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94 二十三時ダヨ!全員集合

 ブックマーク増えました。

 ブックマークして頂いた方ありがとうございます。

 貴方の夏休みが楽しくなるよう祈ります。

 いつも読んでくださる皆様もありがとうございます。

 夏休みの用事が簡単にすんで自由な時間が増えるように祈ります。


では、94話目楽しんで頂けたら幸いです。

「なにをしてるかな? タ・ス・ク」

 今日の九海は前の民族衣装っぽい服と違って活動しやすそうなパンツスタイルだ。

 日に焼けた小麦色の肌にとても似合っている。


 ちなみに全も同じデザイン系列の服を着ている。

 フぃみョン内の学校指定の運動着かもしれない。


「いや、見てたよね?」

 九海と全のいた位置から考えれば姫様の変身は最初から見えてたはず。

 変な誤解の入る余地はないと丞は九海の追究から身をかわす。


「これは、これで良いですわ!」

 姫様は少女アバターでの肩車が気に入ったようだ。

 丞の額に両手を当ててはしゃいでいる。

 小さな女の子が肩車されてるのは、微笑ましい。


「シャーム姫、はしたないですよ。降りて下さい」

「そうですよ、姫様。人も見てます」

 九海とミッケニは即席のコンビを組んで丞から姫様を降ろそうとする。

 二人の思惑は違っても求める結果が一致したようだ。


「いやですわ! 私、これが気に入りました」

 姫様がぷぃっとそっぽを向く。


「肩車、いいなあ」

 月子さんのいいなあは肩車される方なのか、する方なのか。

 する方なら代わって欲しいなと思いながら丞はしゃがんで姫様の足を地面につける。


「もう終わりですの?」

 姫様が渋々丞から降りる。


 ふう。これで九海の怒りを回避できたと丞は胸を撫で下ろした。


「で、丞。この人は誰なの?」

 九海が月子さんと向かい合っている。

 月子さんが謎の構えをとってるのはなぜだろう?

 保護カバーが開いている怒りスイッチの幻が丞に見えてくる。


 なんで九海は怒りかけてるのか? 

 訳がわからないが、丞はとりあえず怒り発動を回避する行動をとることにした。


「学校の友達。今日一緒にジョンさんのゲームのモニターになってもらうんだ」


「わざわざ・・・誘う・・・女子一人」

 九海の呟きと共に幻の怒りスイッチが少しずつ押し込まれていく。


「いや、もっと誘ってるよ! 一人だけじゃないから」

 起きてる時もこんな事言ったなと、丞は早く異世界会員が来るのを願った。


「私が二番ね。時間に間に合ったかしら?」

 委員長がテーブルに駆け寄ってくる。


「また女子・・・」

 九海が委員長のスラッとした姿を上から下までチェックしていく。


 おかしい。丞の願いはかなったのに何も状況が良くならない。

 幻のスイッチの出っ張りがゆっくりとゼロに近づいていく。


 シープに頼んで今朝の占いチェックしょうかな。

 丞は大仏のような表情で、目の前の現実から逃避する計画をたて始めた。


「これで全員なのか?」

 目を閉じて自分のナビに時間を確認したらしい全が丞に助け舟を出してくれる。


「あと、三人くるよ」

 男が三人くれば九海の誤解もとける。

 さすが、幼馴染み。良いタイミングだ。

 丞は目で全に感謝を伝える。

 まかせとけと全が丞にアイコンタクトしたところで、二人は助け舟がどこにも見当たらないのに気づいた。


「あと、三人? ハーレムか? ラノベの主人公か? そんなにモテなくても・・・」

 九海の誤解によって怒りスイッチは押された。

 助け舟は沈んだようだ。

 丞と全の視線は合わない。

 丞の視線を全が丁寧に避けている。


「遅れてたらごめんね。急いできたんだけど」

 何かを決めた九海が丞に向かってスタスタと歩み寄ったところで、周りの人に配慮した走り方の、第三の異世界会員がテーブルに到着した。


 丞は救世主に抱きつきたくなった。

 実際やると、さらに九海が怒りそうなのでやらないが。

 どこから走ってきたのかわからないが、虎城君は汗もかいていない。


「と、虎城君、速いよ」

 白次が黒次に背中を押されながらやっとのことで到着する。


「ギリギリでわりーな。シープ、今何時だ?」

『二十二時五十七分です』

「間に合ったか。でもすぐ動けネーな」

 黒次が椅子に座ってゼーハー言ってる白次に、テーブルから出した水を差し出す。


「ジョンさんのゲーム会場ってここから遠い?」

『歩きで四十五分ほどですね』

「ジョンは送迎を出しても良いと言ってましたよ」

 ミッケニが丞とシープの会話に加わり、新たな情報を追加してくれた。


「どうしようか?」

 丞が子猫と異世界会員と幼馴染みに問いかける。


「貴方がクミさん? 思ったより小さいのね」

 駆け足で曇った眼鏡を拭きながら委員長が姫様に聞いている。


「違う。それはシャーム姫」

「シャー・ムヒメ? メズラシー名前だな」

 月子さんの紹介に黒次が首をかしげる。


「じゃあ、こっちの人がクミさんね」

 委員長が全に向き直る。

「い、委員長って、眼鏡、は、外すと視力いくつ?」

 息が整ってきた白次がなんとか突っ込む。


「0・02。いやね。人の区別はつくわよ」

 委員長が黒次に答える。


 ダメじゃないかとその場の全員の気持ちが一つになった。


「まず、自己紹介しようか。僕が全員紹介してもいいけど。そのあと移動方法を決める。これでいいよね?」


 みんなが心のなかで委員長の視力に突っ込んでできた静寂。

 このタイミングは逃せない。

 さっきの質問、誰も聞いてないみたいだし。

 集団のとりまとめなんか僕の柄じゃ無いんだけどなと思いつつ、丞はジト~とした九海の視線を受けながら、少し大きめの声を出した。


 夏のホラー2019作品紹介エッセイを書きました。

https://ncode.syosetu.com/n0036fr/

デス。


 夏のホラー2019のテーマは病院デス。

 多くの作家さんが同じテーマで色々なアイデアや書き方を工夫して作品を投稿されています。

 バナーからすぐ読めるので暑いうちに。

 お薦めデス。

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