335話 1級フラグ建築士
◇◇
「ん……あれ、俺寝ちゃってたのか?」
「ん……むにゃむにゃ、もう食べられない……」
テンプレのような寝言をしながら綺麗な寝顔で鏡花は寝ていた、俺も含めて毛布に包まっているしおそるく暴食辺りがしてくれたのだろうか?
それとも合流したシルヴィア達?
「くっそ頭痛い……」
頭がズキズキと痛む。魔力の使いすぎもあるが単純に疲労の蓄積が激しかったんだろうな。
多分相当な時間寝ていたっぽいし鏡花も魂の治療で疲れ果てている。
一旦情報の整理がしたい、まずここはSランクダンジョン【紅染まる血の孤城】、レイヴと色欲がよく遊んでいた場所だ。
そしてそこに嫉妬が襲撃、色欲が負傷して……
「ん? あぁ目を覚ましたか。起きたならさっさと起きろ」
「暴食か、疲れ果てた俺を労っても良いんだぞ?」
「うるせぇ」
奥の方に座ってるのはアルトとシルヴィアか、寝てる時間長かっただろうしもう合流してたんだな。
エフィナがいないのは憤怒の監視を命令したからだよな?
まだ健気に待ってると思うとちょっとかわいそうだな。
「それで、色欲の容体は?」
「まだ目は醒ましてないが安定してる。後遺症は残るかもだが一命は取り留めてるぞ」
「ふぅ……一旦助かったか」
これで一旦は仲間を失わずに済んだのと大罪達の思惑は阻止された。
暴食の仮説によると傲慢のスキルは死んだ大罪のスキルを扱える物、ならこっち側から死傷者は出せない、出したく無い。
「今後の目標は嫉妬の攻略か? それとも加護なのか冥府の大地に行くことが先決か……」
今回の嫉妬戦で分かったのは今の俺の実力なら本気を出した嫉妬には勝てない。
やはりずっと前から言っていた戦力増強は必須か。
「ちなみに暴食、今の俺たちが冥府の大地に行ったらどうなる?」
「3日くらいで瘴気で死ぬだろうな。鏡花の神聖魔法を使わない限り今のままじゃ3日が限界だ」
今のままじゃ3日、つまり何かしらの条件やアイテムがあればそれ以上に生存が可能って感じの言い方だよな。
その条件については久しぶりに権限とやらが足りないとかそんな感じか?
次に神の接触はいつになるろうか。
「クソそれにしても頭が痛い……」
「なんかしらの神が干渉とかしてんだろ、お前はイレギュラーだから警戒もされる」
「全く嫌な神だな、頭痛に襲われる俺の身にもなれって」
俺を覗いてるって言ったら俺に賭けてたらしい月の神とか代行者に加護を与えてるらしい混沌の神、他には死の神とかその辺だろうか?
月の神もまだ謎に包まれてるし何か話してくれればいいのに、また権限がなんちゃらか?
「今夜寝た時に偶然、なんてこと無いよな?」
「……何言ってんのお前」
「フラグ建ててる」




