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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
40/94

39.主要都市 グレイシア

少し短めです。


街と町が混在していますが、仕様なので気にせず読み進めてください。

理由は、それぞれの漢字の成り立ちにあります。

町は”区画”という意味合いですが、街の元は”十字路”から来ています。

そこから、人が行き交うところ。つまり”人が集まるところ”という意味になったそうです。

前話の段階では街の規模については触れていなかったので、”町”という表現にさせていただきました。


質問が多発しそうなので、この場を借りて説明させていただきます。

翌日。


気がつくと辺りは明るくなっていて、皆が起き出しているのが見えた。

……寝るの忘れてたぁ……


私はみんなにバレないようにこっそりと野営地に戻った。




「ふわぁ……」


野営地の片付けも終わり、移動し始めてから数分。

馬車の揺れが心地よく、ついあくびが出てしまう。


「あら、寝不足ですか?」


スーシャさんがそう尋ねてきた。


「は、はい……よく眠れなくて」

「まぁ、慣れていないことでしょうし、眠れなくもなりますよね。まだまだ時間はありますし、ゆっくり休んでは?」

「……いいんですか?」

「はい、勿論ですよ。ゆっくり休んでくださいね?睡眠不足はお肌の敵ですから」


左目でウィンクしながらそう答えるスーシャさん。


「ありがとうございます……そうさせていただきます……」


私は眠気に耐えきれず、ゆっくりと瞼を閉じた。





















「……んぇ……?」


目が覚めると、今までは舗装されていない道だったのが石畳の道になり、道幅も広く、周りに人影もちらほら見え始めてきた。

遠くの方には、たくさんの建物が見える。


「見えてきましたね。あれが、私の領内の主要都市、”グレイシア”です」


あれが……この世界で初めての街。

……なんか、ドキドキしてきたな。




グレイシアは、街の周りが大きな壁に囲まれている。

門は正面の一つだけで、壁の厚さは3mほど。

1km四方ほどの大きな街だ。

辺りは平地で見晴らしもよく、モンスターなどの襲撃を察知することが容易だ。

さらに防犯対策も徹底されており、この街ではここ数十年目立った事件は起こっていない。


こんな夢のような街が出来たのはひとえにスーシャの努力の賜物だろう。

20年ほど前、この街は荒れ放題になっていた。

壁にはヒビが入り、各地にスラム街ができ、役人には賄賂が渡されたり……とにかく酷い有様だった。


彼女がこの街の管理を任されたのは今から15年前。

まだ成人していなかった彼女は、街の実情を見て涙した。

そして、街の改革へと乗り出したのだった。


家を増築し、壁を補修し、役人を信頼できる者に変え、今までの風習を一新した。

今のこの街の原型が完成したのは、およそ12年前。

3年でここまで発展出来たのは、スーシャの内政力と優しさによるものだろう。


この街を訪れた人は、この街の美しさに涙することも少なくない。

外見も内面も美しい、この街に。



コメント等での応援、ありがとうございます!

しっかり全て読んで、返信させていただいております!

これからもよろしくお願いします!

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