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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
王都躍動編
72/94

71.いきなり大ピンチ!!

危ない危ない……結構ギリギリになってしまった……

奥にあった像が動き出すと同時に、魔王軍の幹部、アヤメと名乗る女の子は再び空に浮かびあがった。

どうやら自分は戦わずに高みの見物らしい。

個人的には手出ししないでくれるのはありがたい。


てかなんで魔王軍の幹部なんかがこんなとこにいるのよ!

おかしいでしょ!普通こんなところに魔王軍の幹部なんて湧かないでしょうが!!

戦力バランスどうなってんのよ!そんなに魔王軍は暇なのか!!

落ち着け……素数を数えて落ち着くんだ…………ってこれ前にもやったわ!!



……ん?ふざけてる暇があったら戦えって?

でもさぁ……


ノロノロ……


…………


……………………


…………あいつ、くっっっっそ遅いんだけど。


かれこれ1,2分は経ってるんだけど、まだ部屋の中央にすら達していない。

ちなみに、さっき弓で攻撃してみたんだけど……


------

名前:泥のお人形(マッドドール)

体力:100/100

------


うん、全くダメージが通りません!というか0ダメです!!

魔法は試してないけど、もう少し温存しておきたいんだよね。

現状回復手段を持ってるの私だけだし……


というわけで、とりあえず接近戦はドロテアちゃんに任せて私は後衛で回復とかのサポートをすることにした。

ドロテアちゃんもこの意見に賛成してくれて、回復が欲しいときはこちらに目配せしてくれることになっている。


そして、そうこうしているうちにドロテアちゃんと泥のお人形(マッドドール)の戦いが始まった。

最初に切り込んだのはドロテアちゃん。

ロングソードで相手の胴を切りつけたけど、あまり効いていなさそう。


それに対してのマッドドールの反撃は大ぶりのパンチ。

避け切れずにドロテアちゃんはまともに拳を受けたけど、全くダメージは入っていないみたい。

でも、あいつの体の泥が付着して少し動きづらそう。


そんな感じで、ドロテアちゃんが切りつける、マッドドールが反撃する、の流れが数回繰り返された。

その結果、マッドドールの体力は残り65になって、ドロテアちゃんの体の4割ほどが泥で覆われていた。

ドロテアちゃんがかなり動きづらそうにしているので、水魔法を使って表面の泥を洗い流す。

これだけでもかなり動きやすくなるはず。


その証拠に、ドロテアちゃんの剣を振る速度が最初の頃と同じくらい素早くなっている。

その勢いのまま3連撃を決め、マッドドールの体力が半分を切る。


「ちょっと~、大事なお人形さん(コレクション)なんだから傷つけないでよ」


すると突然アヤメがそういったかと思うと、アヤメは目にもとまらぬ速さでドロテアちゃんに肉薄し、魔法でドロテアちゃんを吹き飛ばす。

ドロテアちゃんは勢いよく吹っ飛び、部屋の壁に叩きつけられる。

そしてアヤメが呪文らしきものを唱えると、泥のようなものが4つ続けて発射され、ドロテアちゃんの両手両足を壁に固定する。

ドロテアちゃんが必死でもがいているけど、泥の枷はまるで鋼鉄のようにびくともしないらしく、完全に拘束されてしまったらしい。


「ふ~、まず1人っと……次は……」


アヤメは私の方を向き、にんまりと笑う。

距離を取ろうとしたけど、泥に足を取られてうまく動けない。

その隙に、アヤメは私の足元に泥を投げる。

私は腰のあたりまで泥で固められ、身動きができなくなった。


しかも、だんだんと床に引きずり込まれていく。

精一杯もがくけど、全く抜け出せない。

何とか腕は拘束から逃れられたけど、腕の力でどうにかなりそうにもない。


「つ~かま~えた~♪さてさて……どう泥遊び(改造)してあげようかな~♪」


そういいながら、泥の付いた手で私の頬を撫でるアヤメ。

泥のネチョッとした感触に悪寒が走る。


「怖がらなくてもいいんだよ?きっと……あなたも泥のことを好きになるから♪」


そういって、ペタペタと私の顔を触るアヤメ。

まるで人形を触るかのように優しい触り方をしてるけど、この先起こることはきっと優しいなんてものじゃすまされないだろう。


そうこうしている間に、体が胸の辺りまで泥に飲み込まれる。

ドロテアちゃんはまだ動けそうにない。


もうダメ……なのかな……

そう思った瞬間。


バタンッ!


大きな音を立てて、反対側のドアが開いた。

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