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あなたには、関係ない

放課後。私は安藤さんが校門を出るのを待って、声をかけた。

昨日の「しっぽ」を見てから、どうしても聞かずにはいられなかった。


「……安藤さん!」


彼女は足を止め、ゆっくりと振り返った。

夕日に照らされた彼女の横顔は、相変わらず一点の曇りもない。

でも、その頭上のミニキャラは、どこか警戒するように私をじっと見つめている。


「……何、和田さん。ガードなら、もう十分よ」


「ねえ、安藤さん。……しんどくないの?」


私の唐突な問いに、安藤さんの瞳がわずかに揺れた。


「いつも完璧で、いつも正解で……。本当はびっくりしたり、嫌だなって思ったりすること、あるんでしょ? さっきのテストの時だって――」


「和田さん」


彼女の声が、ナイフのように鋭く空気を切り裂いた。

安藤さんは私に一歩近づき、真っ直ぐに私の目を見た。


「……あなたに、何が見えているのかは知らないけれど。勝手に私を分析して、同情しないで」


その瞬間、彼女のミニキャラが、本人と全く同じ冷たい目で私を射抜いた。

いつもの「無」じゃない。明確な「拒絶」の意志。


「私は、こうあるべきだと決めているの。それが私の、安藤家の人間としての当たり前だから。……あなたみたいな自由な人には、一生理解できない」


「あ……」


「これ以上、私に構わないで。……あなたには、関係ないことだから」


安藤さんはそれだけ言い残すと、一度も振り返らずに歩き去った。

残された私と、私の頭の上でシュンと肩を落とすルン。


「(……関係ない、か……)」


突き放された言葉が、胸に刺さって抜けない。

でも、去り際の彼女のミニキャラが、一瞬だけ自分の腕を抱きしめるようにして震えていたのを、私は見逃せなかった。

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