38.野営地にて
「……んぅ……?」
私が目を覚ますと、辺りは夕焼け色に染まりみんなが野営の準備をしているのが目に飛び込んできた。
流石に暗い中移動はしないよね。危ないし。
そうこうしている間に準備が終わり、焚き火を囲みながらみんなで夕食という話になった。
今日のご飯は、どこからか狩ってきた角うさぎの串焼きと、堅パン。
栄養バランスは考えないようにしよう……
数分して、表面がこんがり焼けた串焼きの兎肉が運ばれてくる。
香辛料の類いはないけど、こんがりとした見た目と鼻をつく香ばしい香りが食欲をそそる。
お昼から何も食べてないからか、思わずお腹が鳴ってしまう。
周りを見ると、今にも齧りつきそうな人もいれば、作ったであろう人に労いの言葉をかけている人もいる。
「皆、自分の分は配られましたね?それでは、いただきましょう!」
スーシャさんの一声で、皆が一斉にお肉にかじりつく。
私も!いっただきま~す!
パリッ
「〜〜〜〜!!」
なにこれ!すっごい美味しい!
外はパリッとしてて、中は肉汁が溢れ出す!
噛めば噛むほど旨味が出てきて、食べる手が止まらない!
香辛料はないけど、だからこそお肉本来の味が味覚を楽しませてくれる!
兎肉は食べたことなかったけど、すっごい美味しい!
気がつくと、5本あった串を全て食べてしまっていた。
「……ふぅ……」
いやぁ~……美味しかったぁ〜……
語彙力なくなるくらい美味しかった……
もうないのは残念だけど……
また作ってほしいな~!
じぃ〜……
……なんか、さっきっから周りの人の視線が刺さるんだけど……?
なになに?何かいるの?
そんなことを考えていると、アッシュ君が駆け寄ってきた。
そして、
「……ナツ、ほっぺにお肉付いてるよ」
……と、小声で教えてくれた。
え、えええええ?!
なんでもっと早く教えてくれないの?!
思わず、手で顔を隠す。
その姿を見て、どっと笑いが起こる。
あ〜、もう!恥ずかしいじゃん!!
そんなことをしている間にも、夜は深まっていく。
そして、皆が寝静まった頃。
私は静かに野営地を離れる。
アーロンさんとの戦い。手も足も出なかった。
……悔しい。
負けていられない。
絶対に、勝つ。
私は一人、弓と魔法の練習に励む。
いつか来るかもしれない、リベンジのときのために。
そして、それを見ている人が”2人”。
スーシャとアーロンだ。
「熱心に練習していますね」
「ええ、やはり連れてきて正解でした」
「……スーシャ様、何も私の進言と嘘をつかなくても良かったのではないですか?」
「あら、聞こえていましたの?……でも、嘘を言った覚えはありませんよ?あなたが”才能がある”と言ったのは本当のことではありませんか」
「確かに言いましたが……」
「それにあの子なら、任せられるとは思いませんか?」
「……アッシュのことですね?」
「ええ、あの子なら心配はいらないでしょう。流石に、私達がずっとそばにいるわけには行きませんからね」
「そうですね、彼女なら任せられるとは思います」
そんな会話がかわされているとはつゆ知らず。
ナツは明け方まで特訓を続けるのであった。
少しチグハグな感じになってしまいました……
いつかこういった食べ物系のものに手を出したいとは思っていたのですが、思ったより語彙力なくて上手く表現出来ませんでした……
いつかリベンジしたいと思います。




