329話 懐かしのアレ
◇◇
『ッ! やっと通話出来た?! 今【紅染まる血の孤城】に嫉妬エンヴィーが来てるから! 早く加勢!』
『は? いやいや何でそっちに行ってんの?!』
理由は不明だか残り3体の大罪がそっちから来てくれるならありがたい限りだ。
だがこっちもそれなりにギルド対抗戦と憤怒戦で消耗しているんだがそんなこと言ってられる場合じゃないよな?
一旦俺と暴食だけで向かって他は憤怒の拘束をしてから合流してもらおうか。
『てことで俺と暴食以外は一旦ギルドハウスに行って地下に憤怒を幽閉してくれ! 1人で抑え込めそうなのエフィナだけだからお前は留守番な』
『え?! 私も行きたいのに──』
エフィナからの通信をぶつ切りにして、鏡花がかけてくれた支援魔法を使って俺と暴食はすぐに向かわないとな。
本当は転移とかできれば良いんだが空間魔法の適性が無いからかアイテムの収納とかはできても移動が難しいのが難点だ。
「ここから辿り着くまでバフ全開でも5分くらいか? 道中に何も書いならだけど」
「何セルフでフラグ作ってんだよ」
実際あのダンジョンにはまだ魔物が寄り付くし道中にも魔物がいないとは限らない。
そもそも確実に色欲を仕留めようとしているなら刺客を送り込んでる可能性もある。
◇Sランクダンジョン【紅染まる血の孤白】入り口◇
「フラグ回収乙ってやつだな」
「あれって魔物……だよな?」
入り口の前に鎮座していたのはおそらくSランクモンスターの大地の巨獣だと思う。
思うってなぜ疑問系なのかは本来巨大な牛のような見た目をしたただのパワータイプの魔物、だが今目の前にいるのは目が充血し体を突き破って至る所から出ている肉の触手をしている。
「一応なんだけどさ、ユウシャって全部処分したはずだよな」
「だろうな、確認できるだけは全部壊した」
多分、いや絶対にあの変異の正体は昔にぶっ壊したはずのユウシャの症状だ。
まぁあれを作ってたのは強欲も関わってたし大罪達に共有されていても不思議では無い。
「こっちは女性を2人も待たせてるんだ。そこをどけ」




