44 最後は食品売り場
投稿1ヶ月記念連続投稿一回目です。
今日で書き始めから一月です。
途中弱気になって書くのやめようかと思った事もありました。
でも続けて良かったです。
では、44話目、楽しんで頂けたら幸いです。
「状況を確認しよう。地図お願い」
シープが立体地図を表示する。
赤点が減っている。施設管理と格納庫の赤点が無くなって、黄色い点が入り込んでいる。
格納庫の青い点が少なくなっていく。
宝石店の1台は黄色い点に緩く囲まれていた。
「兵器が減ってる。攻撃すると自爆するはずだよね?」
『多数で向かっていって、無理矢理に亜空間収納したようです。兵器にダメージが無いですし、亜空間では自爆出来ません』
「なるほど。人数がいれば出来るんだ」
『はい。宝石店前の兵器にも仕掛けるようです』
「巡回している10台と、C型の両端の2台は格納庫とか施設管理にいかないのかな?」
『常に情報をやりとりしていないのでしょう。宝石店前の兵器がいなくなったのを、巡回兵器が見つければ行動パターンが変わるはずです』
「施設管理と格納庫に向かうよね?」
『はい。その可能性が高いです。後トレジャーハンターがジェネレータを全部停止すると人工重力が無くなりますのでご注意ください』
「自信ないな。その時はシープに頼むよ」
丞は自分だとくるくるまわるだけだしと思いながら、シープに頼む。
「宿泊エリアも調べ終わっているみたいだね。メモリーボードは見つかったの?」
宿泊エリアの黄色い点がほとんど無くなっている。
『いえ、発見報告は無いです』
「自爆で吹っ飛んだのかな。このCの切れている所、自爆の後だよね?」
『はい。そこにあったなら見つけるのは難しいです』
「さて、どうしようか?もう品物の残っているお店は無いよね?」
『はい。ステーション修理用の材料も回収されています。後は食品売り場に何かあるかも知れません』
「天然物のダイヤとか?」
『先に行ったトレジャーハンターに回収されている可能性が高いです』
食品売り場にも黄色い点がちらほら見える。
丞は宇宙ステーションに最初入った頃を思い出した。
「そういえば、下側から入ったんだから最初に食品売り場に行けば良かったんだ。なんで教えてくれなかったの?」
丞はシープを恨めしそうに見た。
『聞かれなかったので。自分で考えるのも楽しみのひとつです』
シープがすまし顔で答える。
ため息をつきながら丞は階段をおりる。
「シープのお腹を黒く塗ったら、分身しているシープのお腹も黒くなるの?」
『統合するまではそのままですね。統合した後は全部一緒です。何回か言いましたが塗っても見えません』
「服も変えられるよね?」
『ポイントがあれば』
「裸の種族もいるって言ってたよね?」
『丞様のナビなので倫理観は日本人基準です。人前での裸は拒否します』
話しながら階段をおりていると、食品売り場の扉に着いた。
「外に兵器いる?」
『大丈夫です。兵器は近くに居ません』
扉をそっと開けて食品売り場に入る。
「遅かったな。めぼしい物はさらっちまったよ」
他のトレジャーハンターがいた。5人組が虫かごみたいな亜空間ボックスを持って、収穫を自慢してくる。
スーツ姿なので腕が六本ある人以外は見分けがつかない。
「そうなんですか、残念です」
「お、素直だな。新人か? まだ普通の食材は残ってる。単価が安いと現物そのまま支給が多いから、食べたいもの取ってきたらいいんじゃないか?店に現物は無いからレストランの厨房に行ってみな」
「そうします」
5人組と別れてレストランの厨房に入る。
「これは北銀河氷星の天然水!」
「こっちはプッテッテの溶岩だ」
「おいおいコンデーラ砂漠の青砂もあるぜ」
「ちくわタイミョウシン」
「なんだと!あの有名な?」
「本当か、もっとないのか?」
レストランの厨房には違う5人組がいて、食材を回収しながら騒いでいた。
そのうちの一人はサイズ的に演説していた猫っぽい人だろう。他の人はやっぱりわからない。
「ちくわタイミョウシンは渡さない」
丞に気づいた猫っぽい人が後ろに何か隠す。
「盗ったりしませんよ」
丞は答えたが、正直ちくわタイミョウシンがどんなものかは興味がある。
チラチラ猫っぽい人を見ると、金色の缶詰のような物を大事そうに回収していく。
「シープ。ここで食べ物を回収しても意味無いよね?フぃみョンから持ち出せないし」
『フぃみョンで食べられますよ。ポイント次第で持ち出せる物もあります。地球人が食べても平気な物をマークします』
丞の視界にうつる、いくつかの品物が丸と三角で囲まれる。
「丸と三角があるけど?」
『丸は日本人の味覚データ上食べられる物です。三角は地球人が食べても問題無い物です』
「あんまり変わらないように聞こえるけど?」
『何が美味しいと思うかは人によります』
丞はなんかよくわからないと思いながら、適当にマークされているものを回収していく。
すーぅと照明がだんだん薄くなって消えた。
丞の足が床から離れる。
「シープ!これって」
『ジェネレータの停止に成功したようです。ライトをつけて視界を調整します』
「おっと!危ない!」
丞は目の前に浮かんでいた包丁らしきものをとっさに回収する。
『厨房からでましょう』
「シープに任せたいんだけど」
『分かりました。体の力を抜いてください。あと私のコントロールより丞様の行動が優先されるので注意してください』
丞が体の力を抜くと、自然と厨房の出口に向かっていく。
「まずいぞ!」「アレを見ろ!」「アレは!」
なんか騒がしい。
次は十一時更新です。
すいません。描写が足りないかもしれません。
猫っぽい人は地球の猫サイズです。
他の何々っぽい人は地球人サイズです。




