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1部 12芒星魔方陣 編  7章 迫る危機の予兆 1話

 魔法アイテムを買いに行った日から6日が過ぎた4月28日、金曜日のお昼休み、いつの間にか四人は名前で呼び合う様になっていた。織田さんは千恵美、芦田さんは直魅といった具合だ。

 みんなはお弁当を持って中庭のベンチに腰を掛けた。

「明日が祭日なのに土曜日だよ」

「明日って何の日だっけ?」

「昭和の日だったかな?」

 多香子の愚痴に私は質問し千恵美が答えた。

「ああ、そうそう昔は『みどりの日』と言われていたんだってね」

「そうなんだ」

 直魅の豆知識に私は素直に驚く。

「何だか、昨日、前の放火現場でまた放火事件が有った見たいよ」

「それって何か有るわよね」

 直魅は探偵っぽく箸を顎の下に合わせポーズを取った。

「あのロボットがやったのかしら」

「それもそうなんだけど、同じ所でまた放火事件が起こるってもしかしてあの模様?」

 直魅は前の出来事を多香子は言う。

「あの模様はもしかすると魔法陣だと思うの」

 私はあの時の出来事をずっと考えていた。あの模様の事はずっと気に掛かっていた。あの模様には『ⅱ』と言うギリシャ文字が描かれていた事と方向を示していた様な矢印を気になっていた。

「魔法陣?」

「多分、この放火事件はまだ続くと思う」

 私の言葉に直魅は耳を疑った。

「続くって、放火事件が?」

「うん、あの魔法陣の中心に『ⅱ』って数字が有ったでしょ?」

「あんな放火がまだ起こると言うの?」

「前にも放火事件があったでしょ?」

「そうだった?」

 多香子がそう言いながら思い出そうとしていた。

「何、深厚そうな話してんの?もうお昼休み終わるよ」

 野間君が声を掛けた。腕時計を見るともうお昼休みが終わりそうだった。

「ううん、野間君には内緒」

 多香子は言いながら残ったお弁当をたいらげた。私達も同じように残ったお弁当を急いで食べた。

「昨日の放火現場、また行ってみない?」

 放課後、多香子と直魅が私の所へ来て誘った。

「それは・・・止めた方が良いと思う」

 私が付いてくると思ったのか少しがっかりした様だった。

「ひろちゃんの言うとおりよ、あの場所へ無暗に近づいて、今度こそ事件に巻き込まれたらどうするの?」

 千恵美が私の言った事に共感し補足した。

「でも、興味有るじゃない?」

 直魅もブーイングするが私はキッパリと。

「まだ、警察がいるだろうし、現場に行って先週の事で警察に掴まったらどうするの?」

「そっかー」

「分かった?」

 私と千恵美の言葉が偶然ハモった。多香子と直魅は肩を落としつつ理解したようだった。 二人はその後ゲームセンターに行くと言って教室を後にした。

「どう思う?」

 千恵美は私に二人の様子を聞く。

「あの様子だと結局、首を突っ込みそうね」

「そうよね、ちょっとつき合ってくれる。あの二人を呼んで」

「そうね」

「多香子、直魅!」

 私は教室を出た2人を追いかけ呼び止めると多香子も直魅も振り返った。

「ねえ、それじゃ何処か気晴らしに行かない?」

「何処へ行くの?」

「えーっと」

「プラザタウンに新しく出来たお店があるの」

 千恵美のフォローにナイスと思った。

「じゃあ行く-」

「俺も暇なんだけど一緒に行ってもいいか?」

 振り返ると野間君と井伊君が居た。

「ええ、一緒に行きましょ」


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