44.王都へ行こう!
ギリギリセーフ!
1/17 追記
誤字の報告がありましたので、修正いたしました。
他の話でも誤字があると思いますので、見つけ次第ご報告いただけるとありがたいです。
私がギルドに加入してから2時間ほど経ち、辺りが薄暗くなってきた頃。
「ナツ様。スーシャ様の会議が終わりましたので、至急屋敷にお集まりくださいとのことです」
巡回中の兵士さんにそう言われた。
おぉ、会議終わったのか。結構かかったね……。まぁ、国と話してるんだから当然か。
「屋敷への行き方はわかりますね?この大通りをまっすぐ進んだ先にある、大きな建物です」
「はい、ありがとうございます!」
「お気をつけて」
そう言って、兵士さんは巡回に戻っていった。
……んじゃ、行きますか!
私はスーシャさんの屋敷へと歩き出した。
「会議で、アッシュさんは正式に王都へ向かうことが決まりました。しかし、我々もつきっきりでいるわけにも行きません。そこで、ナツさんに正式にアッシュさんの護衛をお願いしたいです。何か不都合はありますか?」
屋敷の中に入って、スーシャさんにそう言われた。
いやいや、急すぎるでしょ!
「不都合はないですけど……」
「けど?」
「その……本当に良いんですか?」
「はい、勿論ですよ。私はあなたが努力しているのを知っていますからね」
左目でウインクしながらそういうスーシャさん。
あちゃぁ……見られてたのかぁ……
別に見られてどうこうって話じゃないけど、となると馬車の中でのあのやり取り、全部知ってた上であんなに流暢に私に寝るのを勧めたってことだよね?
スーシャさん……侮れないな……
「……ありがとうございます!ぜひ、お願いします!」
「決まりですね。何かあったら、私達を頼ってもらって結構です。できる限り、力になりましょう」
笑顔でそう答えるスーシャさん。
その屈託のない笑顔に、思わずこちらも微笑んでしまう。
「では、細かい日程についてお話します。王都からの迎えが来るのは3日後です。それまでは自由にしていてもらって構いません」
ほうほう、3日後ですか……
ということは、ここから王都まで2日ってところかな?結構近いね。
「王都についたら、まず王との謁見があると思いますので、粗相のないように気をつけてくださいね?」
そう言いつつ、私の方にジリジリと迫ってくるスーシャさん。
口調は優しいけど、目が笑ってない。
ほんのり圧かけるのやめてくれませんかね……
怖いです!近いです!!
「王様は温厚な方ですが、そういった礼儀の面では厳しい方です。ナツさんなら大丈夫だとは思いますが……」
大丈夫だと思ってるなら、圧かけないでくださいよ!
「とりあえず、伝えるべきことは伝えました。今日はもう遅いので、ゆっくり休んでください」
そう言って、アッシュ君と私を部屋まで案内するスーシャさん。
確かに、今日は色々あったし、ちょっと早めに寝ようかな……
1時間後。
私はベッドに横になっていた。
……アッシュ君と共に。
スーシャさん曰く、「今日はあいにく部屋が足りないので、お二人で同じ部屋に泊まっていただきます」……とのこと。
うん、絶対嘘。
だって、目が笑ってたもん。
何が「部屋が足りない」よ!通り道に結構空き部屋あったじゃない!!
絶対わざと私とアッシュ君を一緒の部屋にしたでしょ!!
隣では、アッシュ君が幸せそうな顔で眠っている。
……まぁ、この寝顔が見れただけ、良しとしますか……
私は静かに眠りについた。
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