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温泉地発見。17

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

カインは二連撃の特殊岩弾の生成に成功した後、威力を最大にする方法の考察を続けていた。しかしなかなかうまく行かず悩み続けていた。特殊岩弾を大きくしても威力的には倍増はするがそれだけで、実戦での実用に耐えるものではなかった。


次に試したのが威力を上げるために特殊岩弾に回転を加えてみたが、回転を加えるとインパクトがずれて衝撃が内部で爆発する結果を得る事が出来なくなったのだ。隙間を数ミリ単位で調整してみても回転をしているのでどうしてもズレてしまい結果が共わなかった。


「これ以上威力を上げるのは出来ないのかなぁ?」


「…カイン様、今度は何を悩まれているのですか?」


今日のお供当番のバルビッシュが頭を抱えながら”うんうん”言っているカインに声を掛ける。カインは今までの実験内容から実施したい事まで細かくバルビッシュに説明する。説明が進むにつれバルビッシュの表情が少しずつ険しくなっていった。


「カイン様は物凄く難しい事を考えていらっしゃるのですね…打撃の威力を上げるのであれば打ち付ける力を上げるの一番早いですが、大きくてもあまり効果が無かった。そうすると次は打ち付ける速度を上げるしかないですね」


「そうなんだけどね、射出スピードを結構限界まで上げたんだけど謎の上限パラーメータのせいでこれ以上早くならないんだよ」


「…カイン様が何を言われているか良く分かりませんが、射出スピードが上がらないのであれば後ろから別の方法で打ち出してあげるのはどうでしょうか?」


バルビッシュのアイディアはカインとしては目から鱗だった、通常【魔法】は単一の効果を得るために単独で打ち出すものと言う常識があった。それをバルビッシュは外部から加えて加速させればいいと言うのだ。またもカインは興奮しバルビッシュに抱き着き今度は、両手を持ってランランランとくるくる回るのだった。


その日からどの様に外部から力を追加するのかの考察と試行を行い最終的に一番良かったのが【魔鎧(アームド)】で強化した腕力で打ち出すというか、そのまま特殊岩弾を標的にぶつけるという物だった。


ーーー

「みんな離れてっ!これで終わりだぁーーー寸勁っ!」


生成された特殊岩弾を破壊する勢いで【魔鎧(アームド)】で強化した腕を打ち付けた。衝撃音を置き去りにする程のスピードで打ち出された特殊岩弾をほんの数瞬前に膠着から脱出したルージュが腕をクロスさせ防御を行う。


ルージュの腕に特殊岩弾が当たると腕を残して上半身と顔半分が消し飛んだ。そしてゆっくりと後ろに倒れベシャッと倒れ込む。残っていた半分の顔がゆっくりと口を動かし呟いた。


「くそっ、人族ごときに…」


ルージュはそう言い残し黒いチリとなり消えて行った。カインはその様子を見てペタンと膝から崩れ落ちた。スキルが切れて元の姿に戻ったバルビッシュ達がカイン達の元に駆け寄る、誰もかれも傷だらけだ。サーシャなど衣服の裾がビリビリに破れて何時もは見せていない肌が見えていた。


「カイン様、やりました。あの悪魔をたおし…ガフッ」「「ゴフッ」」


サーシャが言葉を言い終わらない内にサーシャの胸からルージュの腕が生えていた、それはバルビッシュとガーディも同じで胸からルージュの腕が生え大きな穴が開いていた。胸からは大量の血が出ていて誰が見ても致命傷なのが見て取れた。


「うわああああああーーーーーーーーーーーーー!」


カインは目の前で起きている事に心が耐え切れず大声で叫んでいた、そして【魔力】がカインの身体の殻を破って吹き出す。


「カイン様っ!」


ララの声がカインを呼ぶ声が聞えたと思うとドンッと押し倒され転がった、転がったままララの方を見るとカインがいたその場所で首から大量に血を流し倒れていた。そしてその後ろにはルージュが腕に付いた血を振り払っていた。そこでカインの意識がブラックアウトする。


「ちっ、何なんだこいつから噴き出している魔力量はっ!早くここから離れないと魔力暴走に巻き込まれる。【神器】は、これか」


ルージュがカインのはだけた胸にかかっていた【アレス神の護符(アミュレット)】をつかみ引きちぎろうとするとルージュの腕をカインの腕がつかんだ。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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