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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
王都躍動編
69/94

68.脱出なんて余……裕……?

牢から無事脱出した私たちは、まずは私たちの荷物を探すことにした。

現状装備しているのはお互いに防具だけで、武器やアイテムの類いは全て取られていて、それを取り返さないことにはどうしようもないからね。


まずは牢屋から出て右に進んでみることにした。

ドロテアちゃん曰く、私が連れてこられたとき、兵士さん(犯人)は右の方からやってきたとのこと。

その時袋のようなものを抱えていて、来た方へ戻っていったらしい。

だから、おそらくそちらの方に荷物があるはず。


私たちは薄暗い道を音をたてないように歩きながら、探索を始めた。






数十秒後。

私たちの荷物を見つけた。


正確には、私たちの荷物と、何が入っているのかわからないたくさんの麻袋だけど。



牢屋の右側に倉庫のような部屋があり、ダメもとで探してみたところ、すぐに見つかった。

どうやら誘拐犯(犯人)は相当おつむが弱いらしい。

脱出されるかもしれないとは考えないのかな……?

それに、ドロテアちゃんは私が来る数時間前に牢に入れられたらしいけど、そこから私が来るまで見張りどころか人の気配1つ感じなかったらしい。

ここまでくると最早頭がおかしいのではないかと心配になってくる。


とりあえず、取り上げられていた武器を身に着ける。

荷物に細工か何かしてあるかも………とも考えたが、特に罠などがあるわけでもなく普通に回収できてしまった。


ドロテアちゃんの武器はドロテアちゃんと同じくらいの長さの長剣(ロングソード)

扱えるのかどうか不安になったけど、軽々と持ち上げて軽く素振りをしている姿を見て心配は無用であると悟った。

私より強いんじゃないかこの子。


ちなみに、麻袋の中に詰まっていたのは大量の硬貨だった。

ドロテアちゃんが「何個かもらっていきましょう」というので全力で止めた。

いくら悪い奴のものでも、盗むのは普通に考えてダメでしょ!

あと普通に重そうだし。逃げ出すのに余計な荷物は邪魔になるだけだからね。


ドロテアちゃんは渋々諦めてくれた。



倉庫を出てしばらく進むと、明かりが見えてきた。

外の明かりかと思ったけど、そこは少し広い小部屋で、明るいのはランタンが通路と比べて多く取り付けられていたからだった。

小部屋の奥には大きな金属製の、ドアノブが付いた扉。

ドロテアちゃんが軽く引いてみるがびくともしない。


鍵がかかっているのかと思ったけど、ドロテアちゃんが扉を押すと簡単に開いたので思わずずっこけそうになった。コントかよ!

鍵くらいかけようよ……



扉の奥に進むと、またもや小部屋のようなところに出た。

構造はさっきの部屋と同じで、奥に少し大きめの扉がある。

ドロテアちゃんが押しても引いても開かないので、やっとまともなセキュリティの扉が来た!………と思った私が馬鹿だった。


扉はふすまのように左にスライドさせると簡単に開いてしまった。

私は思わず頭を抱える。ここまで犯人がアホだとは思ってもみなかった。

簡単に連れ去られたのが恥ずかしいレベルだよ……



……あれ?これこのまま脱出できちゃうやつ?

引いてもだめなら押してみよう。

押してもだめならふすま式かも?

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