81 パーフェクト プラン
今日も視点変更ですが一風代えています。
では、81話目楽しんで頂けたら幸いです。
「シャーム王女がお忍びを計画しています」
「お忍び! 懐かしいねぇ」
「お忍び? どこからそんな知識を? あの子のそばから、その手の情報は遠ざけたはず」
「遺伝子に組み込まれているのでは?」
「飲んだお乳に入っていた可能性はあるかしら?」
「貴女のお乳も飲んだでしょ」
「微笑み合っているよ。仲がいいなぁ」
「俺、ソマーリのそういう所、本当に王様に向いてると思うよ」
「まあ、知ってしまった物は仕方ありません」
「阻止しますか?」
「無理でしょ」
「無理だよねぇ」
「邪魔をすれば絶対に意地になります。一回実行すれば、しばらくおとなしくなるでしょう」
「さすがよくおわかりで」
「親子だなぁ」
「では別のプランを」
「ミッケニに気づかれないようにサポートしてあげよう」
「姫様はいいのですか?」
「シャームはせいぜい降りた後の計画ぐらいしか考えないですわ。誰に似たのかしら」
「貴女でしょ」
「ププッ」「・・・ブハッ」
☆
「ミッケニのお忍び計画が出来たって?」
「早いわね?」
「姫様が会うたびに息子の耳に『お忍びの計画はできまして』、『お忍び忘れてませんわよね』って囁いてたんですよ」
「ああ、だからオシノビー、おしのびーって、うなされてたのか」
「僕はマリーニースにそんな事されなかったよ」
「私にしたんですよ」
「ミッケナは俺に」
「昔の話よ。昔の」
「さて、この計画だけど。いいねぇ」
「よくできてるわね」
「姫様の無茶ぶりで鍛えられたんでしょ」
「俺と一緒だな」
「でも、警備の巡回しか考えてないな」
「時間があれば下見するから気づくけどねぇ」
「明け方は結構、廊下に人がいるのよね」
「貴女は一回目それで失敗したわね」
「警備を増やすか? 二人の方に行かないように」
「警備の人に悪いよ」
「船のAIに命令を出して二人の見えない位置に隔壁を下ろせばいいでしょ?」
「さすがだわ。昔と違って大胆ね」
「それでいきますか。地上で警備する必要があるので、人員は増やしますが」
「昔もこうだったのかなぁ」
「まだまだ、大人の肉球の上ですわね」
「貴女はたまに転がり落ちてましたけどね」
☆
「Mプラン実行開始。なお、このプランは警備大隊長が指揮をとる」
「大隊長トゥラォだ。このプランは両陛下が御覧になっている。各員日頃の訓練の成果をお見せしろ。以上」
「Oプラン、実行時間近づく。各班光学迷彩、作動チェックせよ」
「一班相互チェック完了。問題無し!」
「二班相互チェック完了。問題無し!」
「三班・・・
「全班チェック異常無し!」
「よし、船内班は姫様達に気づかれない位置から映像送れ」
「了解!」
「お、始まるねぇ」
「ミッケナ、お茶入れて。あとポテチどこ?」
「こんな時間に食べると肥るわよ」
『うにゃぁ』
「あ、ミッケニのシッポをつかみましたわ」
「いきなり捕まれると、びっくりするよねぇ」
「うにゃぁって。あの子ったら。」
『ここから地上へ降りましょう』
「第三緊急脱出室、警報停止」
「停止確認」
『なるほどですわ!』
「何であの子、あそこで叫ぶのかしら」
「貴女も昔、叫んでましたよ」
「ボイスキャンセラーを持っていってたねぇ」
「ミッケニ、姫様の順で転送降下!」
「安全な所に降ろせ!」
「地球人に見られなければ歩道でもいい」
「中央転送室、補整開始しました」
「地上班へ転送座標を連絡」
「こちら地上第五班。転送信号を確認」
「了解。二人を確認次第、映像送れ」
「お、映像きたねぇ」
「なかなか地上班も優秀ですわね」
「王妃。髭にポテチのカスがついてますよ」
『にゃっとっと!』
『ギニャアァァ!』
「アッハッハ。下敷き! ミッケニ下敷き! 昔の僕と一緒!」
「何であの子、踏んでるのに気がつきませんの・・・」
「踏み慣れてるのでは?」
「特殊工作班、地球人型偽装ユニット起動」
「起動。動作確認よし。オートバランサーも正常」
「姫様とミッケニに警告活動。自転車発進!」
「発進よし!」
『まずは・・・アレ何ですの?』
「おお、自転車の進路、ギリギリだったねぇ」
「あのくらいでちょうどいいですわ。あの子どこか抜けてるし」
「昔の貴女にそっくり」
「姫様、コンビニに接近中。入店するようです!」
「まずい! 地球人型偽装ユニット呼び戻せ! 地上班は何やってんの!」
「偽装ユニット、地上班、間に合いません! 偽装ユニットは予備到着まで120秒!」
「プランG発動。より大きな衝撃を店員に与える」
「プランG発動! 地球人型偽装ユニットは、フルフェイスヘルメットを装備せよ!」
「シャーム! 何でそのままコンビニに入ってるの?」
「ちょっと、ミッケナ! 貴女、ちゃんと勉強させてる?」
「やってますよ! ほら! 一緒に勉強しているミッケニは、わかってるでしょ!」
「ミッケニが姫様を回収! 目撃者一名!」
「プランG中止」
「偽装ユニット、プランG中止!」
「繰り返す。プランG中止! 包丁をしまえ!」
『ちょっと姫様! なぜ普通にコンビニに入っていくのですか?』
『買い物ですわ!』
『地球はフぃふョにーニゃる前なので、現地人と接触できませんよ』
『なんですって! 本当なのミッケニ!』
『私は姫様に嘘をつきません』
『買い物は?』
『無理です』
『お店でお食事は?』
『無理です』
『お持ち帰りは?』
『無理です』
『何ならできますのよ・・・』
『降りた後の計画は姫様の担当ですよ・・・』
「いや~。シャームがコンビニに入ったのはビックリしたねぇ。叫びすぎて喉乾いた。僕にもお茶ちょうだい」
「帰ってきたらお仕置きですわね」
「ええ。みっちり勉強させます」
「姫様、ミッケニ、地球人の小屋に隠れるようです」
「地上班へ集合連絡」
「地球人型偽装ユニットは周囲警戒に入れ」
「しばらくは行動しないみたいだねぇ」
「たぶん、寝ちゃいますね」
「私達も少し休みましょう」
☆☆
「これ見てください!」
「うん? ブ~ッ! ゲホ、ゲホ」
「ちょっと! ノートパソコンにコーヒー噴かないでください!」
「これシャーム王女じゃないか? あともう一人いたな?」
「はい。先ほどネット監視AIが通知してきました。コンビニの防犯カメラの映像です」
「こっちのサーバーに保存したあと、AIに画像データを破壊させろ!」
「わかりました」
「この地域のTKGメンバー全員に連絡。シャーム王女を探せ! 駈け落ちだ!」
「何で駈け落ちなんですか?」
「今の国王夫妻がやったからだ」
「え~。ロマンチック!」
「アホか! 地球が滅びかかったんだぞ!」
「・・・何で?」
「それは・・・
今日は会話文のみで書いてみました。
登場人物はソマーリ王、マリーニース王妃、ミッケナ、トゥラォ(ミッケニのお父さん)です。
映像で姫様とミッケニ。
あと、全と九海以外のTKGが二人。
誰視点になってるのか?保護者?
ここまで追加情報を入れると視点変更では無い気がします。




