27 異世界会会員のお試し=やっぱりタマがすき
日常生活に影響が出ないよう、無理しない範囲で書いていきます。
目標がないとすぐサボってしまうので、間を七日以上開けないように頑張ります。
それでは、27話目楽しんで頂ければ幸いです。
転送先は起伏に富んだ平地だった。
ロボットが隠れられるような岩も、結構な数配置されている。
しばらくは、二人のロボットも味方の機体と前進するだけだった。
味方の機体は青系統の色で塗られていて、いろいろなタイプに別れているようだ。
砲台に足が着いた機体。
十本足で蜘蛛みたいな機体。
無限軌道で進む機体。
それぞれ、何機もいる。
もちろん二人が乗っているタイプも多数いる。
装甲の厚さや、腕の先に付いている武器でいろいろなバリエーションがあるようだ。
装甲が厚い機体が前を歩いてくれている。
正面モニターに小さく赤系統の機体が見えてきた。
味方と形が違うが、多分性能は変わらないと感じさせるデザインだ。
そのまま突撃しあって、あっと言う間に乱戦になった。
味方と協力して何機か撃破する。
そのうち、はぐれてしまった。
「虎城君、右、右。敵来てる!」
白次が叫ぶ。
「え、右って? 今僕、後ろ向きだから、左?」
虎城君が聞き返す。
「撃って、撃って! いや狙われてる、バリヤー!」
白次には聞こえていないようだ。
装甲に弾の当たる音が響く。
「避ければいいじゃないか! 操縦してるの君だろ!」
虎城君も叫ぶ。
『操縦してるのは、体験元のプレーヤーですよ』
いつのまにか非実体モードになっているシープの声が二人に届く。
「そうだった」「疑似体験だったね」
二人の焦りが無くなっていく。
「はー。戦闘の迫力が凄くて、自分で戦っている気になってたよ。虎城君、怒鳴ってごめん」
「いや、僕もだよ」
冷静になれば、話す余裕もある。
疑似体験で、手足は勝手に動いているが、話す事はできるようだ。
「なんで白次君は、ロボットのゲームにしたの」
「僕は、昔アニメで見た人の乗るロボットに憧れてるんだ。誰も使い道が無いから作ってない。でも、少しでも似たような物が作りたくて、電子科にしたんだ。でもあんまり、そういうのやらないみたいだね。ロボット部も無かった」
「それでも自分のやりたい事を選んでいるんだね。僕は家の近くで、野球が一番強いって理由で選んだからなぁ」
「野球が出来るのも凄いよ。中学準優勝でしょ?」
「そうだね、今回の事で実感してるんだけど、僕は野球だけしていた。異世界に行くんなら野球出来ないって考えたから、やめるとか言った。けど、異世界に行く以外でも故障とかで、野球出来なくなる可能性はある。やっぱり他の事もやってみたいんだ。現実だとそんな時間ないけどね。」
二人が話をしているうちに、乗っているロボットはやられてしまった。
真っ赤になった画面に脱出転送と点滅すると、疑似体験が終る。
「ふぅ、結構面白かったけど実際の操縦はきついな。自分では何もしてないけど疲れた」
白次が腕をぐるぐる回す。
「まだ時間あるけど、白次君はどうする?」
虎城君は腰に両手を当てて体を後ろに反らせている。
「今度は外から見る事にする。乗ってると自分の機体って見えないよね。当たり前だけど」
白次は屈伸しながら、虎城君に答える。
「そう。ちなみに、野球のゲームはあるの?」
虎城君がシープを見上げる。
『はい。自分でプレイするゲームから、いろいろな選手を集めたチームの対戦シミュレーションなどあります。今だとベイブ○ース対イチ○ーが試合しています』
「ベイブ○ース対イチ○ー!」
「野球以外の事もやってみるんじゃないの?」
白次がイジワルっぽく笑って虎城君に指摘する。
「ベイブ○ース対イチ○ーだよ!見るしかないじゃないか!じゃここで別れよう。シープ球場はどこ」
虎城君は聞いちゃいない。
『非実体モードで観戦できます』
「じゃ、いってくるね」
虎城君とお付きのシープが消えていく。
「結局、野球大好きじゃないか。シープ、ロボットを見るゲームのおすすめは?」
虎城君の消えた場所を見ながら白次も次のゲームに向かう。。
『ここから直ぐにロッボウォリヤーのスタジアムがあります。非実体モードで見るのもいいですが、観覧席で見ると体で衝撃を感じたり、オイルのこげるにおいを感じるので、迫力が違いますよ』
シープが先に立って案内する。
「ポイントは?」
白次がシープに続く。
『無料です』
シープに案内されて、白次は近くのスタジアムまで歩いていった。
ロボットを作る話が抜けましたが、キリがいいのであとにします。
次は委員長の話です。




