1部 12芒星魔方陣 編 7章 迫る危機の予兆 3話
そして翌日。
「こんにちわー」
三人は私の住んでいる下宿にやって来た。
「いらっしゃい、さあ、こっちおいで」
私は三人を部屋に招き入れた。
「これが浩子さんの部屋」
千恵美は部屋を見回しながら言う
「ええ、まだ殺風景だけどもうちょっと棚とか買って整理するつもりよ」
「どうして、一気に買わないの?」
「お小遣いが足りなくて・・・ね」
「みんな、悩みは同じだね」
直魅と多香子はそう言って笑った。私の部屋には部屋に備え付けて有るベッドと机とエアコンが一台、後は自分で用意する必要がある。小さなテレビとノートパソコンが一台、後は十体のぬいぐるみを実家から持ってきた。
あちこち物色を始める直魅、クローゼットの扉を開けて服や下着を広げた。
「ちょっと、ダメ」
直魅はクローゼットの奥に隠してあったコンドームを見付けた。
「うわー、浩子もこんなの持ってるんだ」
「あ、だめ」
慌てて取り返そうとするがひらりと交わされた。
「耳まで真っ赤にして」
「違うの、それはこっちに来るときに友達が『何が分かるか分からないから持って行け』って」
「またまたー、そんな嘘言って」
「それ、私も持ってるわよ」
「えっ」
私も直魅も千恵美の方を見た。
「持ってるの?」
多香子もきょとんとした顔で千恵美に聞き返す。
「そんなの、持ってないと何か有った時どうするの?浩子さんもそんなクローゼットの奥に隠してないで普段から携帯していた方が良いわよ」
「あ、はい」
千恵美の一言であっさりとこの問題は解決した。と思った。
「千恵美ってビッチ?」
多香子がぼそりと言う。
「ちがうわー!」
普段の千恵美とは想像出来ない声を出す。
「うわ!びっくりした」
「冗談よ、冗談!でも・・・こんなのが出てきました!」
多香子は千恵美をなだめしながらさらに私のクローゼットを漁り、下着を見せびらかした。
「ちょっ、何人のパンツ出してるのよ」
「こんなエグい物を・・・」
多香子はわざと照れてみせる。千恵美は多香子の取り出した私の下着を見て黙っている。
「浩子さんって大胆ね」
「そんな事無いよー」
「でもこれ、あそこの部分が割けているよ」
私は慌てて多香子から下着を奪い返しクローゼットに入れた。
「それで、今日は魔法の事だった・・・よね?」
「あ、そうそう、魔法魔法、じゃあ説明するよ」
多香子は最初きょとんとしていたが私の言葉で思い出したかのように言い、鞄からノートパソコンを取りだして魔法の説明を始めた。千恵美の機嫌はまだ直って無かったが私に魔法の説明をしてくれた。




