2部 スペルブースト 編 1章 私の魔法 1話
スペルブースト編の岡本浩子編投稿開始です。
全然進んでいません(涙
急いで続きを書いて行きます。
4月25日火曜日、午後の魔法実技の時間になった。
「今日から何か1つデジタル魔法を作ってみんなの前で発表して貰います。4・5人程度のグループを作って期末試験のこの授業で発表してください」
教室中が一気に騒がしくなった。
「浩子、一緒にやろう」
「うん、いいよ」
多香子がまず最初に声を掛けてきた。続いて千恵美と直魅も加わり4人で何か作る事になった。
今回作るデジタル魔法の条件は以下の通りとなる。
1)攻撃魔法は作らない。
2)ハッキング及びクラッキング魔法も作らない
3)使い手の属性偏りの少ない魔法を作る。
4)観賞用、又はゲーム性の強い魔法はOK
5)デジタル魔法のブラックボックスになっているプログラムには手を付けない。
以上の内容を守らなければならない。
また作り方は専用のアプリケーションが有り、魔法の作り方や使い方が分からない時は坂本先生か竹田先生に教えてくれると言う事だった。
1項の攻撃魔法は、過去に暴発事故で負傷者が出た事と試し打ちを称し生徒に向けて攻撃魔法を撃ち大怪我をした事例から禁止になったと言う事だった。
しかし、先日にも攻撃魔法の実習が在ったりと矛盾している所が有るのだけど配信された攻撃魔法は使用者のIDがキングローズ社に送信されログが残る事を昨日聞いた。
2項のハッキング魔法って何?って思うのだけど何かそう言う魔法を作ってはならないと言う事は作れるらしい。
3項ではデジタル魔術師に存在する属性に余り左右されない魔法を作り、誰でも扱える魔法に品狩ればならない。
4項は実用性の有る魔法で無ければならない、しかしそれ以外にも観葉植物を召喚して愛でると言った様にそれ以外で実用性の無い魔法でもよく、もっと言えば魔法でドラマを作ったり又はゲームを作っても良い。
最後5項ではデジタル魔法の作成アプリを不正アクセスをしてはいけない。単純にその注意をしている。
「ねえ多香子は何か魔法作った事有るの?」
「私はプログラミングは苦手で・・・このアプリを使うのなら少しは出来るけど」
「デジ作?」
千恵美は多香子に聞き返した。
「うん、デジタルマジシャンって結構難しくない?」
「そうね条件が難しいよね」
「それってどんなアプリ?」
私はデジタル魔法の全てが初めてなので興味津々だ。
「そう言えば、浩子ちゃんはデジタル魔法を使えるから常徳学園に入学してきたのよね?」
「うん、でも私はそれがデジタル魔法って知らなかったのだけどね」
「それって浩子さんは魔法のプログラムを作った事が有るのですか?」
「4年前に偶然、デジタル魔法の作り方のHPを見て作った事は有るよ」
千恵美の質問に私は何気なく答えた。
「4年前って・・・・小6で作ったの?デジタル魔法を?」
すると直魅の方が驚きの声を上げる。クラスメイトの視線は一斉に直魅に集まった事に気付き顔を赤らめながら椅子に座った。
「ほう、岡本さんは以前にデジタル魔法を組み上げた事が有るのですか?」
私達のグループの机に竹田先生が近づいてくる。
「はい、作った事が有ります。今でも少しずつプログラムを修正していますが・・」
「どんな魔法か見せて貰えるかな」
「いいですよ」
私は4人で囲っている席を外し地下の隣の実習場に入った。
「どんな魔法なんだろ」
直魅は面白そうにしている。
「浩子、どんな魔法なの?」
多香子も興味が有るようだ。
「先生、ナイフか何か切る物持ってないですか?」
「ナイフ?でも何に使うの?」
竹田先生は持ってきたカッターナイフを差し出しながら聞いた。私はカッターナイフを受け取るとナイフの刃を出しいきなり自分の左手首を切り付けた。
「ちょっと!何やってるの!」「きゃあ!」
竹田先生は叫び声を上げ千恵美は悲鳴を上げた。多香子と直魅は驚きで声が一瞬声が出なかった様だ。
切り付けた手首からは血が滴り落ち床に血のしみが広がっていった。しかしリストカットをしたからと言って直ぐに死ぬわけでは無く、切り口を乾燥させないように水に浸すと言った事をしないと直ぐに失血死する事は無い。
「私が作った魔法は治癒魔法や回復魔法です。これからこの傷を治します」
「そんな事よりも早くこっちへ」
竹田先生は半泣きになりながら部屋に備え付けてある救急箱を取りに走って私を手招きしている。他の3人は青ざめた表情で固まっていた。
私はあえて周りが慌てはためくのを無視してDMOS端末のプログラムを実行した。
足元に直径2m程の魔法陣が描かれた。
「これ、誰??」
直魅が不思議そうな声を上げる。
「この絵、世界史の教科書で見た事有る」
「ナイチンゲールよ確か」
多香子が何か思い出そうとして発した言葉に千恵美が思い出した様に補足した。
魔法陣の絵柄その者がナイチンゲールのナース姿の写真その物だった。
私の足元に広がった魔法陣から帯が幾つも伸び、左手首の傷口に巻き付いた。滴り落ちる血は帯が巻き付いた瞬間から止まり4~5秒程すると帯が解け魔法陣の中へ消えていった。
一度、左を握り締めそして開いた後、傷口を4人の前に差し出した。
「嘘、傷口が消えてる」




