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図書館勤務のモブ令嬢が、魔術師団長に溺愛されました〜聖女様がライバルだと思っていたら勘違いでした〜  作者: 漆原 凜


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7/10

反芻

誰かが話をしている声が聞こえる。目を開けると私はソファーに寝ていて黒いローブが掛けられていた。リュート様がいつも着ているローブだ。


「私リュート様と口づけを…」 


先程の事を思い出し顔が真っ赤になるのがわかる。婚約もしていないのに、あんな事をしてしまうなんて…とんでもない事をしてしまった。


リュート様何処に行ったのだろう…ソファーから立ち上がりローブを畳む。ローブを持ち声のする方に向かうと、リュート様と目が合う。


「セシリア嬢目を覚ました?もう大丈夫?」


駆け寄ってきて抱きしめられる。顔を覗き込みながら体調は大丈夫か確認される。凄く距離が近い…近過ぎて戸惑ってしまう。


「リュート様近いです…」


「急に倒れるから心配したよ。」


私の頬を手で包みとても心配そうにしている。やはり近い。


「バンフィールド殿その辺にしてあげてください。セシリア大丈夫か?」


「お兄様!?」


「セシリアが倒れたと聞いて来たんだ。バンフィールド殿と話し合ったんだな。」


「え?はい?」


「セシリア嬢は必ず幸せにします。一生大事にしますので義兄上、私にお任せください。」


リュート様はとんでもない事を言っている。任されてしまっている!なんでそうなった??!


「リュート様…?私まだ了承してないです。」


「…え。」


「結婚してもらえるのだと…。想いを伝えあって口づけをしたでは…」


お兄様の前でその話はやめてー!!リュート様の口を両手で押さえ黙ってもらう。手を取られ指先に口づけをされる。


「何を?!」


「私と結婚してくれますか?セシィと呼び一緒に出かける権利を私に与えてください。愛しい人。」


「…はい。」


「ありがとう!セシィこれからよろしくね。」


目の前でこんな綺麗な人に請われたら断れないよ…手の甲に口づけをされ、近々指輪を買いに行こうねって。あぁ…平凡な私には太刀打ちできるはずがない。


「って事で!義兄上!手続きを進めさせていただきます。これから長い付き合いをよろしくお願いいたします。」


こちらこそ!って握手をしている。大丈夫なのかな…あぁぁぁ!仕事!


「私仕事!!!仕事行かないと!」


「倒れた時に図書館に連絡してあるよ。今日ゆっくり休んでと返事貰っているから安心して。」


あぁ2日続けて休んでしまった…お兄様が父上に連絡しとくな!って立ち去っていった。何をしにきたのだか。


「リュート様…私も失礼しますね。」


「体調はどう?もし大丈夫な様なら夕食一緒にどうかな?」


「あ…はい。わかりました。」


あとで迎えに行くねと言ってくれたので、家の場所を教え解散する。今日は怒涛過ぎる…激流に流されている。私本当に婚約者になったの?とりあえず家に帰ろう。


家に帰り口づけを思い出し悶絶する。あぁぁぁ!恥ずかしい!!ベッドで転がり回り何回も反芻しては悶絶してしまう。


リュート様が迎えに来るまで1人で思い出しては悶絶し続けた。


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