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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
30/94

29.領主との邂逅

ギリギリアウトになってしまいました。申し訳ありません……

もう少し執筆時間を増やせるよう頑張りますので、今後も応援よろしくお願いします!

「まもなく、領主様がお見えになる!皆、粗相のないように!」


スキルを確認してから3日後。

ついに領主がこの村に訪れる。


目的はアッシュ君のジョブを”鑑定”することらしいけど、多分、”有能なジョブ持ちの子供を集めて、出世しよう”とかいう魂胆なんだろうな。

そのあたりは”この世界”でも、”地球”でも一緒でしょ。

大人なんてそんなもんよ。


そして数分後。

たくさんの馬の蹄の音が聞こえてきた。

先頭を走っているのは強そうな雰囲気を漂わせる、重装備で身を包む人。

おそらく護衛だろう。


その後ろには、10人ほどの兵士と、1台の馬車。

あの中に領主がいるんだろうな……


「スーシャ様、到着いたしました」

「はい。皆さん、ここまでお疲れ様でした」


馬車の中から聞こえてきたのは”女性”の声。

てっきり中年男性とかかと思ってたけど、声を聞く限り20代後半って感じがする。

しかも、ここまで護衛してた兵士たちに労いの言葉を投げかけてるところを見ると、穏やかな人なのかなという印象を受ける。


そして、馬車から降りてきたのは。


銀髪のロングヘアをおろし、純白のドレスを着ている、女神と疑うようなきれいな女性だった。

思わず見とれてしまうほど美しく、きれいな人だ。


「皆様、お待たせいたしました。スーシャ・フォン・グレイシア、ジョブの鑑定に参りました」


凛と響く、きれいな声。

一瞬、時が止まったような錯覚さえ覚える、きれいな声。


一瞬、彼女がこちらを向いたような気がした。

そして、私を見ながら微笑んだ。


「……っ?!」


突如、なんとも言えない不快感に襲われた。

強いていうなら、誰かに”体の中を見られた”ような……


彼女は一瞬だけ驚いたような顔をして、すぐにさっきみたいに微笑んだ。

……なんだったんだろう?


よくわからないままお出迎えは終わり、本題のアッシュ君のジョブの鑑定が始まった。

といっても、ほんの数分あれば完了するらしい。


鑑定の時は、本人と領主、本人の親族以外の人は見ることが出来ないと言われ、私はアッシュ君の家の前で待機していた。

アッシュ君が待っててくれたんだから、私だって待っててもいいよね?




待つこと数分、グレイさんが出てきた。


「ナツ、領主様がお呼びだ。中に入ってこい」


領主が……?私を……?なんで……?

まぁ……呼ばれたなら行くしかないか……




中に入るとアッシュ君とグレイさんは外に出て、中にいるのは私と領主だけになった。


「単刀直入に問います。あなたは、”この世界の人間ではありませんね”?」


……はい?

この人急に何を……

というか、なぜそのことが分かったんだ……?


「……なぜ、それを?」

「そのことに関しては、謝罪を。見慣れない人がいたので、つい気になって”鑑定”してしまったのです。その際に、あなたが”異邦人”だということがわかったのです」


異邦人、ねえ。

まあ、この世界からしたら、私は確実に異邦人だろうなぁ。


「”異邦人”は、この世界の人々には入手することの出来ない、”ユニークスキル”というものがあるのです。あなたのスキルでは、”魔法創造”がそれに当たります」


……ユニークスキル。

私にしかない、特別なスキル。

……なんで弓使いなのに弓のスキルじゃないんだろう……


「”魔法創造”はその名の通り、魔法を”作り出すことができる”スキルです。あなたも経験したことがあるのではないですか?」


……ある。

確かに、”スモーク”の実験だったり、魔法の性質を少しだけ変えたり、言ってみれば”作り出す”ということだったんだろう。


「この世界で”ユニークスキル”を持っている人は多くありません。しかも、大国は彼らの特殊な能力を利用し、戦争の”道具”として扱っています。その結果、多くの異邦人がこの世界を去ることになりました」


……え?

この世界に”私以外にも異邦人がいる”って言った?

この世界は、”私が作った世界”のはずなのに、私以外の”地球人”がいるってこと?


……私は、このゲームのテストプレイに巻き込まれた。そう思ってたけど。


もしかしたら、この世界は”色々な人が作っている”……のかもしれない。

私の数少ない友達が、この世界に来ているかもしれない。



……私は、今後どうすればいいんだろう……

誤字脱字等あったら、報告していただけると助かります!

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