328話 好き嫌い
今の私ができる全力、【慈愛の天秤】の全てをぶつければ私の命を犠牲に確実に嫉妬の命まで断つことができる。
でもそれは嫌、私は元とは言っても罪深い大罪だよ?
自分の命と引き換えに世界の平和とかそんなの知らない、私は私の欲のために動くだけ!
「慈愛の天秤! 私と一緒に落ちよ?」
「メンヘラ女? 私女同士のは興味無いの、だからついでに暴食と憤怒も嫌い」
「はぁ?! 良いじゃんあの2人! 尊いじゃん!」
かっこいい系の暴食ちゃんとかっこよく振る舞ってるけど実は天然で甘えん坊なところがある憤怒ちゃん……
私は結構、て言うか真面目に応援してますよ!
「……? 暴食がどうかしたの?」
「ん? あぁそっか、レイヴは会ったこと無いんだっけ?」
「……ねぇ無視? 今私と戦ってるのに無視? はぁ鬱鬱」
ーーボワァンッ!
嫉妬心が増した事により火に薪が配られたようにその勢いが増し、嫉妬の焔が背後より紫の焔が吹き荒れた。
それは色欲と女王の複製体にも燃え移り、その気配を更なる強みに極めていく。
「放置したらダメなの? 何それかまってちゃんじゃん、根暗のくせに」
「それ関係無い。私は色欲、あんたを殺しに来たんだ、そっちの吸血鬼は女だからついでに殺すだけ」
まず何で私を殺しに来たのか、いやまぁ大体分かってるけどね。
多分仕掛けたのは傲慢が大罪を抜けたから邪魔者の排除、暴食が先じゃ無いのは脅威度が私の方が低いからすぐに殺せると判断したんだろう。
「いや他にもスキル関係の問題かな? ねぇ嫉妬、貴女は傲慢のスキルについて何か知ってるの?」
「……知ってたらどうするの? 私が教えたとしてもメリットが無い」
「まぁメリットは無いかもだけど私たち友達でしょ? それにメリットデメリットで考えてたら彼氏出来ないよ?」
もし私が、本当に万が一があって死んだ場合にその時は死ぬ気で嫉妬を疲弊させる。
そうすればレイヴは生きてこの場を凌げるだろう、なら万が一の時にも備えて情報を死ぬ気で、でも死なずに引き出す……!
「そうやっていつも偉そうに彼氏自慢して来たやつが友達……? そうやって一方的に肉体の関係を持ったり一方的に友達と思ってるから心からの信頼関係が無いんだよ」
「は? 何それ嫌味?」
やっぱダメだ、私は嫉妬のことだけは好きにならない、この先何があっても私はこいつを好きになる事が無い。
『なんだよ色欲、俺今さっきギルド対抗戦終わって疲れてるんだが?』
『ッ! やっと通話出来た?! 今【紅染まる血の孤城】に嫉妬が来てるから! 早く加勢!』
これで時間を稼げば加勢が期待できる、今から勝利条件が嫉妬を倒す事から一定時間生き残ることに反応された。
でも厳しいことには変わりないよね、嫉妬に狂った彼女は強いもん




