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ゲームクリエイター ~とある少女の冒険譚~  作者: メープル
グレイシア領編
16/94

16.謎の空間

「馬鹿かてめぇはッ!もう少しで死んじまうとこだったんだぞッ!」


ボスを倒して早々、大声で怒鳴られた。

まぁ悪いのは私だし、怒られてもしょうがないとは思う。


「ごめんなさい……」


事実、あそこで助けがなかったら死んでいた。

戦いに臨まず、あそこで引き返していれば、アッシュ君達と合流して帰ることができただろう。

”慢心”。私は、この世界を侮っていた。

ただ……


「……どうして、私の居場所がわかったんですか……?」


なぜ私がここにいることがわかったんだろう……?

GPSがあるわけでもないし……


「あぁ、アッシュが教えてくれたんだよ。『迷いの花園の方へ1人で歩いてった』……ってな」


……見られてたのか。

ははっ、サプライズも失敗しちゃった……


「そう……ですか……」


次の瞬間、意識が暗転した。





























どれくらい時間が経ったのだろうか。

気がつくと私は家のベッドに横たわっていた。

窓からは朝日が差し込んでいる。


起きようとするが、体に力が入らず、どうすることもできない。


ステータスを開こうと、右の手首を見る。


そこには”何もなかった”。

腕はあるが、ブレスレットがついていない。


反対の手首を確認しようと、布団の中から手を引っ張り出す。

本来なら、布団のこすれる音がするはずが、


”何も聞こえなかった”。


声を出してみる。



喋っている感覚はあるのだが、やはり何も聞こえない。




……何かがおかしい。

なのに、その違和感を邪魔するかのように、頭がふわふわする感覚に襲われる。


なんだろう、何かを忘れているような感覚はするのに、それが何かがわからない。




枕元に人が立っている。

いつからいたんだろう……?


「……不思議そうな顔をしていますね」


中性的な声で、人影が話しかけてくる。

とてもきれいな声だ。

でも、正確な姿を見ることができない。

少し、ぼやけている。


「私の姿は……、まぁ気にしないでください」


……?!

心が読まれているの?

それとも、声に出ていたの?


「……あなたは先程から一言も喋っていませんよ」


まただ。

やっぱり、心を読んでいるみたいね。


「はい、その認識であっていますよ」


変な感じしかしないけど……

まぁ、どうでもいいや。


んで、何の用?


「いえ、ちょっと忠告に、ね」


忠告……?

それはお告げ的な?


「そうですね。具体的には言えませんが……、まあ、アドバイスとして受け取ってもらって結構です」


アドバイス、ねぇ……

まぁ、ものによるかな。


「では、伝えます。アッシュへのプレゼントに、あなたのアイテムボックスの中に入っているアクセサリーを与えなさい。それが、彼の命を救うでしょう」


……はい?


「ですから、アッシュへのプレゼントに……」


いや、それはいいの。

聞きたいことが2つあるんだけど……?


「何でしょう。答えられる範囲であれば答えますが」


んじゃ、遠慮なく。

1つ目、いつの間にアイテムボックスの中にアクセサリーが入ったの?


「ボスである、アルラウネのレアドロップです。あなたが矢を打ち込み倒した際に手に入ったのでしょう」


なるほど……

じゃあ2つ目ね。なぜ私にそんなことを教えてくれるの?


「そうですね……、強いて言うなら、今後の布石ですかね」


今後の……?

それってどういう……


『………………ツ!……………ナツ!』

「……どうやら時間切れのようですね」


時間切れ?

ちょっと!まだ質問に答えてもらってないんだけど!


「いずれ、また会うときが来るでしょう。”God Bress U”神のご加護があらんことを」


私の意識は覚醒していく。




この人物は味方か、それとも……

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