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転生皇女はあったか家族がほしいのです  作者: 櫻向日葵


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6/22

いよいよ魔力測定です

ついに魔力測定の日がやってきた。

今日一日は、測定が済むまで服装は規定以外のものは身に着けることができない。

人との接触も、専属侍女、侍女長、執事頭以外はご法度だそう。魔力の高い人がこの城に6人もいるし、何かしらの影響を及ぼす可能性も大きいもんね。

食事の制限はないみたいだけど、魔力を帯びている可能性のあるものを避けることにした。

動植物も一定数は魔力を帯びるって本に書いてあったし、私はこういう時に正確性を期したいからね。



何もせずボーっとしている内に、測定の時間が近づいてきた。

侍女長とアガーテを伴い、地下の測定室へ向かう。

入ってみると、だだっ広い中に測定器と玉座が2つだけ。

何でだろうと思ったけど、皇后陛下が立ち会われることもあるのかな?


私が入室して少し経つと、皇帝陛下が入ってこられた。

まずはカーテシーをしたままご挨拶だ。


「皇帝陛下にご挨拶申し上げます。

本日は、私、エーファンゲリン・フォン・ローゼンブルクの魔力測定にお立会いいただき、誠に光栄に存じます」

「構わぬ。楽にせよ」

この方が、私の父に当たるようだ。今は『家族』とは言い難いけど、早くそう思えるようになりたいな。

「そなたは7歳前ではあるが、同時に皇族でもある。皇族が何をすべきかわかっておるか?」

「はい。国民を思いやり、国民のために働き、国民がより良い生を送るために必要なことを考え、時には自らの命を賭して国民を守ることです。その為、皇族は国民以上に働くものだと考えます。この私、既にその覚悟は持っております」

「よろしい。では測定器の確認を行う」

陛下がそう告げられると、皇宮庁の担当官がいそいそとチェックを始めていく。


「測定器、異常ありません」

「わかった。では私が確認を行う。『シャインヴェルファー!』」

陛下がそう唱えると、測定器全体が10秒ほど光った。

光が消えると…。


ピカッ。


え?!異常あり?!

風船の一部が赤く光ってる。

担当官たちが慌てだした。


「何ですと?!風船にどんな異常が?」

「ここだ。魔力孔以外の穴がある。至急交換せよ」

「はい!直ちに!」

風船が急いで交換された。

「…。よし。今度は異常なしだ。そなたの魔力を流すがよい」

「かしこまりました」

そういわれて、魔力孔に私の魔力を流していくと…。


ズーーーーーーーーン。

風船はどんどん膨らんで、全然止まらない。

身長の3倍も超えちゃった。

え?!どこまで行くの?!

こんなに魔力あるの?!

あと少しで陛下に当たってしまうところまでいったとき…


パァァァァァン!

勢いよく風船が割れた。

魔力が勢いよく噴き出してくる。


危ない!!

そう思った瞬間、私の体に衝撃が走る。

噴出した魔力が急激に体に入ってきたみたい。

衝撃が収まって周りを見てみると、陛下や周りの人たちは誰もケガしておらず、風船が割れただけ。

私はなんだか体が熱いし、頭もグルグルするけれど。


「陛下、ご無事ですか?!」

「ああ、何ともない。

風船から魔力は噴き出したが、それが何故か持ち主であるそなた以外には私にも誰にも当たっておらぬ。誰一人怪我をしたものはおらぬ」

「それは・・・良かった・・・ご無事で・・・何より・・・です・・・」


プツッ。

私の意識はそこで途切れた。

主人公の魔力は異常に多かったようです。

次回は皇帝視点です。

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