330話 最悪の光景
狙うはもちろん最速撃破、本当は早く色欲と女王のところに加勢に行きたいがこの巨獣が邪魔で迎えない。
無視して向かってもいいがそれだと挟み撃ちにされる可能性もあるしそんな事になったら疲弊した俺と暴食は普通に負けかねない。
種族 大地の巨獣
レベル 207
スキル 牙術S 爪術S 咆哮S 黒魔法F 風魔法S 土魔法S 怪力S 鉄壁S 自然治癒S 危険感知S 心眼S 空間把握S
固有スキル 揺らぐ大地 堕トス者
称号 黒塗りの英獣
スキルの数自体は多くない、ただ純粋なステータスが高いタイプのモンスターだし油断ならないのは変わりない。
それにあの嫌〜なトラウマのある固有スキルを持ってやがるし本当にあれ嫌なんだよめっちゃ痛いんだよ……!
「発動前に潰すッ!」
「グガァァァァァッッ!!」
「うるさッ……!」
スキル【咆哮】獣系の魔物は大体所持しているし俺も経験があるからと舐めてたけど思ってたよりデバフの強さが半端じゃない……ッ!
純粋なステータス弱体はまだ良いが体が動かなくなる怯え、のデバフが……ッ?!
ーーグジャッ
「まぁそうくるよな……ッ」
そりゃ動けない時間にご自慢の角で腹を突き刺してくるに決まってるよな……!
純粋なステータス差、レベルだけでは埋まらない基礎ステータスの差……!
「まぁでも血に触れたって事で、血槍之牢獄」
「グガッ?!」
今更ながらに血を操れるって言うのは便利だ。
単純に止血も簡単だしこっちが攻撃を喰らったのにそれを即座に反撃に転ずる事も可能、簡単な命令ならちゃんと動いてくれるし力量差によっては相手の支配も可能。
もちろん単純に攻撃しても良い、汎用性の鬼かよ。
「でも流石にタフだな、再生力が尋常じゃ無い」
「こいつ喰うから手出すなよ」
「ジビエかよクセ強そう」
とまぁそんな冗談はやめにしておいて暴食はツンデレだからな、ここは任せて先に行け的な事を言ってるわけだ。
それじゃあ遠慮無く俺は早急に2人の加勢に加わるとしよう。
ーーボォガンッ
「扉開かなかったから爆発させたけど別にいいよな……? ま、まぁ緊急事態だしセーフ!」
そんな事を考えながら俺はダンジョンの奥地に足を急いだ。
◇◇
ーーガチャ
最奥の大扉を開けるとそこに広がっているのは大量の鮮血と炎、そして何より目を疑ったのが左腕と右足の無い色欲とそれを踏みつけている嫉妬と思われる悪魔だった。




