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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
王都躍動編
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59.センソウノドウグ

思ったより長くなってしまいました……

今後も投稿を頑張らせていただくので、皆様応援よろしくお願いします!

出発してから1時間もしないうちに、私の気持ちはごっちゃごちゃになっていた。

まだ名前も聞いたことないあいつだけど、多分心のどこかで一種の信頼関係を築いていたと思っていたんだろう。

なのに急にいなくなって……

しかも不穏分子?巻き込まれるな?どういうことなのかさっぱりなんだけど。


というか、あいつは結局何がしたかったんだろう?

毎回意味不明なことを私に伝えては消えて、なぜか毎回その意味不明なことが的中する。

私のメリットにこそなれど、何のためにあいつがそんなことをするのかが理解できない。

私が無事に先に進んでいくことで何かあいつにメリットがあるのかな……?


……情報が少なすぎる……

今の状態でこれ以上考察するのは難しいかな……


「……ツ……ナツ?」


私はアッシュ君に呼びかけられていることに気が付き少し慌てる。


「どうしたの?なんか最近ぼーっとしてる気がするけど……」

「だ、大丈夫だよ!ちょっと疲れてるだけだと思うから……」

「な、ならいいんだけど……しっかり休んでね?」


こういう細かい気遣いをしてくれるアッシュ君。やっぱりめちゃくちゃいい子だなぁ……


「そう……だね、そうしようかな」


私は背もたれに体を預け、静かに目を閉じる。

王都までは短く見積もっても4日はかかる。今後について考える時間も、休む時間もたっぷりあるだろう。

今はとりあえず、ゆっくりと休むことに……しようかな……


どうやら疲れていたらしく、目をつぶるとすぐに眠気がやってきて、そのまま寝てしまった。



ーアッシュ君視点ー


最近、ナツがぼーっとしている時間が増えた気がする。

例えるなら……ずっと何か考えてる、何かと話してる……そんな感じがする。

ナツはいつも「疲れているだけ」って言ってはぐらかすけど、多分、それだけが理由じゃない気がする。

勘っていうのかな?なんか、普通じゃない気がするんだよね……


かといってあんまりナツのプライベートに首を突っ込むのもあれだしなぁ……どうするのがいいんだろう……


……あ、そういえば。

ナツが来る前に、アーロンさんから手紙もらってたんだっけ。

出発してから読んでって言ってたっけ……あとナツには見せちゃダメ……だっけ?

ナツは……寝てるね?

よし……今のうちに読んじゃおう。


『この手紙はナツに見せてはならない。今一度、ナツが周辺にいないことを確認してほしい』


アーロンさんも心配性だなぁ……寝てるから大丈夫……だよね?


『簡潔に言わせてもらおう。ナツは”異邦人”だ』


……異邦人?

異邦人って……なに?


『といっても、いきなり言われてはいそうですかとうなずけないだろう。第一、君は異邦人について知っているのだろうか?一応説明も書いておくことにしよう』


アーロンさんありがとうすっごい助かる。


『異邦人とは、端的に言えば”この世界の外からやってきた人”のことだ。ナツはもともとこの世界の住人ではない。そのことを把握したうえで、この先を読み進めてほしい』


この世界の……外?

急に話のスケールが大きく……


『異邦人がこの世界にやってくる仕組みについてはわかっていないことが多い。が、異邦人は魔王軍に捕獲、拉致されるケースがほぼ100%といえることが、過去の文献を調査してわかった。』


過去の文献……なんだか難しそうな話だなぁ……眠くなってきちゃったよ……


『そして多くの異邦人は、()()()()()として扱われた。彼らにはこの世界にやってくるときに様々な能力を手にするからだ』


戦争の……道具……?

なに……それ……そんなのって……


『そして、そう考えるのは私たち人族も同じだった。一部の大国、貴族は秘密裏に異邦人を捕らえ、小競り合いの道具として使っていた』


そんな……まさか……


アーロンさんは……何が言いたいんだ……?

どの世界でも、戦いが絶えることはない。

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