12.別行動
今日は2人と別行動。2人は学校に行って、僕は教会と探偵事務所の整理。
因みに服は真っ白なドレスにそれらを包み込む巨大なヴェール。
これは教祖が女と認識させるための処置だ。
「さて、教会はこれで良くて。探偵事務所も完了した、あとやるべき事は⋯2人が学校をやめれる状況を作る事だね。」
身分証の偽造は必須⋯大変だな。
「さてさて、パイプやらなんやらは親に任せて。この服を脱ぎ捨てて僕がやるべき事は〜」
「人員の補充。でしょう?」
⋯黒髪に茶色い目の美女が背後からそう語りかけてくる。
「おや、こんにちは。背後を取るのは失礼じゃないか?」
「あら?貴方、今何時でも私が貴方を殺せる場所に居るのを分かってないのかしら。」
「魔術師の世界で確実に殺せる場所なんて無いのは君がいちばん知ってるんじゃないか?それに、ネズミを使ってコソコソ見てたの、君でしょ?誰かまで特定出来てなかったけど、出て来てくれて嬉しいや。あの魔導書とアーティファクトを持って、神格を討伐した僕に勝てると?」
「えぇ、勝てるわ。ニャルラトホテプだろうと、モルディギアンだろうと、トルネンブラだろうと、私の前に来たとしたら殺してあげる。」
「なるほど、君の目的は陣営加盟か?」
「えぇ。殺すのは良いけど敵対する程馬鹿じゃない。それに無所属なら好きに生きられるからね。」
「なるほど⋯どっちでご希望?」
「そうね、私の顔。使えそうじゃない?」
「教会でご希望で。聖女としてチヤホヤされたいの?おばさん。」
「ふふ、お姉さんね?その煽りは効かないわよ。」
「残念。」
「それじゃあ教会の管理は任せなさい、その代わり神話物を私にも見せてくれない?」
「交渉成立、お給金は時給1100最低値として仕事によって上乗せでどう?」
「ふふ、2200。」
「流石に求めすぎじゃない?」
「ふふ、2300。」
「はいはい。2200ね、」
「交渉成立!」
「はぁ、洗脳の術は?」
「言霊の呪文。私の言葉を信じ込ませる精神操作の簡易魔術よ。魔術の造形が深くなかったら取り込まれるわ」
「ん、良いね。他はある?」
「いくつかの攻撃呪文と幻術系の魔術、神格対抗系魔術を所持してるわ。」
「分かった。」
「探偵業するんでしょ?どうせ魔術組織について知識がなそうだし教えてあげるわ。深海の秘密教団。これは某黄昏教団と某秘密教団を合わせたみたいな組織ね。クトゥルフとダゴンを信仰してる。次に星の魔女の山脈協会。ニャルラトホテプとシュブ=ニグラスを信仰してるわ。そして次にスター・オブ・コーポレイデッド、名前で多分分かると思うけどハスターを信仰してる会社ね。IT会社だけどこの世界だとセラエノ関係が消失してるせいかそこまで強くは無いわ。」
「なるほど、」
「他にもいくつかあったりするけど全部元ネタなしが多かった。多分プレイヤーによって作られた物でしょうね。」
「それで、君のホントの目的は?」
「簡単な話よ。神格を押さえ込みたいだけ、ただただそれだけ。だからここで魔術師を育てるの。」
「好きにすればいいよ、それは。僕の為に駒を使わせてもらえるならね。」
「ええ、分かってるわ。」
「それじゃあ、よろしくね?管理。」
「ええ。また会いましょう。」




