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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
31/94

30.この世界に来た理由

お知らせです。


本日11月12日より、なろうでのログインをしていない人でも感想を書いていただけるよう、修正いたしました!

これにより多くの読者様の意見を受け入れられるようになりました!


今後もたくさんのご意見・ご感想、お待ちしております!

「……随分と、異邦人についてお詳しいんですね」

「はい、私の屋敷に異邦人に関する文献がたくさんありまして、小さい時から読んでいましたので」


ふぅん……

小さい時から読んでたんだ……

だとしたら、他の異邦人についても知ってたりするのかな……


この世界は私が作った世界だと思ってたし、テストプレイをしているんだと思ってたけど、話はそう簡単なものじゃないらしい。

私以外の異邦人がいるということは、私が作ったこの世界と全く同じものをここに来た私以外の異邦人も”作っている”ということになる。

そんな”偶然”起きっこない。

ということは、この世界を作った人たちは”何者かにこの世界のデータをトレースされた”ってことになる。

誰が何のために、まではわからないけど……おそらく私も含めた異邦人たちはこの世界を”作った”んじゃなくて、”作らされた”。

……でも、動機がわからない。

何のためにこの世界に異邦人を集めているのか。そいつの思惑が見えない。

そいつに何のメリットがあるんだろう?



私が色々と考えていると、領主は不安そうな顔をする。


「……急な話で申し訳ありません。ただ、私は”異邦人”を戦争の道具にしたりするようなことはしませんし、むしろ”帰還方法”を模索しています。警戒するのも当然だとは思います。が、あまり警戒しないでいただけると、こちらとしてはありがたいです」


別に、警戒してるわけじゃない。

私はただ、”私がこの世界に来た理由”を知りたいだけ。


「……すみません。無意識に警戒していたみたいで……」

「いえいえ、急にこんなことを言われたんです。警戒して当然ですよ」


……なんだろう、この感覚。

なんか、つかみどころがないのに、何故か不快感はない。

むしろ、ずっと話していたいと思えるような……


「領主様は……優しいんですね」

「スーシャ、で結構です。厳密にいえば、あなたは”領民”ではなく”客人”なので。それに、別に優しいわけではありませんよ。周りの人を道具としか考えていない人たちよりも、民に愛情を注いでるだけですので」


にこやかに笑いながら、とんでもないことを言う。

民一人一人に愛情を注ぐのは、決して簡単なことではない。

領民を守るということがどれだけ大変か。私にも計り知れない。


「えっと、スーシャ…さん、でいいですか」

「はい、構いませんよ」


にこやかに笑いながら、スーシャさんが返事をする。


「では、単刀直入に聞かせて頂きます。私は、”何のためにこの世界に呼ばれた”のですか?」

「その件に関しては、わかっていないことが多く、これといった答えは言えませんが、わかっていることが幾つかあります」

「わかっていること……ですか?」

「はい。異邦人がこの世界に”飛ばされる”初めての事例は、この世界の暦でおよそ300年前。300年前と言いますと、はるか遠い北の大地に”魔王国”が、異邦人が現れた時と同じタイミングで誕生しています。この2つの事例は不自然なほどにタイミングが合わさっており、各地で”異邦人を保護する”活動が開始されました。もし、この転移が魔王軍によるものなのだとしたら、魔王軍が異邦人を懐柔、更には戦力とする可能性がとても高いと、当時の人たちは考えたのです」


魔王国……

やっぱり、この世界にもそういうものはあるんだ。


「その考えは現実となり、各地で魔王軍所属の異邦人の攻撃が相次ぎました。見た目こそ魔族に似ていましたが、明らかに”この世界のものではない”能力を使っているため、魔王軍は”異邦人を魔族にしている”という仮説が立てられました」


異邦人を……魔族に?

そんなことが可能なの?


「そのため、異邦人は魔王軍が召喚している。というのが最近の仮説です。本当のところは聞いてみないとわからないので、あくまで仮説ですが」


なるほどねぇ……

簡単に言えば、私がこの世界にやってきた理由は魔王軍の戦力になるためってことね。



そんなのぜっったい嫌だ!

戦争の道具になんかなるもんですか!


私は私!勝手に運命決められても従うわけないんだから!

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