魔力測定と皇宮庁の試験について聞いてみた
再び主人公視点です。
グロスバウアー公爵夫人との対面の翌日。
朝食後に自室で読書していると、シュタイン執事長が入ってきた。
「エヴァ様、魔力測定が2日後の午後5時に決まりました」
「え?!そんな急に?!」
「はい。皇帝陛下の公務のご都合で、その日しかお取りできないとのことです」
「仕方ないわね…。必要なものと服装は決まっているの?」
「シンプルなものであれば色の指定はございませんが、髪留めなどのアクセサリーは禁止されていますし、長い髪をまとめるのもNGです」
「アクセサリーの中には魔力をコントロールするものもあるからでしょう?」
「その通りです。よくお分かりでいらっしゃいます」
髪留めとかネックレスとか、魔道具を兼ねていることもあるもんね。
前世で読んでた小説とか漫画にもよく出てた。
「それから、測定の時に何か問題が起きる可能性はあるの?」
ここ、超大事。
細工とかされたら大変。
「ご心配なく。測定前の確認にも陛下が立ち会われますし、陛下自らも魔法で確認されます。そのときに問題が見つかると、その場所が赤く光ります」
要はダブルチェックね。
その辺は大丈夫そう。
それにしても明後日かぁ。
なんか展開が早いね。
「それともう一つ、皇宮庁の試験の試験の説明をお願いできる?
合格すると基礎学習修了で、筆記と実技両方満点だと学院も同時に卒業なのは聞いてるから、他の情報が知りたいの」
「かしこまりました。まずこの試験は、家庭教師について基礎学習→学院4年間→高等学院4年間と進む場合は受ける必要はありませんが、合格できれば就学時期や卒業時期を早めることができます。学院の試験では、このような対応はできません。また、合格の基準は5つあり、6割で基礎学習修了、7割だと学院の修業年数を1年、8割で2年、9割で3年短縮できます。満点で卒業扱いなのはご存じでしたね。また、筆記と実技両方で基準に到達していないと合格とはならない点に注意が必要です」
「皇太子殿下や他の殿下方はどうだった?」
「はい。ご説明いたします」
執事長が丁寧に説明してくれた。
皇太子殿下―9歳になる年に学院入学して、1年で卒業、今年度で高等学院を卒業予定
第2皇子殿下―同じく9歳になる年に入学、今年度での卒業が決定、次年度高等学院へ入学予定
第1皇女・第3皇子殿下―来年度の入学が決定
皆早いね~。
私1人が落ちこぼれないか不安になってきた。
そんな私の不安を、アガーテは察知してくれたみたい。
「エヴァ様ならできますよ。
魔力測定が終わってから考えるのがよろしいでしょう」
「そうね。ありがとう。
シュタイン執事長、丁寧な説明感謝します。
もう下がってもらっても大丈夫よ」
「ありがとうございます。御前を失礼いたします」
執事長が去ると、部屋には私とアガーテだけになった。
「アガーテ、1人で考えたいことがあるから、席を外してくれるかしら?
昼食の時間になったら呼びに来てほしいの」
「かしこまりました」
1人になって、あれこれ考えてみた。
とりあえず、皇宮庁の試験については後で決めるとして。
明後日は魔力測定。
風船の膨らみ具合で測るけど、具体的な数値はわからないものかな。
「『ステータス、オープン』なーんて、そううまくいくわけないよね」
ピコン。
え゛?!
こんなのアリ?!
まさか自分のステータスが見れちゃうとはね。
私のステータスはこんな感じ。
名前:エーファンゲリン・フォン・ローゼンブルク
年齢:6歳
身分:ローゼンブルク帝国第2皇女
体力:1,000
魔力:不明
得意魔法:不明
前世名:佐藤真悠子
魔法関係は測定してみないとわかんないか。
それにしても、前世が表示されるのはびっくり!
これ、ばれたら絶対まずい。
自分の胸にしまっとこう。
お読みいただきありがとうございます。
次回はいよいよ魔力測定です。




