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82 ギルティ

 ブックマークが増えました。

 しかもまた二枚。ビックリです。

 ブックマーク頂いた方々ありがとうございます。

 貴方方の思い出せない事が、あっさり思い出せるように祈ります。

 いつも読んで下さる皆様もありがとうございます。

 大事な時に言葉がすらすら出るように祈ります。


では、82話目楽しんで頂ければ幸いです。

「姫様、ミッケニ及び地球人三名捕捉」

 メインモニターに姫様達が表示された。


「捕捉確認」

 姫様達の輪郭が太くなる。


「牽引範囲内の外部観測を遮断。牽引開始」

 地上班からの映像から姫様達が消え、船のカメラからの映像に切り替わった。


「牽引開始しました。収納完了まで15秒」

 姫様達が地面を離れ浮く。



『え、何これ?』


『ああ、迎えに来たんだな』『そうね』


『お、怒られますわ!大変ですわ!』『姫様。まず誤解を、誤解をといて下さい!』


 一般人、TKG、お忍び実行犯が三者三様の反応を示す。


「3、2、1。第五謁見室に収納完了」

 カウントダウンごとにモニターの姫様達の姿が大きくなっていった。

 横から見た映像になった所で牽引完了と表示される。


「Oプラン強制完了」

 オペレーターの宣言で警備管制室にホッとした空気が満ちる。


「気を抜くな。Mプランはまだ半分しか終わっていない」

 指揮所のトゥラォが浮かれた空気に重しを乗せた。


「地上班は各員、手筈通りに帰投」

 オペレーターがMプランの最後の命令を伝達する。


「全員帰投確認にてMプランを完了とする」

 


「ふう。なんとかなったねぇ」

 ソマーリ王が伸びをする。


「最初のお忍びならこんな物ね」

 マリーニース王妃が髭をしごく。


「最初? 次もあるんですか」

 ミッケナがティーセットをお盆に載せていく。


「物事は常に最悪の事態を想定する物だ」

 Mプランを完了させたトゥラォが指揮所からおりてきた。


「お疲れ様トゥラォ。完璧な計画だったねぇ」

 ソマーリ王がトゥラォに先の尖った木の実を差し出す。


「まだ、仕事中だ」

 トゥラォはマタタビっぽい木の実を受け取らない。


「貴方ったら、いつの間に」

 王妃が呆れる。


「途中からお茶が減らないと思ったら」

 ミッケナも呆れている。


「ちょっとだけだよ。ちょっと」

 王様が床に落ちてる木の実のヘタを足で隠す。


「さて、謁見、謁見。偽装ユニット使った方が良いかなぁ」

 王妃と目を合わさないようにして王様が謁見の準備に取りかかる。


「ちゃんと酔い覚まし飲んでから乗るんだぞ」

 トゥラォが俺の仕事を増やすなと王様に釘を刺す。

 偽装ユニットは酔っぱらい運転禁止だ。


「私も早く行かないと床に穴が開きそうね」

 謁見室のカーペットを捲り始めた娘をモニター越しに見ながら、王妃が溜め息をついた。



「TKGの方が姫様を助けた所で船に回収されました」

 ミッケニの証言がやっと終った。


「「弁護人はこちらへ」」

 マリーニース王妃と九海がユニゾンする。

「丞は悪く無いですよ」

 全が丞の肩に手を置く。


「ひ、姫様も悪くありません」

 ミッケニが全の頭の上に乗る。


 猫型宇宙人を頭の上に乗せた地球人が三角形を作り出した。


「お前は実行犯でしょ!」

 ミッケナが全の頭からミッケニを落として代わりに登る。


「ヒイィ」

 王妃とミッケナに挟まれた姫様が逃げ道を探す。


「ギルティ!」

 娘に有罪を告げた王妃が姫様に飛びかかる。


「え、ちょっと。僕の頭の上でそう言うのは」

 丞の頭を踏み台にして姫様が大ジャンプで逃げ出す。


「甘い! ミッケナ右塞いで!」

 王妃も丞の頭を踏み台にした。

 全の頭の上から降りたミッケナと連携しながら、瞬く間に姫様の首に噛みつく。


「お父様~」

 姫様の最後の希望は震えながら柱の影に隠れていた。



「ギルティ!」

 王妃はどこかに行ってしまったが、九海は同じセリフを丞に叩きつけた。


「ミッケニの話を聞いてたろ? 丞は巻き込まれただけじゃないか」

 全が妹に呆れる。

 九海は赤い顔で丞のほっぺたを指差す。


「ああ、そっちの話か」

 全が丞のほほにうっすらと残った紅葉を見る。


「すまん。俺の力じゃ、どうにもならん」

 丞を拝んで全があっさり弁護を終了する。


「何か言いたいことは?」

 九海が丞に最後の情けをかける。


 あしがしびれてふかこうりょうりょくくらくてみえなかったみっけにもどうざいそもそもすぱっつ・・・

 ダメだ。この状況は打開できない。

 丞は考えるのをやめた。


「ありません」

 丞はうなだれた。



「すまん。TKGに連絡してなかった」

 正座した丞に説教している九海を見ていた全に、虎縞のナンニャー星人が話しかけてきた。


「いえ、たぶんこちらも連絡を取って無いのでは?」

 TKGがこの船に連絡してれば、捜索は中止されてるはずと全は考える。


「ああ、さっきやっとこちらから連絡した」

 虎縞の猫っぽい人が頷く。


「じゃあ、お互い様ですね」

「そう言って貰えると助かる」

 


 説教されている姫様とミッケニと丞。


 全とトゥラォの所だけ、なごやかな空気に包まれていた。

 初めての御使い視点は書いてて楽しいので、続けようかなと思ったんですが、長くなりそうなのでやめました。


 あんまり同じシーンを繰り返すのは良くないですよね。

 

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