43.ナツの異常さ
「お、おまたせしました。こちらがギルドカードとペンダントです」
私が的を魔法で攻撃してから数分。受付のお姉さんがクレジットカードほどのカードと、金属でできているペンダントを持ってきた。
「ギルドカードは、クエストの受注状況や達成数、ステータスやランクが記入されていきます。なくさないよう、注意してください」
そういって渡された。
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名前:ナツ クエスト受注状況 --- 達成数 ---
ランク E
ステータス
体力 A
魔法力 C
力 C
防御力 D
知力 B
魔法防御 B
素早さ B
運 C
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「ペンダントはどこの支部で登録したかなど、冒険者としての身分証明書となっています。一部の宿や店で見せると割安なサービスを提供してくれることもあるので、なくさないよう気をつけてください」
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ナツ 冒険者ギルド:グレイシア支部
ランク E
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どっちも大事なものっぽいね。
なくさないように気をつけないと……!
多分、カードのA・B・C・D・Eは能力値の上昇幅を表してるんだろうな。
で、ランクは受けられるクエストの難易度とかを表してるのかな?
まぁ、しばらくは受けないだろうけど。
「では、これにて手続きは終了です。お疲れ様でした!」
私は無事、冒険者ギルドに入ることが出来た。
さてと、まだ時間もありそうだし、もう少しこのあたりを散策してみようかなっ!
ナツさんがギルドを後にしてから数分後、私はギルマスの部屋の前に立っていた。
もちろん、事の顛末をギルマスに説明するためだ。
「ギルドマスター、アズです。例の件についてお話するため参りました」
「はい、空いてますので入ってください」
「失礼します」
私は扉を開け、中に入る。
ギルマスは、ソファに腰掛けていた。
ギルマスは私と同じ女性で、同じくらいの歳なのに、たった2年でグレイシア支部のギルドマスターまで上り詰めた、異例の経歴を持つ人だ。
そのカリスマ性は、荒くれ者の冒険者をもいともたやすく纏め上げてしまう。
この街で犯罪がないのは、スーシャ様の統治力とギルマスのカリスマ性によるものだろう。
「では、説明させて頂きます。名前は川上夏。ジョブは弓使い。能力の上昇値のバランスも良いです。しかし、スキルが明らかに異彩を放っています。固有スキルだと思われる”魔法創造”や、”剣の舞”、”継続は力なり”など、通常一般人が取得できないようなスキルを持っていました。また、知力が非常に高く、魔法の威力はこれまで見てきた中でもトップクラスでした。何しろ、魔法防御の魔法がかけてあった的を”跡形もなく吹き飛ばしました”から」
「あの的を吹き飛ばした……、それは事実ですか?」
「はい、間違いありません。この目でしっかりと確認いたしました」
「そうですか……。わかりました。ありがとうございます」
「いえ、では職務に戻らせて頂きます」
私はギルマスの部屋を後にした。
「川上夏さんですか……」
ギルマスは、誰もいなくなった部屋で、呟く。
「これは……ひと波乱ありそうですね」
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