自動散水タイマー】を召喚した。

ホースを防草シートの上に這わせ、タイマーを水源の魔導ポンプに接続する。

「このタイマーをセットしておけば、毎日決まった時間に、決まった量の水が自動で撒かれる。人間がジョウロを持って歩き回る必要はないんだ」

カチッ。

僕がタイマーのスイッチを入れると、ホースの無数の小さな穴から、プシュァァァッ!と細かな霧状の水が一斉に噴き出し、畑全体を均等に潤し始めた。

「じ、自動で……!? しかも、土が硬くならない霧状の散水だと……!? バカな、こんな魔法具、エルフの賢者ですら作れねぇぞ……ッ!」

ネギオが麦わら帽子を押さえながら、ガタガタと震えている。

「ふふん、見たかネギオ! これがタロウの力よ!」

(※自分はストゼロを飲んで見ているだけだったルチアナが、なぜかドヤ顔をしている)

「よし、これで完璧だ。あとは種と苗を植えるだけだな」

防草シートの所々に切り込みを入れ、そこに村長から買った『太陽芋』の種芋と、先ほどネギオから巻き上げた(もらった)『ネギカリバー』の根っこを植え付けていく。

仕上げに、100均の【園芸用・万能液体肥料】を水に混ぜて散布した。

「これで開園準備は完了だ。あとはのんびり育つのを待つだけ……」

僕が伸びをした、その時だった。

メキメキメキッ!!

「……え?」

畑から、尋常ではない音が鳴り響いた。

防草シートの切り込みから、植えたばかりの太陽芋の芽が猛烈な勢いで飛び出し、まるで早送り映像のようにグングンと成長を始めたのだ。

ネギカリバーに至っては、すでに大人の背丈ほどの巨大な聖剣ネギへと成長し、風に揺れて神々しい魔力を放っている。

「うわあああっ!? 植えた瞬間からもう収穫サイズになってるわよ!?」

ライザが腰を抜かしそうになる。

「……100均の化学肥料の成分が、アナステシアの植物の異常な生命力と化学反応を起こして、成長速度がバグったのか……!?」

「……タロウ」

ネギオが、燃え尽きたような目で僕の肩に手を置いた。

「お前のその黒いシートとタイマーと、謎の秘薬(液体肥料)。……世界中の農家が、文字通り首を括るレベルの『破壊的イノベーション』だぞ、それ……」

「あはは……ちょっとやりすぎたかも」

過酷な肉体労働、魔獣(狂気の野菜)との戦い、天候への祈り。

アナステシアの農業の常識を、100均グッズと現代知識(と魔法)で完全に粉砕してしまった瞬間だった。

かくして、雑草ゼロ、水やり全自動、成長速度マックスという、チート全開の『太郎のスローライフ農場』が、爆速でオープンしたのである。

「よし! 今夜は採れたての太陽芋とネギカリバーで、大宴会だぁぁっ!!」

「「「おーっ!!」」」

夕焼け空の下、僕たちの歓声がポポロ村に響き渡った。

王様の重圧を抜け出した先で手に入れた、本当の意味での(色々とチートすぎるが)泥臭くて楽しいスローライフが、ついに始まったのだ!

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