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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
38/94

37.想定外

ちょっと長めです。

疲れてたのか、メタ発言多いですが気にせず読み進めていただけたらなぁ……と思います。

いつもコメント等での応援ありがとうございます!

「あの、なぜ私は馬車に乗っているんですか……?」


きちんとソファーのようなものに座り直して、スーシャさんに尋ねる。

あいつは「負けたらダメ」とかなんとか言ってたし……


「え?私がいつ負けたら乗せないと言いましたか?」


茶目っ気たっぷりにそう答えるスーシャさん。

いや確かに言ってないけどさぁ……


「冗談ですよ。あなたを乗せたのは、アーロンが進言してくれたからですよ」


……アーロンさんが?私を?


「アーロンさんが……ですか?」

「はい。彼が『この子には才能がある』と言いましてね?私としても異存はなかったので連れて来ました」


……才能、か。

”元の世界”では馴染みのない言葉だな……


「私も、彼があんなに楽しそうに戦っているのは久しぶりに見ましたよ。鎧を脱ぐなんて、何年ぶりでしょうか……」

「……そんなに楽しそうでしたか?」

「はい、すごくいきいきとしていました。やはり、訓練とはまた違う楽しさがあるのでしょうね」


笑いながらそう答えるスーシャさん。

その笑顔に曇りはなく、心底楽しそうだった。


もっと聞きたいことがあるけど、私のまぶたはだんだんと重くなってくる。


「まだ疲れが残っているはずです。町につくまでまだまだ時間がありますので、今日はゆっくり休んでください」


時刻は昼下がり。日が暮れるまでまだまだ時間がある。


「……すみません。そうさせて…もらいます……」


私はゆっくり目を閉じた。
















気がつくと、いつもの空間にいた。

あいつも目の前にいる。


「……あいつとはなんですか、あいつとは」


だってしょうがないじゃん。

そっちは名乗ってないんだしさ。


「確かに名乗ってはいませんが……いくらなんでもひどすぎませんか?」


いやだって、そっちの素性もわからないんだよ?

簡単に心を許せるわけないじゃん!


「それもそうですが……」


あ〜もう!ですがですがうるさいのよ!

大体、こういうのって普通1ヶ月に一回とかそういうもんでしょ?!

なんで気を失ったり意識がないときに毎回出てくるのよ!!


「そんなこと言われましても……」


大体何が「次の戦いに負けないで」よ!

あんなの勝てるわけないじゃない!

レベルとかスキルの相性とかもっと教えなさいよ!


「それじゃつまらないじゃないですか」


つまらないって……

それで私が死んだら意味ないじゃない!


「決闘なので死にませんよ」


そういう問題じゃないの!

もし私の命に関わるようなことがあったらどうするのって話よ!


「その時はそれまでですよ。そういう運命だったってことです」


そんな簡単に済ませないでよ!


「はぁ……めんどくさい人ですね」


言い方!


「はいはい……」


はいは一回!……ってなに突っ込ませてるのよ!


「あなたが勝手に突っ込んでるだけじゃないですか……」


あんたの発言がそっけないのがいけないんでしょ!


「……そういうことにしておきますよ」


急に態度変えないでよ!気持ち悪い!


「きもっ……そこまで言わなくてもいいじゃないですか!」


……それはさておき、何の用なの?


「なんで急に冷静になるんですか!」


疲れたからよ。

あんた相手にしてるとどうも疲れるわ……


「失礼ですね、私は精一杯話してるじゃないですか」


そういうことじゃないのよ……

……正直言ってやりづらいのよ。


「まぁ、それもしょうがないとは思いますよ。急にこの世界に連れてこられて、急にこんな空間でよくわからない私と話す。やりづらくないはずがないですよ」


何よ、急に同情なんて。

こちらとしては悪だくみしてるようにしか見えないんだけど?


「さぁ、何のことでしょう?」


質問を質問で返さないでよ……

疑問詞には疑問詞で返せって教わってるの?


「……めんどくさい人ですね」


お互い様でしょ。


「……そうですね。……話が逸れましたが、今回の件について報告があります」


報告?なにさ急にかしこまって。


「はい、今回の件でわかったのですが、あなたに関する予知は7割ほどしか的中しません」


……は?

どういうことよ……?


「どうもこうもありませんよ。あなたの行動がイレギュラー過ぎて、予知が上手く働かないって言ってるんですよ」


……イレギュラー?

私そんなに変な行動してた?


「あなたが、というよりは”あなたに関わった人”がですかね」


……私に、関わった人?

それでいうと、アッシュ君とかスーシャさんとか?


「はい。特にスーシャに至っては最も顕著な例です。彼女は実力主義で、人に内面を見られるのを嫌っています」


それがどうしたっていうのさ。

確かに何か隠してそうではあるけど、それと私にどんな関係があるっていうのよ。


「気づいていないのですか?彼女はあなたに対して常に優しく接しているじゃないですか」


……ごめん、何が言いたいのかさっぱりわかんない。

……簡単に言えば、私と何らかの理由で接触した人たちは、あんたにも動向が分からなくなるってこと?


「……そのとおりです」


ならはじめからそう言いなさいよ!

今までのくだりいらないじゃない!

見てる人が飽きちゃうでしょ!


「なんでそんなメタ発言するんですか……」


疲れてるのよ!早く終わらせて休みたいの!


「はいはい、お疲れ様でした。今日はアドバイスの類ないので、さっさとお帰りください」


なんでそんなに不機嫌なのよ。

全くもう……

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