42 ドキドキしてみつめる
前回の後書きのポイントを間違えました。
16ptから14ptに訂正しました。
と書いていたらブックマークが増えました。
ブックマークしてくれた方ありがとうございます。
貴方の欲しいものがお安くなるよう祈ります。
いつも読んで下さる皆様、ありがとうございます。
心から笑える事が増えるよう祈ります。
では、42話目楽しんで頂ければ幸いです。
「もう一回情況を確認しよう。シープ地図出して」
ステーションの立体地図が表示される。
他のトレジャーハンターと情報が共有されているので表示内容が増えている。
「まずは兵器の位置かな」
施設管理に3台。
格納庫に2台
宝石店に1台
各階を2台で巡回していて計10台
C型の両端に1台で計2台
「12台以上いるね?」
『はい。Fの推論は違っていたようです。でもほとんどの兵器に発信器がつけられました』
「そう考えると楽になったかな?お宝の位置は」
施設管理の青い点は減っていない。格納庫の青い点は増えている。
『兵器にロックオンされたら緊急転送されるので回収できないようです。Fの用意した作業用宇宙船も近づけません』
「そうか。他のトレジャーハンターはっと」
格納庫の外に一群、宿泊施設に一群いる。
『格納庫の外のトレジャーハンターは囮で兵器の攻撃を釣っています。宇宙船が押し出されるのを期待しているようです。部品でも支払いがありますし。宿泊施設の一群は宿泊客が残した物を回収しているようです。池の形のメモリーボード狙いかも知れません』
「ああ、一つだけ他と違うやつ」
丞の前に掌より少し大きめの板が表示される。
回りが大きめの石で囲んであり、中は波紋がデザインされている。蓮っぽい花と葉っぱが可愛らしい。
『Fの思いでの品かも知れませんね』
「そうなんだ。探してあげたいけど」
宿泊施設のトレジャーハンターは着実に部屋を回っている。
『今から行っても見つけられた後になりそうですね』
「そうか。宝石店は難しいよね。天井とか壁から入れないかな」
パンツ一丁でベッドにダイブする大泥棒を思い浮かべて言ってみる。
『宇宙ステーションなので頑丈に作られています。工具無しでは無理です』
「玩具とかで兵器を釣れないかな」
『兵器にダメージが与えられると判断されれば釣れるかも知れません』
「玩具屋さんはあるの?」
『ありますが、購入には電子マネーがいります』
「白犬カード使える?」
『使えません。フぃみョンポイントも変換無しでは無理です』
「あー。そうなると手詰まりだね。手ぶらで帰ったらF怒るかな?」
『Fの用意した作業用宇宙船もいまのところ何もできてません。ジェネレータはデブリ対策されているので、兵器に攻撃しても完全破壊はされないでしょう。Fがいくらでステーションを手に入れたかわかりませんが、ジェネレータだけでも兵器攻撃後に回収すれば利益はでるはずです』
「じゃあ、トレジャーハントはそんなに重要じゃないんだ?」
『はい。宇宙船や施設の設備の回収は重要では無いでしょう。メモリーボード以外はお金持ちの社会貢献活動ではないでしょうか』
「そっか。気が楽になったかな?メモリーボードも無理そうだし、おみやげ屋さんに行ってみようか」
『はいおみやげ屋は発着所付近です』
「ハァ。フー。ふぅ」
三階分階段を上るとやっぱり息が上がる。
『丞様はもう少し起きた後に運動した方がいいです』
「フぃみョンで運動しても無駄だっけ」
『地球一般レベルまでならポイントで現実の肉体に反映できますが、フぃみョン外で運動した方が無理がありません』
「そうなの。フぃみョンで反映すると何ポイントぐらいかかるの?」
丞は面倒くさがりだ。フぃみョンで楽できるならしたい。
『その辺を走るだけならポイントはかかりません。本格的に運動するなら30日で6000ポイントからです。反映するのは一回100ポイントです。フぃみョン内でさまざまな運動してそれを現実に反映します』
「結局、運動はしなきゃ駄目なんだ」
フぃみョンにきてまで運動はしたくない。楽は出来ないようだ。
息も収まったので扉を開けたい。
「シープ。外に兵器いる?」
『今は大丈夫ですが、入ってすぐに隠れてください』
「近くに兵器がいるの?」
『はい。各階を巡回している1台が近づいています』
「じゃ、このまま待つよ。こっちには来ないよね?」
『はい。緩衝スペースまでは来ないようです』
発着エリアにつながる扉の前で兵器が通り過ぎるのを待つ。
丞の呼吸音だけが聞こえる。
「行った?」
『まだです』
「行った?」
『まだです』
「行った?」
『まだです。声を出さない方がいいです』
「「ああ、考えるだけで伝わるのか」」
『今は非実体モードではないので思考通信できません。ただ待つのもお辛いでしょうからカメラの映像を表示します』
丞が本当に思考通信できないのかいと突っ込みをいれていると、扉の向こうが表示された。
透視出来たらこんな見え方するのかなと思っていると、パトライトのように赤い光で辺りを照らしながら兵器が近づいてきて扉の前で止まった。
兵器は丸く、50センチぐらいで丞の頭ぐらいの位置に浮いている。固そうな金属でできていて、全体から刺さると痛そうなトゲ生えている。よく見ると一定間隔でトゲが銃口と小形ミサイルに変わっている。
中央部に回転するベルトがある。
ベルトについている、赤い光が出ている大きなレンズが光学センサーだろう。
ベルトには光学以外にもセンサーがついており複合的に感知するようだ。
扉を挟んで丞と兵器が向かい会う。
「「これって、見えて無いよね!」」
シープの返事はない。
センサー群のベルトがピタリと止まって、レンズが丞に向けられる。
丞の視界が真っ赤に染まり、心臓がドキドキする。
丞はレンズから目をそらせない。
心臓の音がだんだん大きく聞こえてくる。
耐えきれなくなった丞が、叫んで逃げようとした時、兵器のセンサーが回りだし扉の前から離れて行った。
『扉を確認していたようです。兵器の光学センサーの影に入りました』
丞は階段にへたり込んだ。
今週は予約投稿しております。
予約中にブックマーク、ポイントされた場合お礼が遅くなる可能性があります。
怒ってブックマークをはずさないで下さるとありがたいです。
(ブックマークを付ける、外すは自由です。けど、小心者なので外されると精神的ダメージが大きいんです・・・)




