EP8 不死の防衛線
二人が辿り着いたのは、無数の魔石が浮遊する『動力回廊』だった。
そこを守護するのは、漆黒の装甲に包まれた巨大なゴーレム――『守護機兵アーケイン』。
ユウナが短銃剣でその膝を砕き、カイエンが魔剣で首を落とす。しかし、ゴーレムは灰のようなオーラを纏い、何度でも立ち上がる。
「ダメだわ……何度やっても、また動き出す!」
「……ああ。あれは『機体』ではなく『魂の器』だ。器を破壊しても、動力源である塔の回廊そのものに魂が連結されている」
カイエンはゴーレムの攻撃を最小限の動きで回避しながら、回廊の壁に隠された「魔力導管」を鋭く睨む。
「ユウナ、正面の個体を引きつけろ。あいつの動きを止めるんだ」
「無茶言わないでよ!」
「お前の新しい短銃剣なら、できる。……俺が周囲の『回路』を強制切断する!」
その時、回廊の影から二つの影が飛び出した。
「お二人さん、正面は任せろ! 回路の切断なら、俺たちの方が手慣れてるぜ!」
現れたのは、ボロボロの白衣を纏った男と、フードを目深に被った少女だった。
「え!?あなたたちは誰よ!?」ユウナが叫ぶ。
「今は仲間だ! 帝国の『後始末』が終わるまで、この塔から脱出するって目的は一緒だろ?」
白衣の男が叫び、フードの少女が両手を掲げると、回廊全体に魔法陣が展開された。ゴーレムの動きがピタリと止まる。
「今だ!」
「……ああ。同期完了」
カイエンは魔剣を、ゴーレムではなく「回廊の壁」に突き立てた。
火花が散り、壁の奥にある動力回路が剥き出しになる。
「ユウナ、そこだ!」
ユウナは全力で跳躍し、新調した短銃剣の出力を最大まで高める。
魔導弾が空中で光り輝き、剥き出しになった動力回路を正確に貫いた。
――魂の共鳴が止まった。
巨大なゴーレムが、今度こそ完全に「ガラクタ」となって崩れ落ちる。
新キャラですが、実は突貫です…が!
それぞれエピソードがありますのでそれはまた別の話で!
続きが気になったら、ぜひブックマークや評価(星評価)をお願いします!励みになります!
また、連休限定の特別更新を行います。3日間、毎日20時と21時の2回、計6話を一気にお届けします! ぜひ連休のお供に楽しんでください!




