攻め
「リュート·フォン·バンフィールド様からだ!本当に心当たりないのか??」
リュート様?何故?送り間違ったのかな?
「お父様どういう事ですか?」
「わからない。先日送られてきて早く返事をしないといけない…。どうしたらいいのか。関わりはあるのか?」
「はい。図書館に来た際にお話する程度ですが。あ、先日お食事を誘われましたがお断りしました…あれ?」
どうした?心当たりあるのか?!とお父様が責め立ててくる。いや、でも…そんな訳ない。
あの日…婚約者でもないのに、2人でお出かけなんてしないです!からかわないでください!って伝えたら、婚約者ならいいの?って…言ってた?嘘でしょ?
「セシリア?顔色悪いが大丈夫か?」
「あの…お食事を断わるのに婚約者以外とは2人にならないと伝えた際に、婚約者なら良いのかと聞かれました…。」
はぁ?!っとお父様が驚愕している。そんなにセシリアと食事に行きたいと…?私も困惑してしまう。ルイ様はどうするのか?リュート様が何を考えているのかわからない。
「明日直接聞いてみても良いですか?送り先を間違えているのかも知れないですし…」
「いや…間違いはないだろう。」
紙を見せられ確認すると私の名前が入っている。んーーー…どういう事だろうか。とりあえず明日バンフィールド殿に聞いて連絡して来なさいと話がまとまった。
「セシリア来ているの?」
扉がノックされお兄様が入ってきた。セシリア久しぶりだな!ってハグをされる。
「釣書の事で来たのか?バンフィールド殿が図書館に意中の相手が居るとは噂で聞いたが、まさかセシリアだったなんてお兄様は驚きだよ!」
「「…は?」」
お父様と声が重なる。王宮で働くお兄様曰く意中の相手に会いに足繁く図書館に通っていると。どれだけ忙しくても他の人が代わりに行こうとしても、本人が行くって出かけていくらしいって教えてくれる。
「えぇ…リュート様が?」
「ほら!それ!」
どれ?!お兄様が嬉しそうに私を指差し指摘してくる。何??
「バンフィールド殿が名前呼びを許している!セシリア以外名前で呼んでるのを聞いた事が無い!名前でって言われているんだろ?」
「…はい。出会ってすぐのあたりに名前でと言ってくださって。」
私は膝から崩れ落ちる。嘘でしょ?悩む私にお兄様がポンっと肩をたたき、ぶち当たって聞いてこいってアドバイスをくれる。
「セシリア…よく話し合ってきなさい。返事はそれからにしよう。」
「お父様わかりました。確認しすぐに連絡させて頂きます。」
そうしようと決まり夕食を一緒に取ろうと誘ってくれ、久しぶりに家族で食卓を囲んだ。
ーーーーー
「バンフィールド様居ますか?図書館勤務のセシリア·ボネットと申します。居られるならお話があるのですが。」
翌日私はリュート様を訪ね魔術師団へ来ていた。あまり会いたくないが、直接聞くほか無い。対応してくれた方が、少々お待ちくださいと中に入っていく。
「セシリア嬢!!」
バンッと扉が開き笑顔のリュート様が現れた。私は急な事に驚き一歩引いてしまう。ゴメン。嬉しすぎて…と謝り、中に入って!と手を取られる。魔術師団の方たちが唖然としている所を通り、師団長の執務室へと案内される。
「あのリュート様…急に来てすいません。」
「いつでも来てくれていいよ!お茶入れるから座って!」
いそいそと準備をしてくれてお茶を淹れてくださる。どうぞって出してくれお礼を言う。
「あのー…昨日父から呼び出されまして…。間違いだと思うのですが…。釣書が…」
「間違いじゃないよ。婚約者ならご飯一緒に行ってくれるってセシリア嬢が言っていたから送ったんだ。」
「ご飯ですか?」
婚約者じゃない人とは行かないってのと、婚約者なら行ってくれるは一緒かな?言葉って難しい。
「ご飯はもちろんだけど一緒に色々出かけたいし、家にセシリア嬢が居てくれたら幸せだね。」
本当に?何故なのかわからない。




