64.アッシュ君が可愛すぎる件について
活動報告にも書きましたが改めて。
この度、集英社様主催の「第5回 集英社WEB小説大賞」に、「ゲームクリエイター」を応募させていただくことにいたしました!
そのため、しばらくは投稿頻度をゲームクリエイター→ゲームクリエイター→錬金術師の順に変更させていただきます。
目標は6月下旬までに100,000文字!全力で頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!
お城を一度出た私たちは、お店が多く立ち並んでいるエリアにやってきた。
産業が急速に発達したというだけあって、見たこともないようなものがあちこちで取引されている。
アッシュ君の方を見ると、あちこちきょろきょろしながら目を輝かせている。
何か欲しいものがあるか聞くと、少し俯いて顔を赤らめながら一言、
「………おなかすいた」
と言った。
それと同時に、ぐ~というかわいらしい音が聞こえた。
私は愛でたいという感情があふれ出さないように必死に理性でこらえる。
何とか自らの感情を押し殺し、かろうじて「じゃあ何か食べ物を売ってるとこ探そっか」と言うことに成功した。
それを聞いたアッシュ君の瞳がキラキラと輝いているのを見て、また愛でたいという感情に襲われたが何とかこらえきった。
このままじゃ心臓がいくつあっても足りないよぉ……
数分後。
私たちはお城から少し離れた公園のようなところのベンチに腰かけていた。
アッシュ君は一心不乱に串にささった、ソースのようなものがかかったお肉をもぐもぐしている。
まるでハムスターのように、お肉を口いっぱいにほおばって、とても幸せそうな表情をしており、私の心臓は爆発寸前。
なんでこの子は私のことをこんなに悶絶させるかなぁ?!
このままじゃ死ぬ!尊死する!いやアッシュ君で尊死できるなら本望……ってここで死んだら元も子もないでしょうがぁぁぁぁあ!!
頭の中でしょうもないセルフツッコミのようなものを繰り広げながら、無言で悶絶する私。
アッシュ君はそんな私を気にも留めず、ひたすらお肉を食べ続けている。
そしてあっという間にお肉を食べ終え、少ししょんぼりしながら串を見つめている。
ふとアッシュ君の方を見ると、ほっぺにお肉のソースが付いていることに気が付いた。
「も~、アッシュ君、ほっぺにソースついてるよ~」
そういいながら、私はアッシュ君のほっぺについたソースを指で拭う。
特に拭くような布もなく無意識でやったことだったけど、いざやってみるとちょっと恥ずかしいな……
そして、アッシュ君は、私の想像を超えた行動をとった。
「ん?あ、ありがと……」
そういうと、アッシュ君は私の指についたソースを舐めた。
大事なことだからもう一回。
アッシュ君は、私の、指に、ついた、ソースを、アッシュ君のかわいいお口で、私の指を、咥えた。
頭の中でサイレンが鳴り響き、頭の中にいるたくさんの小さな私たちが逃げ惑う。
「何が起きたの?!情報収集早く!」
「緊急事態発生!緊急事態発生!アッシュ君からの指咥え攻撃です!」
「な、なんだってぇっ?!」
「心拍数上昇!このままでは持ちません!」
「落ち着いて!何とか耐えて!」
「ダメです!体温上昇!こらえきれませんっ!!」
「第3波っ!来ますっ!」
「不味い!皆!衝撃に備えて!!」
「メーデー!メーデー!!理性に異常発生!心拍数、体温、上昇が止まりませんっ!!」
最初にやってきたのは困惑。
次に驚愕。
そして羞恥。
という織田信長もびっくりの三段攻撃が私を襲う。
私の心臓は今までにないくらい早鐘を打ち、火でもつけられたかのように体が熱くなる。
頭の中がぐちゃぐちゃになりわたわたしていると、アッシュ君が私の指を咥えながら上目遣いでこちらを見て、とどめと言わんばかりの一言を放つ。
「ん?なふどおひたの?らいじょうぶ?」
アッシュ君が放ったその一言は、私の理性を残さず消し飛ばし、私の心拍数と体温の上昇幅を急激に上げる。
そして、それらの行動が、私の処理能力を超え……
ボフン!
という音を立て頭がショートし、白い煙を噴き出した。
私は、考えるのをやめた。
久々の癒し回(今回が初めてかも……?)。
この後しばらく殺伐とした雰囲気が続くと思いますので、ここでいったんリフレッシュです。




