認知
朝職場に向かうとざわついている。なんだろう?何かあったのかな?
「セシリア!婚約おめでとう!!」
「え?」
「見守ってきた図書館内としては嬉しい限りだよね。」
皆が頷いている。婚約話を何故知っているの?あれまだ昨日だよね。
「…見守ってきた?」
「どう見ても師団長はセシリアに会いに来ていたもの。セシリア以外師団長を名前で呼ぶ人もいないし、話かけるのもセシリアにだけだよ。」
「セシリアが休みの日には絶対来ないし、健気な師団長の事応援してた人多いよー。」
嘘でしょ。鈍いにも程があるでしょ…自分の鈍さが際立っている。リュート様がそんなに想ってくれていただなんて。
「セシィおはよう。今日お昼一緒に食べよう。」
「あ、はい。」
周りが一瞬ざわつくがニヤニヤしながら離れていき2人になる。嬉しそうに私の頭を撫で本探してくるねって本棚の奥へと入って行った。
「セシリア様!婚約したって本当ですか?!」
ルイ様が入ってきて私の肩を持ち揺すりながら聞かれる。落ち着いて…ルイ様。急に手が離され温かい物に包まれた。何?
セシィ大丈夫?あ、リュート様だ。急いで戻ってきたらしく少し焦っている。片手でルイ様を押さえもう片手で私を抱きしめ守ってくれている。ギュッと腕に抱きつく。
「このままだと教会に苦情入れるからな。もう魔術師団では受け入れられないと。」
「なんでよ!やめてよ!」
「ルイ様落ち着いて。ここは図書館なので騒がす声も小さくしてください。」
「セシリア様ごめんなさい。」
ルイ様お昼休憩に話をしましょう。と図書館からとりあえず出す。リュート様にもお昼の事を謝り大丈夫だよって言ってもらえ安心し勤務に戻る。
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「ルイ様この前は何回か来ていただいたのに会えずにすいませんでした。」
「いえ、押しかけてすいませんでした。」
「えーっと婚約したのは本当です。申し込んでいただきお受けしました。」
「セシリア様は唯一聖女とか関係無く優しくしてくれた人で…良い人だから優しい方と結婚して欲しかった…。」
ルイ様が泣いてしまう。大きな瞳がこぼれ落ちそうなくらい涙が出ている。どうしよう。
「セシィは私と結婚し幸せになる。お前には関係無い。」
リュート様!ダメです!と諌める。ルイ様の側にいきハンカチを差し出す。
「ずっとリュート様が好きで、でも私なんかって諦めていたの。でも実は想ってくれていたって知ってとても嬉しかった。」
「え…嫌々じゃなく?好きなの?」
「えぇ。ルイ様と仲良いと勘違いをしてしまい酷い事をしたのに、それでも想いを伝えてくれたリュート様を大切にしたいの。とても優しい方よ。」
「…セシリア様は幸せ?」
「とても幸せよ。」
わかった!幸せならいいの。って納得してくれた。涙を拭き今度ハンカチ返すねって立ち上がる。
「ネチネチ!不幸にしたら許さないから!」
「絶対幸せにするよ。」
セシリア様また今度お昼一緒に食べてくださいね!って頭を下げ明るく去って行った。ルイ様本当素直で良い子なんだよね。
「セシィ必ず幸せにするからね。」
「私もリュート様を幸せにしたいです。」
リュート様と持ってきていたサンドイッチを分け合いお昼休憩を楽しく過ごし、明日仕事終わりに指輪を見に行く約束をしお別れをした。




