13.激闘!アルラウネ戦!(前編)
思ったより戦いが進まなかった……
なんだろう、この魔法陣……?
周りに建造物があるわけでもないし……
……もしかしたら帰れるかも?
そう思ったら、帰還用の魔法陣に見えてきた……
……行くしか、ないか。
どっちみち帰り道わかんないんだし、罠だったとしても、なんとかなるでしょ!
私は魔法陣の上に乗った。
今思えば、完全に油断していたのだと思う。
こんなところに、帰還用の魔法陣なんてあるはずがないのに。
目の前が真っ白になり、目をつぶった次の瞬間、私は草の壁で囲まれた何もない空間に飛ばされていた。
正確にいえば、何もないわけではなく、中央に”赤い花弁に包まれている”女性が1人佇んでいた。
ここは……、ボス部屋だ。
目の前に佇むのは、植物型モンスターの”アルラウネ”だ。
炎が弱点で、火属性の攻撃とか炎魔法があれば、ゴリゴリ相手の体力を削ることができる。
基本的には動かないけど攻撃範囲が広くて、安地もほとんど存在しない。
相性は最悪。
本来、弓使いがこいつと戦うためには、前線でヘイトを集めてくれる重戦士か、防御・回復に優れた白魔道士がいないとまず無理。
でも、ここには私だけ。
体力も低い。
火属性の攻撃もできないし、炎魔法も使えない。
つまり、私がこいつに勝つためには、
・相手の攻撃をなるべく躱し
・確実に相手の体力を削る
ことが必要だ。
できなくはないだろうけど、一つでも崩れたら総崩れになる。
やり直しは、効かない。
脱出も、できない。
この戦い、負ける訳にはいかない!
斯くして、アルラウネ戦が幕を上げた。
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名前:アルラウネ
体力:450/450
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さすがボス。私の18倍の体力。
本当に削りきれるのかな……
……いや、削り切る!
私は弓を引き絞り、アルラウネに向けて放つ。
この一発がどれだけダメージを与えるかで、難易度が変わってくる。
……アルラウネはこっちが攻撃を仕掛けるまで攻撃してこない。
本来ならその性質を利用して、バフを盛りまくるのを想定してるんだけど……
私の放った矢は、アルラウネの体に突き刺さる。
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名前:アルラウネ
体力:447/450
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一発3ダメージ……
約150回当てないといけない計算か……
これは……キツイな……
私が攻撃したことにより、アルラウネが動き出す。
正直言って、めちゃくちゃかわいい。
胸も大きいし……
なんというか……、エロい?
私がそんなことを考えているうちに、アルラウネが臨戦態勢に入った。
『ふふっ、あなたも私の養分にしてあげる』
しゃ、喋った?!
……いや、どこか機械的な声だし、多分、そう”設定”されてるんだろう……
それに、喋ったところで負ける気はないしね!




