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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
50/94

49.レベルをあげよう!part5

ギリギリアウト……

間に合わなかった……

「ガァァァ!」


ドラゴンが一際大きな咆哮をあげる。


次の瞬間、”鱗の色が変わった”。

さっきまでは赤い鱗だったけど、今は緑色になっている。

シンさんが攻撃してみるが先程とはうって変わり、大きく弾かれてしまった。

それだけで、ドラゴンの防御力が大幅に上昇しているのが分かった。


そして、ドラゴンは突然空高く舞い上がった。

30mほど上昇したと同時に、”私を中心に”半径10mほどの赤いサークルが表示される。

ドラゴンは空中で体勢を立て直し、体に赤いエフェクトを纏い始める。


「……!!みんな!急いでこの枠の中から逃げろ!」


シンさんが叫ぶ。

シンさんたちはサークルの外周付近にいたからすぐに逃げられたけど、私は中心付近にいるから脱出はできそうにない。

まぁ、鱗にヒビ入れたのは私だし、そりゃ狙うよねぇ。



”それが狙い”だし。


「ナツ!早く逃げ……ッ!」


シンさんが何か叫んでいるが、今はそれどころじゃない。

あいつが”無防備な状態で突っ込んでくる前に魔法の構築を終わらせないと”。


あいつは鱗が硬いから、外からじゃほとんどダメージが入らない。

……けど、”中まで”硬くはないでしょ。

体の中に鱗が生えてるはずないもんね。

狙うは口の中。


そこに、私の魔法をぶち込む。


我ながらリスキーな作戦だとは思うけど、これくらいしかあいつに決定打を与えられる手段はない。



ここで、決める。



私が”土魔法”を構築し終わると同時に、ドラゴンが私に向かって赤いエフェクトを散らしながら突っ込んできた。


けど、まだ打たない。

ギリギリまで引き付けて……確実に決める。


20m。



10m。


5m。


3m。

ここだっ!

私は躊躇なく魔法を放つ。


この距離なら避けることは不可能。



ドラゴンも、私も。



ザシュッ



私の魔法がドラゴンを貫くと同時に、ドラゴンの牙も私を貫く。

今までにないほどの強烈な痛みに、意識を手放しそうになるのを必死にこらえる。


まだ、倒れるわけにはいかないから。

こいつと心中してでも……ここで倒さな……


『ナツ……』


脳裏に、アッシュ君の声がちらつく。


……そうだ。


ここで死ぬわけには……いかない!

こいつに勝って……アッシュ君についていくんだから!!


《条件を達成しました》

《パッシブスキル”不屈の闘志”を取得しました》

《条件を達成しました》

《スキル”リベンジ”を取得しました》


私の決意のおかげか、新たなスキルを取得した。

思わず効果を確認したくなるけど、これだけは分かった。



この戦い、私の勝ちだ。



「………”リベンジ”!」


------

リベンジ

取得条件:不明

効果:やられたらやり返す。

   最後に受けたダメージを2倍にして相手に与える。(防御無視)

------


私の体から青いエフェクトが吹き出し、ドラゴンに襲いかかる。


そして、エフェクトが消えると同時に、私は地面に倒れ込んだ。

ドラゴンの姿は見えない。


私は、右手を握りしめ、空高く掲げる。



私の、勝ちだ。

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