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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
王都躍動編
68/94

67.鉄格子を砕くには

今回も今回とて少し長め。もはやこれがデフォになってきたまである……

とりあえず、100,000文字まで後20,000ちょい!張り切ってまいりますので、応援よろしくお願いします!

とりあえず、これで動けるようにはなったはず。

うまくいくか不安だったけど、何とかなってよかった!


《条件を達成しました》

《称号:慈悲深き異邦人(エトランゼ)を獲得しました》

《スキル”神聖魔法Lv1”を取得しました》

《各種ステータスが上昇しました》


何やら、『称号』なるものを手に入れた。


------

慈悲深き異邦人(エトランゼ) 天使系

取得条件:自身の魔力を使い切るまで誰かの傷を癒す。※異邦人限定

効果

・神聖魔法の取得。既に取得していた場合はスキルレベルが1上昇する。

・ステータスボーナス《体力+20、魔法力+10、防御力+10、知力+5、魔法防御+5》

------


ナニコレチートデスカ?

ステータスが色々上がりすぎでは?

あと神聖魔法って何ぞや?名前的に回復魔法の上位互換か何かかな?

それに、称号横の()使()()って何さ。7つ集めたら天使に………ってそんなわけないよね。…………ない……よね?


「あ、あの」


称号を確認するのに夢中になっていたからか、少女が声をかけてくる。


「あ、大丈夫?もう痛くない?」

「はい、まぁ……おかげさまで」


相変わらず反応は素っ気ないけど、さっきまでとは打って変わって目に生気を感じられる。

とても綺麗な金色の2つの目がじっとこちらを見つめている。


「え~……っと?どうしたの?」

「えっ?あっ、その…………」


少女ははっとして、そのまま何かを言おうとして、恥ずかしそうに黙りこくってしまった。

その間に、私は牢屋から出る方法を探る。



洞窟を水魔法で掘り進めるのはあまり現実的じゃなさそうだな……

魔力にも限界があるし、時間がかかり過ぎちゃう。


かといって、私たちを捕まえた奴ら(誘拐犯)がここから出してくれるのを待つのもナンセンス。

確実に倒せる保証はないし、それこそ相手が複数犯って可能性もあるし。

それに、もしあの兵士の言ってたことが事実だとしたら、私は王家を相手に戦っていかなくちゃならな

い。いくら何でも無理ゲーが過ぎる。


だから、なるべく無駄な戦いは避けて、騒ぎが起きないうちにここから逃げ出さなきゃ。


でもどうしたらいいんだろ……

私は鉄格子を掴む。金属特有の固くひんやりとした感触がする。


…………ん?金属?

鉄格子…………鉄…………鉄!!

鉄なら……!

よし!行ける!化学は得意分野なんだから!



私はまず、炎魔法で鉄格子を熱し始めた。

ギリギリまで炎の温度を上げて、鉄格子が赤く光りだすまで熱する。

かなりの熱気に、体から汗が噴き出す。

少女もじんわりと汗をかいているように見えた。


「もう少しだから!頑張って!」


少女は少し困惑した表情を浮かべた後、こくりとうなずいた。


私は鉄格子から離れたところに水魔法で水球を作り、限界まで温度を下げる。

ここで温度差を少しでも大きくしないとうまくいかないから、全力で下げる。


イメージするのは液体窒素。-196℃で何でも凍らせてしまう液体。


頃合いを見計らって、私は鉄格子から離れる。

それを見た少女も、私と同じくらいのところまで下がる。


鉄格子はいい感じに赤く発光していた。

これで溶けてくれれば苦労はないんだけど、普通の炎じゃ鉄を溶かすまで温度を上げるのは不可能だからしょうがないね。


さて、最後の仕上げだね。


私は限界まで冷やした水球を、真っ赤に光る鉄格子に叩きつける。

すると、『ジュワッ!』と音がし、大量の煙が発生する。

それと同時に『ビシッ』という、何かにひびが入ったような音がした。



やがて煙が晴れると、そこには先ほどとあまり変わっていないように見える鉄格子があった。


「な、なんだ………何も起きないじゃないですか………」


少女が少ししょんぼりしたような、困惑しているようにも感じる声を出す。


「いいや、もう出られるよ」


私は鉄格子を思い切り蹴飛ばす。


バキンッ!


先ほどまでびくともしなかった鉄格子が簡単にへし折れたのを見て、少女が驚愕の表情を浮かべる。


「ふぅ……」

「は、はぁぁあ?!」


もちろん、特に蹴りに関するスキルはない。

そういえば………まだ、少女の名前を聞いていなかった。


「ん~と、あなた、名前は?」

「あ、えと………ドロテア……です」

「ドロテアちゃんね?私はナツ。ここから出るから、一緒に行こ?」


ドロテアちゃんは首をぶんぶんと縦に振っている。


どうやら、さっきので相当ビビってしまったらしい。

ちょっとやり過ぎちゃったかな?

今回使用したのは「熱ショック」と呼ばれるものです。

詳しい説明は省きますが、簡単にまとめると「物体表面の急激な加熱または冷却によって物体内に熱ひずみが生じ,これに伴って物体内に衝撃的な熱応力が発生する現象」のことです。

詳しく知りたい方は、「金属 熱ショック」と調べれば色々なサイトが教えてくれると思いますので、そちらの方までお願いします。私も詳しい理論は把握しきれていないところがあるので……


何かおかしいところ等ありましたら、お手数ですがコメント等で教えていただけると幸いです。


またタイトルつけ忘れてました………5/23修正

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