36.グレイシア家親衛隊隊長 アーロン戦!(後編)
遅れて大変申し訳ありませんでした。
少し体調崩れ気味だったのですが、気にせずやっていたら悪化して寝込みました……
今は大丈夫なのですが、咳と鼻水がすごくてまともに眠れなかったです……
季節の変わり目ですので、皆様も体調にお気をつけくださいm(_ _)m
あの攻撃を避けられたのはたまたま。
次避けられるかは、分からない。
おそらく、あの攻撃が当たれば良くて瀕死、悪ければ全ての体力を持っていかれるだろう。
絶対に当たるわけには、いかない。
しかもアーロンさんはまだまだ余裕そう。
体力もさっきっから全然削れない。
まだ4/5くらいは残ってそう……
これは……長期戦になりそうだなぁ……
パッシブがあるから長期戦には強いけど、集中力は別。
切れたら一巻の終わり。
私の集中力が切れるのが先か、アーロンさんの体力が尽きるのが先か。
それが、この戦いの決着につながる。
そして、数分後。
私は、アーロンさんの体力を削りきれずにいた。
まだアーロンさんの体力は2/3以上残っている。
私のパッシブスキルの効果は”既にマックス”。
それなのに、さっきよりもダメージの通りが悪くなっている。
……もしかして、”防御力が上昇している”……?
……仮にアーロンさんの防御力が上昇しているとしたら……
このままじゃ、全くダメージが通らなくなる……!
なんとか、ダメージを与える方法は……
何か……何かないか……
……そうだ!
アーロンさんのステータスで上昇してるのは”防御力”のはず。
なら、”魔法攻撃”に弱いんじゃない?!
早速私は炎の矢を生成し、アーロンさんめがけて放つ。
炎の矢はアーロンさんを捉え、目に見えて体力を減らす。
これなら……行けそう!
だけど、そろそろ集中力がきつくなってきた……
早く決めないと、こっちがやばい!
私は最後の気力を振り絞り、アーロンさんを見据える。
アーロンさんも、立ち止まってこちらを見ている。
お互いに睨みあっている中、先に行動を起こしたのはアーロンさんだった。
シュン
彼は、”全身鎧を脱いだ”。
今まで見えなかった、アーロンさんの顔が見える。
彼は、とても楽しそうに笑っていた。
別に、彼の行動は捨て身でもなんでもない。
彼は、防御力を捨て”速さ”にかけたのだ。
”今まで温存してきた、真の速さ”に。
気がつくと、私の体に無数の剣が迫ってきていた。
……これは、勝てないわ……
私の意識は、闇に飲まれていった。
私が目を覚ますと、アッシュ君の頭が見えた。
「……んぅ……?」
「あら、ナツさん。目が覚めたようですね」
最初に声をかけてきたのはスーシャさん。
どうやら気絶していたらしい。
……ん?
さっき、”アッシュ君の頭”が見えたような……?
そう思い、私は周りに意識を向ける。
私の頭の上にはアッシュ君の頭がある。
どうやら寝てるみたいだね。
そして、アッシュ君の膝の上に私の頭があると。
……え?
こ、これって……膝……枕?!
一気に顔が赤くなる。
それを優しく微笑みながら見つめるスーシャさん。
そして、何故か”馬車に乗せられている”ことに気がついたのは、少し先の話だ。




