47.レベルをあげよう!part3
地鳴りの音はだんだん大きくなる。
音の大きさから、かなり大きな物が近づいて来ていることが予想できた。
「シンさん……」
「大丈夫、落ち着いて対処すれば勝てる」
正確な距離まではわからないけど、おそらく今から逃げようとしても無駄。
だけど、こんな視界の悪い森の中じゃ思うように戦えない。
もう少し開けてるところは……
「シン!こっちだ!」
ドラさんが突然声をあげた。
ドラさんの声の方を見ると、木が生えていない地帯が広がっているのが見えた。
「よし……!行くぞ!」
私達は全力で走る。
その間にも、後ろからの音はどんどん大きくなる。
森を抜けてから数秒。
ついに”音を出していた物”の姿が見える。
”それ”は大きな体に、大きな牙。
体は鱗で覆われ、背中には翼が生えている。
「こいつは……っ!」
「ド……ドラゴン……ッ!」
私達は、ドラゴンと出会ってしまった。
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名前:レッサードラゴン
体力:700/700
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な、700?!
アルラウネでも350だったのに、それの2倍?!
なんでボスでもないレッサードラゴンがそんなに体力持ってんのよ!!
「シンさん……」
「大丈夫、なんとかしてみせるよ」
シンさんは落ち着き払っていて、鋭い目つきでドラゴンを睨みつけている。
そこには、何かただならぬ物があるような気がした。
ドラさんもマーシュさんも、同じようにドラゴンを睨みつけていた。
「こいつが……こいつがサナを!!」
サナ……?
……あっ!
鱗をよく見ると、いくつか傷ついているものがある!
……ということは……シンさんたちはこいつと戦ったことがある……?
そして、そのときに味方が傷を負った……?
……なるほど、なんとなく読めたな。
おそらく、シンさんたちはここでクエストを受け、こいつに襲われた。
その時に弓使い……サナさんが負傷して、撤退。
で、雪辱を晴らすために私を勧誘。で、今に至る、と。
……説明してほしかったなぁ。
そしたら、もっと心構えっていうか……準備出来たのに。
「……高く付きますよ」
「……!……あぁ、報酬は弾ませてもらうよ!」
「……で、作戦は?」
「あぁ、まずあいつには攻撃がほとんど通らないんだ。鱗のせいでね。いくつか傷がついてるのが見えるかい?あれは前回の戦いでドラがつけた傷だ。あそこを狙えば、いくらかダメージは通るはず。それと、あいつの半径30mには近づかないでくれ。防御力が低い後衛職じゃあいつのブレスで消し飛ぶ可能性がある。
魔法の通りは良いから、貫通力の高い土魔法か弓で鱗を狙ってほしいんだ。……できるかい?」
ふむふむ、対策はきちんと取ってきてるみたいね。
「……わかりました、やってやりましょう!」
「あぁ、前回の雪辱、晴らさせてもらう!」
私達は戦闘態勢に入る。
ドラゴンも、大きな咆哮をあげる。
戦いの火蓋が、切って落とされようとしていた。
まぁ、何らかのアクシデントがあることは予想できたんじゃないでしょうか。
次回から戦闘進めていきます!




