80 ぱーふぇくと ぷらん ぷらん
ブックマークが増えました。
しかも同時に二枚。
ブックマーク頂いた方々ありがとうございます。
貴方方の心に残る、素敵な出来事がおきるように祈ります。
いつも読んでくださる皆様もありがとうございます。
夏の電気代がお安くなるよう祈ります。
では、81話目楽しんで頂けたら幸いです。
「行きますわよ! ミッケニ!」
姫様が元気よく言って僕の前を・・・
歩きません。
はい。僕が前を歩くんですね。
わかってました。
姫様がテレビ番組でお忍びを見てから三日。
今日はついに実行の日です。
本当はもっと計画に時間をかけたかったのですが、姫様が限界でした。
ええ、三分に一回僕の耳からお忍びを入れるんです。
僕の頭の中にはそんなにお忍びは入りません。
「私についてきてください」
ミッケニが私の前を歩き始めましたわ。
地球の太陽も昇らない時間、船内も外に合わせて薄暗いですわね。
まあ、ナンニャー星人の私にすれば昼と変わらないですけど。
ミッケニが歩いては振り返り、歩いては振り返りしてますわ。
私がついてきてるか確認しているのね。
足音をたてるわけにはいかないから仕方ないですけど、チラチラ見られるのも気になりますわね。
目の前で揺れてるシッポ。これを掴めばいいでしょう。
はい。ぎゅ~。
「うにゃぁ」
僕の口から変な声が出ました。
とっさに両手で口を塞ぎます。
誰も聞いてませんでしたよね?
姫様が急に僕のシッポを握ったんです。
にゃ~なんて言ったのはいつ以来でしょうか?
小さい頃は言葉の最後に必ずつけてました。
さて、目的地は直ぐそこです。
警備に見つかる前に。
姫様を確認する必要も無くなりました。
急ぎますよ。
「ここから地上へ降りましょう」
ミッケニがテストモードに切り替えて警報と通報を止め、緊急脱出と書いてある部屋の扉を開けましたわ。
なるほど、転送室は私の部屋から遠いし、必ず人がいますものね。
でも、ミッケニはいつの間にボートの操縦ができるようになったのかしら?
お勉強はほとんど私と一緒ですのに。
おっと、いけませんわ。
ミッケニが脱出用ボートのハッチから手招きしています。
さあ、お忍び! 行きますわよ!
「なるほどですわ!」
姫様が叫びました。
まあ、廊下からは離れてますし、さらに脱出用のボートの中です。
僕以外には聞こえないでしょう。
でも、油断はしません。
時間も良い頃合いです。
今、脱出すればちょうど地球人の町の外れに降りれるはず。
さあ、お忍び。いきますか。
「にゃっとっと!」
「ギニャアァァ!」
緊急脱出用ボート付属の緊急転送装置を使うとは。
船本体には記録も残りませんし完璧ですわ!
ミッケニ! あっぱれです!
光学迷彩ステルスドレスを頑なに嫌がったのも許してあげますわ。
何で他の人には見えないのに嫌がるのかしら?
さて、ついに地上ですわね。
さっきまで乗っていた船はどこ?
緊急転送装置は真下の安全な所に自動転送でしたわね。
真上を見ますが雲しか見えません。
・・・まあ、いいですわ。
さて、お忍び本番!
あら? ミッケニがいませんわ?
踏んでる、姫様。僕を踏んでます!
緊急転送装置は転送先の座標を速度優先で自動設定してくれますが、これはヒドイです。
なんで横に並んで転送を開始して、縦に並んで終了なんですか。
おかしいでしょ? 危ないでしょ?
警備大隊長の父に報告しなくては。
ああ、ダメです。お忍びなんでした。
でも、姫様を踏まなくてよかった。
姫様。足をグリグリしないで。
早く僕に気づいてください。
「まずは・・・アレ何ですの?」
まだ暗い道の向こうから一つ目を光らせて何かがこちらにきますわ。
ちょっとミッケニ! 引っ張らないで。
何かが勢いよく目の前を駆け抜けましたわ。
ちりんちりんと鳴きながら。
ああ。今のが車ですわね。
後で乗ってみなくては。
地球の乗り物は何で浮いてないのでしょう?
人にぶつからないのですか?
ぶつかる気がしますが。
今も危なかったです。
あれ。姫様がいません。どちらに?
まずは買い物ですわね。
ちゃんとオンらインのポイントも貯めましてよ。
うちの星では必要な物はAIが作っていつの間にか置いといてくれます。
お店とやらもないですわね。
商品という誰の物でもない品物が並んでいる上に、ポイントと交換できるなんて素敵ですわ!
「うわぁ! 店長、猫が入ってきました」
「あ゛? 追い出しゃいいだろ? 何騒いでんだ?」
「いや、見てくださいよ! 立って、服着て、立って!」
「いね~ぞ?」
「確かに見たんですよ?」
「藻流田、お前さっきシフト入ったばかりだよな? 疲れてんのか?」
「いえ。ちゃんと寝てきました」
「そうか。まあ俺の若い頃は猫もチョ~ランで極めてたもんよ。免許も取ってたしな」
「ちょっと姫様! なぜ普通にコンビニに入っていくのですか?」
ミッケニが私をお店から引っ張り出しましたわ。
「買い物ですわ!」
姫様がご自分のオンらインの端末を指差します。
「地球はフぃふョにーニゃる前なので、現地人と接触できませんよ」
ミッケニが信じられない事を言い出しましたわ!
「なんですって! 本当なのミッケニ!」
姫様。僕と一緒に勉強しましたよね?
「私は姫様に嘘をつきません」
そうでしたわ。
「買い物は?」
姫様のシッポがピンと立っています。
「無理です」
なんて事なの! ミッケニ!
「お店でお食事は?」
できませんよ姫様。
「無理です」
ミッケニの言葉が私の耳をへにょっさせましたわ。
「お持ち帰りは?」
まだ言いますか、姫様。
「無理です」
ミッケニのシッポがピンと立ってますわ。
「何ならできますのよ・・・」
とうとう姫様のシッポがぷらんとなりました。
「降りた後の計画は姫様の担当ですよ・・・」
ミッケニのシッポがぷらんとなりましたわ。
今日は二人称。
ではなく一人称の交錯です。
会議シーンとかに使えそうです。
でも自分の呼称が一緒だとたぶんダメですね。
丞とミッケニだと僕、僕します。
後、ペンネーム変えました。
やっぱり駄作はまずいかなと。
駄菓子の駄だったんですが。




