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1部 12芒星魔方陣 編  7章 迫る危機の予兆 2話

 私達が通っている常徳学園から300m程の所には大規模な商店街とダイアモンドダクトと呼ばれる大きなショッピングセンターがある。学生の多いエリアと言うこともあって商品の値段はリーズナブルになっている。

 千恵美が見に行ったお店は新しくオープンした時計店だった。

「ここに行きたかったの?」

「ええ、今まで使っていた腕時計が壊れちゃって」

「修理するの」

「それが、元が余り高い物じゃ無いから多分、買い替えた方が安く付くと思う」

 千恵美は新しい腕時計を買った。いつの間にかみんな店に居なかったので外に出ると、向かいにゲームセンターが有った。

「多分、あの中ね」

 店に入ると四人がダンスゲームの対戦をしていた。足元の台を画面に合わせて踏む昔から有る物だが、音楽は常に新曲が入っていて飽きが来ないようになっている。

「うわー負けた」

 井伊君は直魅に負け大きな声で悔しがった。大分テンションが上がっているようだ。

 結局、多香子、直魅ペアが野間君、井伊君ペアに勝利した。

「あーあー、もうちょっとで勝てるとこだったのに」

 井伊君は未だに悔しそうに言っている。私達六人はモンローというカフェで一休みした。オープンカフェになっているのだが中のフロアに座っている。

「今日の昼、何話していたの?」

 野間君は興味津々な顔で私達に質問してくる。

「あの話、何処まで聞いてたの?」

「放火事件がどうとか」

「そこからね・・・女の子の会話を盗み聞きするなんて男のする事じゃ無いわよ」

 多香子は呆れた様に言う。

「たまたま聞こえたんだよ、で良かったら教えてくれないか」

「まったく・・・みんな、言ってもいいよね?」

 多香子は野間君の問いに私に承諾を求めた。

「そうね、誰にも言わないのであれば」

「じゃあ、どこから言えばいいかな」

 と言いって、あの時の出来事を説明し始めた。

「ロボット?が突然撃ってきた?」

 野間君の隣に居る井伊君が不思議そうに聞いてくる。

「ええ、確かにロボットだった」

 私達、四人は口を揃えて言った。

「でも、そのロボットが撃ってきた銃弾を浩子が盾になってくれて」

「あの時は無我夢中で何をしたのか全く覚えていないの」

「岡本、撃たれたの?」

「そうなるのかな?」

「あの時はびっくりしたわ」

 千恵美がその時の感想を付け足した。

「それで怪我は?」

 野間君は驚きを隠さなかった。

「それが、完全な無傷だったの、服にも銃弾を受けた痕が無かったし」

「銃弾が当たらなかったのか?」

「確かに当たったわよね?」

 千恵美が言う。

「暗くてよく分からなかったのだけど、浩子さんに当たる直前に弾が燃えた様に見えたのだけど」

「あの時、どんな魔法を実行してたの?」

 多香子は聞いた。

「ファイアボールだった。他の魔法はまだ試した事が無かったから」

「と、言うことは弾は確かに岡本さんに当たったがその直後に燃えて無くなった。と考えるのが自然だろうね、あの魔法の威力からするとそれ位は出来ると思う」

「攻撃は最大の防御ってやつね」

 野間君の話に多香子が納得した。

「じゃああの撃ってきたロボットは何だったの?」

「それに、あの魔法陣の事も気になるね」

 直魅と私は気になっている事を問う。

「普通に考えると、学研都市に何らかの危害を加えようとしている者、かも知れないね」

「ちょっと、それ怖いね」

「まじめな話だったんだけど・・・。」

 井伊君は多香子の軽ーい反応に落胆している。私は

「でも、もし井伊君の話が本当なら、学研警備隊がもう調べているわよ」

「そうよね」

「だよな、それにこの街は世界最高水準の警備の行き届いた街だし、これだけ魔術師や能力者が居るのに治安が良いしな」

 直魅と井伊君はそう言ってコーヒーを飲んだ。隣でパフェを食べていた多香子は突然私に聞いた。

「それより浩子!」

「うん?」

「あんた、もっと他の魔法も使えるようにならないといけないよ」

「でも、まだここに入学したばかりだから」

「そんな事言ってるとすぐに三年よ、そうだ!明日、浩子の家に行っていい?」

「うん、下宿だけど他の人が来ても良いの?」

「大丈夫よ」

「分かった」

「浦さんが行くなら私も良いかしら、光属性だし」

「私も良い?」

「ええ、良いわよ」

 千恵美と直魅も私の家に来る事になった。

「俺も良いか」

「ごめんなさい。私の住んでるうち、女子専用なの」

「残念でしたー」

 野間君は冗談っぽく言っているが何処まで本気か分からない。多香子はそれを知ってか追い打ちを掛けた。


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