1.温泉回だ!覗きは不変のロマンだぜ!
ご注意
活動報告の方にも載せましたが、本編ガン無視の番外編となります。
そのため、擬人化、キャラ崩壊、世界観崩壊、テンプレ、パロディー等の要素を多分に含んでおります。
その事をよく念頭に置いてお読みください
「温泉に行くわよ!」
開口一番、エリベルは俺に向かってそう言った。
ちなみに、エリベルはいつもの骸骨ではない。
憑代を使った生前の銀髪紅眼の美女の姿だ。
『必要悪』と描かれたTシャツとジーンズだけのシンプルな姿故、その圧倒的なバストが服の上からでもわかる程、ゆっさゆっさ揺れている。
『……………は?』
「『何言ってんのコイツ?』みたいな顔するんじゃないわよ。温泉回よ、温泉回。前回の話で、ストーリー的に一山越えたから、箸休めの番外編をしようって事よ」
何を言っているのだろうか、この賢者は?
ていうか、今の俺は武装化でボロボロだからそもそも外出なんて―――。
て、アレ?
そこで俺は、自分の姿に気付く。
『なんで、蜥蜴人の姿になってるんだ?』
………それだけじゃない。
よく見れば、ここはダンジョンじゃない。
木製のテーブルとイスが並び、カウンター越しにガスコンロと調理台が見える。
更にまな板の上には、調理中であろう鯖味噌と網タイツが無造作に置かれている。
…………最後の時点で気が付いた。
こんなトチ狂った調理を行う世界観を俺は一つしか知らない。
そう、ここは―――。
俺が結論に達したことに気付いたのか、エリベルが俺を指差して言う。
「そう!ここは本編じゃないわ!以前、第六十七話 番外編『地龍が見た夢の内容を色々改竄しつつ文章化してみた件』 の世界よ!」
『また、あの狂った世界かよ!?』
マジで!?
あのアンが蟻人化したり、鯖味噌網タイツ派のゴブリンとかカニミソニーソックス派のオークとかホモの宰相とかいろいろぶっ飛んだ世界観だったあの世界!?
『まさかの続きがあるなんて……』
「……世の中にはね、色々あるのよ、アース。例えば、タイトな仕事とシリアスなストーリー展開に疲れた豚が気分転換に壊れた物語を書きたいとかね……」
どこか切なそうにエリベルは語る。
いや、それ全然切なくないよ?
ただの現実逃避だろうが。
俺が言うのもなんだけどさ。
『ん?あれ、ちょっと待て。それじゃあ何で尚更、俺蜥蜴人の姿になってるんだ?』
確か俺はこの世界でも地龍の姿だった筈だ。
なのになんで憑代ゴーレムを使った蜥蜴人の姿に?
「ああ、それはね。前回の話のあと、エクレウス、ヴァレッド、ベルディー達との料理勝負になだれ込んだんだけど、そこでアンタは全身に大怪我を負い、現在黒ハイエナ老人ホームの集中治療室で入院中だからよ。その間不便だろうと、黒ハイエナの皆さんが用意してくれた代理用の憑代ゴーレムを使っていると言う訳」
『マジでッ!?』
つーか何で、老人ホームなのに集中治療室があんだよ!
何でもありかっ!
『あれ?でも、何でそんな大怪我を?ま、まさか料理勝負の最中にヴァレッドが俺を―――』
「いいえ、敵側は関係ないわ」
『え、違うの?』
なぜか、俺には当時の記憶が殆どない。
一体何があったんだ?
「実はね……調理が終盤に差し掛かってきた頃、アンタが突然『そろそろ切り札を出すしかないな』って言ってね」
『うん』
「『最後の調理ってのは―――俺自身が“食材”に成る事だ』って言って、いきなり自分自身を“食材化”し始めて……」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!?
『ちょっと待って!?いやいやいやいや、散々色々スルーしてきだけど、それはちょっと待て!何それ!?俺がそんな事言って、いきなり自分を食材化したの!?』
“武装化”ならぬ“食材化”!?
何やってんの、俺!?クスリでもキメてたんじゃねーのか?
あ、キメてたのか………多分。
「アンちゃんはそれを泣きながら調理したわ……ブフッ!」
『笑ってんじゃねーよ!』
まさか、所々記憶が曖昧なのはそれが原因か!?
何やってんだよ昔の俺。
「まあ、その甲斐あって勝負は圧勝。審査員全員が料理を食った瞬間、宇宙空間で全裸になるリアクションを取ったわ」
『なにそれ、意味わかんない』
ハーブか何かやってらっしゃる?
頭湧いてんじゃねーのその審査員たち。
「ちなみに、同じくそれを食べたアンちゃんは全裸にエクシカリバーを持った状態で鯖味噌(白)を全身にぶっかけられる感じのリアクション(イメージ)を取ったわね。いやーアレはエロかったわー。黒髪と白いドロッとした液体(白味噌)のコントラストが絶妙で……」
『ああ、うん。わかった。もういいや……』
なんか、既にもう疲れた。お腹いっぱいです。
話を戻そう。
『………んで、それでなんで温泉なわけ?』
「私が覗きをしたいからよ!サービス回!ハイッ!サービス回!」
『ごめん、意味が分からない。あとそのテンションウザい』
「と言う訳で、転移発動!」
『は?―――うおおおおおおおおお!?』
足元に青白い光と魔術陣が浮かぶ。
直後、強烈な浮遊感が俺を襲った。
暗転。
目が覚めるとそこには立派な温泉宿があった。
木造作りの昔からある古き良き伝統の温泉宿って感じだな。
木の匂いがする。
癒されるわー。
超展開の連続で疲れた心にしみわたる……。
ああ、現実逃避だよ。悪いか。
「アンちゃん達は既に入浴してるわ。ちなみに入浴メンバーはアンちゃんに、ウナちゃん、ぷるるん、リュングちゃん、トレスちゃん、ツムギちゃん、あとベルディーとパルディー、レレも居るわ」
『あれ?パルディーとレレって閑章で死んでたんじゃなかったっけ?いいのか?』
「番外編だからいいのよ」
「あ、そう……」
便利だな番外編……。
リュングってメスだったのか。
あと、誰かナチュラルに省かれた気がする。誰だっけな……?
ファー……何だっけ?まあ、いいや。
「ちなみに胸囲力は上から順にベルディー>ウナ>アン(蟻人化)>レレ>リュング(少女形態)>ぷるる(幼女形態)>トレス、ツムギ>パルディー(無)という感じよ。あ、ちなみに私はベルディーとウナちゃんの間ね。どう、参考になったかしら?」
「何が?」
胸のサイズとかすげーどうでもいいわ。
というか、俺も普通に温泉に入りたいんだけど。
地龍に転生してから風呂なんて入ったことなかったし。
というか、俺は今更ながら当たり前の疑問が思い浮かんだ。
「つーかさ、何で覗きに行く必要があるわけ?お前一応女じゃん。覗く必要ないだろ?」
そう。普段の奇行や残念臭が見事に打ち消しているが、エリベルは一応、ギリギリ“女”なのだ。ならば、覗きなどせず堂々と女湯に入ればいい。
俺がそう言うと、エリベルの表情に一層陰りが出来る。
「…………実は私ね、この町全ての公衆浴場や市営プール、温泉施設諸々全部出禁になってるのよ…」
『あー、成程ね』
うん、すげー納得できた。
お前ならそうなる気がするわ。
どうせ、欲望に負けて小さい子を追い回したりしたんだろ。
んで、警察のお世話になったに違いない。
実際、俺も何回か身元保証人で警察に呼ばれてるし。
『だからって何で俺を覗きに誘うわけ?嫌だよ俺、犯罪者になるのは』
別に見たくもないし。
「何言ってんのよ!アンタには主人公補正っていうとてつもないスキルが備わってるのよ!」
『……………は?』
何そのルビの振り方?
頭おかしいんじゃないの?
つーか、そんなスキル初めて聞いたわ。
「アンタなら、たとえアンちゃん達に気付かれても『わ、私は別にアース様さえよろしければいつでも一緒に……』とか、『あ、お父―さん!一緒に入ろーよ』とか、そう言う感じでなあなあで済まされるに決まってるのよ!」
決まってねーよ。アホか。
だいたいベルディーとかも入ってるんだろ。
気づかれた瞬間串刺しになるわ。
がばっとエリベルは、俺に土下座をかます。
「だから、お願いします!アース様!どうか私にもその主人公補正を分けて下さい!!どうしても、トレスちゃんとツムギちゃんの裸を見たいんです!ちっぱい触りたいんです!両脇に抱えながら温泉に浸かりたいんです!」
うわぁー……。
正直ドン引きである。
己の欲望の為にここまでプライトをかなぐり捨てる人間を俺は他に知らない。
つーか、今更だけど、エリベルが覗きをするって行為にすげー違和感が無いな。
女なのに……。
こいつ女として終わりすぎだろ……。
だから生前結婚できなかったんだよ。
「今なんか凄い失礼な事を考えた気がするけど、今回は許すわ。だから私にもラッキースケベを分けて下さい」
『いや、あげれるなら、そんなもんくれてやるよ』
だから、もうこの話これで終わりにしない?
俺も温泉入りたいんだけど?
「ふぉっふぉっふぉ!話は聞かせてもらいましたぞ!」
がさりと茂みから叫び声と共に誰かが飛び出しくる。
それは燕尾服にシルクハット、モノクルを付けた老人で……。
『―――て、オーテルじゃねーか!』
ファーブニルの眷属にして第六十層階層主、トレスと追いかけっこを繰り広げた変態がそこに居た。
お前なに早速番外編に登場してるんだよ!
違和感なく登場してんじゃねーよっ!
「ふぉっふぉっふぉ、お困りの様子ですな。ここは本編でも説明されなかった私の固有魔術“影踏”の出番ですな!」
『影踏?』
「はい。私は影を司る影亡霊と呼ばれる魔物なのですが、その固有魔術に“影踏”と呼ばれるものがあります。これは、対象の影を自在に操り分身を造ったり、また自身を陰の中に潜ませることも出来るという優れた魔術なのです」
『ほー、そりゃすごい。トレスの攻撃が効かなかったのはそう言う訳か』
つーか、そんな事本編で説明しなくていいのか?
なんでこんなどうでもいい番外編でネタバレしてんだよ。
「成程、“影踏”か………はっ!まさか、オーテル……アンタ……っ!?」
「気付きましたか、エリベル様。そう、これを使えば、女湯に入ろうとうする女性客の陰に忍び込み、そのまま侵入!そして、陰から女性の裸を見放題という素晴らしい魔術なのです!」
そんなすげー魔術を下らないことに使うな馬鹿。
だが、エリベルはまるで雷に打たれたかのように硬直していた。
「な、何て魔術なのっ!最高だわ!人数制限は!?限界稼働時間は!?」
エリベルの質問に、オーテルはモノクルにゆっくりと手を添える。
ごくり、とエリベルが生唾を飲む音が聞こえる。
「―――どちらも、問題なし(オールグリーン)です」
「きゃっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!アンタ最高ね!それじゃあ早速―――っ!」
そこでエリベルは素早く身を捻る。
先ほどまでエリベルが居た場所に黒い鎌の様なものが発生したのだ。
その黒い鎌がわずかにエリベルの裾を切り裂く。
「……これは何のつもりかしら、オーテル?」
「ふぉっふぉっふぉ。これは異なことを。私は一言も、この力を貴方の為に使うとは言っておりませんぞ?」
「なんですって!?はっ……まさか、アンタ!?」
にやりと、変態紳士はその笑みを深くする。
「幼女の――トレスたんの裸を見るのは、この私一人で十分!悪いですが、貴方にはここで消えてもらいますぞ、エリベル殿!」
「ちっ、成程……っ!最初からそのつもりで、ここで待ち伏せしていたわけね!」
「その通りです!さあ、エリベル殿、ここを通りたくば、この私を倒してから―――」
「“聖域干渉”発動!」
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
変態の言葉を遮って、変態はいきなり反則技を発動した。
オーテルが爆発する。そのまま死ね。
「なっ!?無傷ですって……ッ?」
「ふぉっふぉっふぉ!やりますなぁ!ですが、甘いですぞ!ロブンに魔術を、レイギンに体術を教えたのは何を隠そうこの私なのです!ファーブニル眷属筆頭はロブン殿ですが、単純な戦闘能力だけで言えば、私こそが最強!その程度の小細工でこの私を止められると思わぬことですなああああああああ!!!待っていて下さいトレスたああああああああああああああああああああああああああああん!!!」
「やってやるわよクソジジイッッ!!トレスちゃんの裸は私のモノだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
『いや、お前らのものじゃねーよ………』
トレス泣くぞ。
観光客を無視してズッコンバッコン戦闘を始める変態二人。
お、おいお前らそんなことしちゃ他の奴らに迷惑が。
俺がそう思って旅館の方を見て見ると―――。
「あ、女将っすか?ええ、また例の犯罪者が現れたみたいで……ええ、はい結界張っておきます」「皆さーん、従業員の指示に従って移動してくださーい」「あ、もしもしドワーフ土木さんですか?また補修工事の依頼で……」「ママーアレなーに―?」「見ちゃいけません!」
従業員の方たちも慣れているのか、そそくさと結界を発動してる。
「あ、お客様いらっしゃいませー。『鯖味噌ックス旅館』へようこそお越しくださいましたー。おひとりですか?」
従業員さんが俺に声を掛けてくる。
『あ、いえ、待ち合わせです。多分もう着いてると思います』
「では、こちらへどうぞー」
従業員さんは慣れた様子で俺を案内する。
手慣れすぎだろ……。客商売ってすげー。
あと旅館の名前凄いな。
はぁ……あほらし。俺もさっさと温泉行こう
変態二人を無視して、俺はさっさと温泉へ向かう事にした。
ちらりと後ろを見ると、何処からかやってきたロブン(美男子ver)とベルク(美丈夫ver)が二人を止めようと戦闘に割り込んで吹き飛ばされてるところだった。
俺は心の中で、彼らに合唱した。
男湯にて―――
『ふぅー……』
俺はあの騒ぎの後一人で温泉に向かった。
もちろん男湯だ。
天然の石造りの温泉で、お湯がどんどん湧き出ている。
ししおどしの音が心地いい。
『あー……生き返るなー……』
まあ、今の姿は憑代の姿だけど、それでも温泉に入るなんてこれが初めてだ。
前世も温泉なんてほとんど入れなかったけど、やっぱ温泉は良いよなー。
癒されるし、気持ちいい。
俺が温泉につかっていると、後ろの脱衣所の方からガラガラと音が鳴り、誰かが入ってくる。
「お、兄貴ィ……先客がいやすぜぇ」
「ひゃはは、まあここは人気の温泉宿だからなぁ仕方ないっすよ、ひゃはは!」
「グラサンが曇ってみえねぇ」
「お前ぇら落ち着きな!他の客に迷ぇ惑だろうが!!」
「「「「すいやせんでしたー」」」」
声のした方を見る。
おや、黒ハイエナ老人ホームの皆さんじゃないか。
俺が普通に話せる数少ない人たちだ。
俺は軽く手を振る。
「あ、どうも。お久しぶりです、皆さん。今日は施設の方と一緒に?」
「あん?テメェ……っ!良く見たら、あの焼き鳥屋のダンナじゃねーか!シャンプー使うかぁ!ア゛ァ゛ッ!?」
「そうだぜぇ。今日は利用者の方たちと一緒に日帰りのバスツアーだぜ、キシシシ」
「グラサンが曇ってみえねぇ」
「ここで会ったが百年目だぜ!背中流してやらぁ!ヒャハハハッ!」
「あ、お願いします。あと、シャンプーは持ってきてるので大丈夫ですよ?」
相変わらず楽しい人たちだなぁ。
あと、グラサンの人。見えないなら外せばいいじゃん。
その後、俺は黒ハイエナ老人ホームの人達と背中を流しあったり、サウナに入ったり、風呂上りに皆でコーヒー牛乳を飲んだりと、そこそこ楽しい休日を過ごすことが出来た。
いやーやっぱ温泉は楽しいな。
いろいろあったが、来てよかった。
ありがとな、エリベル。
俺は心の中でエリベルのお礼を言った。
「…………そう言えば、あいつまだ戦ってるのか?」
一方、女湯にて―――
『ふぅ……たまにはこうして敵味方関係なくお湯につかるというのも良いものですね』
タオルで束ねた黒髪を支えながらアンはベルディーの方を見る。
蟻人化したアンの裸は芸術的なまでに美しかった。
程よく筋肉が付いた抜群のボディーバランスと、女性特有の柔らかさが同居し、まるで一種の彫刻の様だ。
「全く奇妙な気分だ。貴様らと一緒に風呂につかるなど……」
ふんと鼻をならし、ベルディーはそっぽを向く。
ちなみにタオルはつけていない。
その為その暴力的なまでのダイナマイトボディーが謎の光とかに隠されることなく晒されている。
「じー……」←(トレス)
「む、どうしたんだ?人の体をじろじろ見て?」
「おっきーなーと思って……お湯に浮いてる。ウナお姉―ちゃんも浮いてた……」
「む?そうか?こんな胸、戦闘では邪魔なだけだぞ?肩も凝るし、下着もサイズが無くて困るし、不便なだけだ?」
むにむにとベルディーは己の胸をもむ。
それを見て、トレスも己の胸に手を当ててみる。
ぺたぺたぺた。
「うぐ………」
『あら、どうしたんですか、トレス?』
なにやらショックを受けたらしいトレスは、そのまま無言でアンの胸に顔をうずめた。
入れ替わる様に近づいて来たのはツムギだ。
長い白い髪が表面に浮き蜘蛛の巣のようになっている。
彼女もまたベルディーの圧倒的存在に目を奪われていた。
「………うおおおー。さわってもいい?」
「構わんが?というか、ツムギと言ったか?錆びるから、その髪留めは外した方が良いぞ?あと髪の毛を湯に入れるな」
「大丈夫、これファル特製だから……では、むにっと」
「お、おい、いきなり揉むな……くすぐったいだろう」
むにむにとツムギの手で自由自在に形を変える二つの果実。
ちなみにツムギの姿はみんなに見えてるし、声も聞こえている。
番外編だから、何でもありなのだ。
「柔らかいし、あったかい……手でつかみきれない。トレスちゃんもどう?」
アンの胸に顔をうずめながらチラチラと様子をうかがうが、やがて好奇心が勝ったのか、
「……えい」
「あ、おい!後ろから揉みしだくな!おい、アン。こいつらをどうにかしろ」
『クスッ……いいんじゃないですか?たまには……ですよ』
互いに殺し合った敵同士が同じ湯につかる。
実に奇妙な光景だ。
「全く、番外編とは厄介なものだな。だが……」
ちらりと、ベルディーは隅で騒ぎに巻き込まれまいとする妹のパルディーに目を向ける。
その視線に気づいたパルディーはバツの悪そうに顔をそむける。
その光景を、ベルディーは片方しか無い目を細めて微笑んだ。
「……悪くない」
沈む夕日が湯に映し出される中、彼女たちは温泉を堪能した。
その後アースと無事合流した彼女達はみんなで温泉宿の料理に舌鼓を打ち、久々の休日を満喫したという。
ちなみに、エリベルはその後普通に女湯を覗こうとして普通に逮捕されていたとさ。
おしまい。
次回はクリスマスネタとなります。
リア充はしね




