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1部 12芒星魔方陣 編  11章 魔方陣の本質 1話

 5月12日、金曜日、私達4人は学研警備隊の本部事務所に呼び出されていた。

「あー疲れた」

 4人揃っての事情聴取の部屋となっている小会議室を出て学研警備隊の本部事務所のロビーのベンチに腰を掛けた。

「あー疲れたー」

 多香子は訴える。確かに朝から3時間も事情聴取を受ければ誰だって疲れる。

 その取り調べの内容は20日前の4月22日に起きたジョイタウン近くのお店で有った魔法陣とそのサイボーグとの戦いの事、5月9日夜に起きたエージェントの殺害現場の事をあれこれと聞かれた。

「まだ、取り調べって午後も有るのよね」

 直魅は項垂れるように私に聞く。

「とにかく、今日はもうちょっとだけ頑張れ、それにしても本当に大変な事になったな」

 急遽、事情聴取となり竹田先生が学研警備隊の本部事務所へ同行してくれた。

「そりゃ、無許可で攻撃魔法を使ったのだからこうなる事は予想してましたけど」

「話には聞いてましたけど本当に事情聴取なんて思ってませんでした」

 多香子と私は言った。

「それにしても、あの時のロボットってサイボーグだったのよね?」

「そうと言ってたね」

「だったら、あのロボットって人だった・・・て事?」

 千恵美の質問に竹田先生は答えた。

「全身擬体だったと言う事になるよね」

「なに?私達、人を殺した事になるの?」

「だってそうじゃない?あんな格好でも生きてる人って事でしょ?」

 多香子が少し強い口調で千恵美に言い返すが千恵美は怯えている。多香子のやりきれない怒りに怯えているのでは無い。サイボーグであれ人を殺したと言う事実に怯えているのだ。

「でも正当防衛が成立するんじゃない?いきなり撃たれたんだし」

 直魅は千恵美を抱きながら言い聞かす。

「言い換えるとこれで、私達がやって来た事を理解して貰えるのじゃないかな」

「そうかも知れないね」

 私の言葉に千恵美が賛同した。

「そんな事より、私はお前達の親から身を預かってる者として、こんな危険な事は二度とやって欲しくないな」

「はーい」

 竹田先生に言われ私達は軽い返事を返した。

「それでは午後の事情聴取を始めます、こちらに来て下さい」

 スーツ姿の男性は赤穂さん、その人に呼ばれたが私は。

「まだお昼食べてないんですけど」

 赤穂さんは腕時計を見た後。

「それなら3階に食堂が有りますのでそこで食事を済ませて下さい。時間は・・・1時半にこちらに戻ってきて下さい」

「分かりました」

 私達は3階の食堂で食事を済ませ事情聴取を行っている小会議室に入った。

 その後の事情聴取は2時間掛かった。

「今日はここまでです。お疲れ様です」

 学研警備の男性2人と竹田先生、そして私達4人の事情聴取は終わった。

「あの」

 直魅は男性に問いかけた。

「私達ってこの後、どうなるのですか?」

「余り攻撃魔法を多用して欲しくないのですけど・・・事情は分かりました」

「それでどうなるのですか?」

「これから裏付けを取りますが、話を聞いた感じですとおそらく『正当防衛が成立』が成立すると思います。後、これは『特定秘密保護法』の適応範囲内の事なので他言無用にお願いしたいのですが」

「はい?」

「どうもこれは国際問題に関わる事案が含まれている様なんです」

「国際問題?ですか」

 千恵美が驚いた様に聞き返す。

「今はこれ以上お話が出来ません」

「それで、結局私達は殺人罪になるの?」

 私は話しを戻した。

「今のところは保護観察と言った所でしょうか?」

「分かりました」

 そこへ作業着姿の男性が駆け込んできた。

「赤穂課長!また起きました」

「放火か何処だ」

「プラザタウンから東に500mの廃ビルです」

「え、そこは・・・」

 多香子は言った。

「それって、多香子が結界を張った所でしょ?」

 赤穂さんはさっき部屋に入ってきた人と話をしている。そんな中、多香子は赤穂さんに尋ねた。

「私もその現場に行っていいですか」

「多香子何言ってるの?」

 直魅は多香子を制止させようとしている。

「私も一緒に行きます」

 私は多香子と一緒に現場に行く事を選んだ。

「邪魔しないならどうぞ」

 赤穂さんは私達の言葉に意外とすんなり受け入れてくれた。それよりも私達の言った事に関心が無い様に聞こえた。

「それなら私も同行しましょう、この子達を保護する役目がありますので」

 竹田先生の同伴で現場に行く事になった。

 現場に到着すると直ぐに赤穂さんは車を降り、既に到着している現地の隊員から状況を確認していた。車を降りた私は周りを見回した。


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