43 次はおみやげ
ブックマークやポイントを頂いたり、読んで下さる皆様にお礼やお祈りすると、前書きが長くなりますね。
でも、知ってました?この前書き部分「20000文字以内で入力」なんです。
本文より長い前書きも書けます。
そんな怖い事には挑戦しませんが。
では、43話目楽しんで頂けたら幸いです。
しばらく休んで丞は行動を再開する。
「あー。心臓に悪い。まだドキドキする」
『兵器に見つかっても緊急転送されるだけですよ?』
「いや、でも見つかりたくないな。なんか怖かったし」
『兵器は威圧感を与えるか、兵器に見えないように設計されますからそうなります』
「あれって警告とかしないで撃ってくるの?」
『人に対してはわかりませんが、探査機は問答無用で破壊されています』
「そうなんだ。ますます怖くなったよ」
扉からそっと出る。
「扉の確認って何を確認していたの」
『ログとかですね。扉に記録された開閉回数と、鍵がこじ開けられてないか、ドアに変形がないか等を確認しているようです』
「え、まずいよね?開閉回数が増えたら侵入者ありで探しにこない?」
『大丈夫です。Fの用意したスーツはカウントされないようになっています。大抵の鍵も開けられます』
「さすが所有者の用意したスーツ」
「おみやげ屋さんって二軒だっけ。さてどう回ろうか?」
おみやげ屋さんは発着所を挟んで二軒ある。
『兵器の後についていくのがいいのでは? 効率的に回れます』
「なるほど、そっちの方が安全か」
無意識に兵器と反対に行こうとしていた丞は振り返って兵器の後をついていった。
[おみやげ]とかかれた扉を開けて最初のおみやげ屋さんに入る。
「この階のお店は全部通路と区切られているんだ?」
お店エリアは大型商業施設のフロアみたいだったが、ここは商店街にそっくりだ。
『発着所が近いので事故に備えてます。事故発生時は個々のお店で気密を保ちます』
「通路から店の中が見えないのはいいね」
『また扉の向こうを表示しますか?』
「心臓に悪いからいいよ。兵器が近づいてきたら知らせて、一応隠れるから」
丞はカウンターの内側スペースを確認する。
「さて、何から回収しようかな」
何もなかった服屋と違っておみやげ屋さんには品物が並んでいる。
「そういえば、何でおみやげ屋さんには品物があるの?」
『宇宙船の出発時間ギリギリで、品物の合成時間を待てない人の為です』
「なるほど」
お店をチェックしていた丞は、奥に何も無い棚を見つけた。
「あれ?あそこの棚、何も無いね?」
『先にきたトレジャーハンターが回収したようです。値札からすると民芸品があったようです』
「じゃあ、残っているのは価値がない物?」
『価値は人それぞれです』
それもそうかと、残った品物を回収する事にする。
[ステーションまんじゅう]
見本を見ると白っぽいまんじゅうが並んでいる。
[ステーションに行ってきました]
スポンジケーキのようだ。
「宇宙ステーションにもあるの?地球の影響?」
『そうかも知れません。甘い物が好きな種族は多いです』
鉱物標本の入った箱を手に取る。
「これは?近くにある星の記念品?」
『食品です。鉱物系の人が食べます』
「地球人には食べられないヤツ?」
『右上の白いのは食べられます』
「そうなの?固そうだけど」
『塩化ナトリウムです。削ってお召し上がりください』
「煉瓦?」
『土を焼いて固めた物です。ほとんど煉瓦ですが食品です。やはり鉱物系の人が食べます』
「水?」
『天然水や樹液や油です。液体しか食べない種族もいます』
「空気の缶詰め」
『空気に含まれている成分を吸収する種族用です』
「折り紙?」
正方形の色とりどりの紙が並んでいる。
『食品です。植物などの繊維に味付けした物です』
「ああ、ジョンさんと食べたやつか」
丞は輝く石の入った箱を見つけた。
包装も高級感溢れている。
「これって宝石じゃない?しかも大粒!」
『人造宝石ですね。それも食品です』
「人造?食品?価値はないの?」
『宝石は天然物以外は価値を認めない種族が多いです』
「天然物じゃないとダメなんだ」
『はい。食感と風味が違うらしいです』
「結局天然物も食べるんかい! さっきの宝石店も食べ物屋だったの?」
『いえ、あのお店はアクセサリーショップです』
違いがわからないと思いながら、面倒くさくなった丞は適当におみやげの箱を回収して次のコーナにいく。
「木刀・・・ここ、宇宙ステーションだよね?」
木刀にしか見えない棒や材質がわからない棒が箱に立ててある。
どれも軽く武器では無いようだ。
『道具はほとんどの種族が使います。最初に棒状の武器を使った種族も多いです』
木刀を回収する。
「これは、パズル?なんだこりゃ?」
『パズルや知恵の輪のたぐいのおもちゃです。丞様には難しいですか?』
シープが意地悪く微笑む。
丞は知恵の輪らしきおもちゃを解こうと頑張る。
「でも、これって解くのに腕が三本以上必要そうだけど?」
『はい。腕が三本以上ある人用です』
「・・・」
丞は黙っておもちゃを回収した。
「キーホルダー?」
くるくるまわる柱に固定された棒に、小さな人形やプレートがついた物が種類ごとにぶら下がっている。
『小形の亜空間収納ですね。小さい鞄ぐらい入ります』
「そうなんだ」
ぶら下がっている亜空間収納を片っ端から回収する。
次のコーナは布がぶら下がっている。
「これは?服?」
『布製品のコーナーです。民族衣装と風呂敷、ハンカチ、タオルのようですね。民族衣装は着るよりは飾る使い方をするようです。風呂敷には亜空間収納がついています』
「そうなんだ」
ぶら下がっている布も回収する。
布が無くなるともう回収する物がない。
「トレジャーハンターって思っていたより地味だね」
『まあ、地球でもそうですよ。大抵考古学の教授ですし。金銀宝石以外は土器とか石器とか発掘します』
「それもそうか。もう一軒のお店もここと同じだと思う?」
『そうですね。この階からトレジャーハンターは緊急転送されて無いですから、民芸品は回収されているでしょう。お店も同じ系統の店舗ですので品物も一緒かと』
「じゃあ、兵器がくるまえに階段に戻ろうか」
特に問題無く階段に戻る。
明日で投稿一ヶ月です。
小説を書いていることは誰にも言ってません。
当然、誰も御祝いしてくれないので自分で祝います。
書き貯めが上手くいけば五時、十一時、十六時の三回投稿できるはずです。
皆さんに喜んで頂けたら幸いです。




