325話 表彰式
◇◇
「さぁ全ギルドが表彰台に集合したと言うことで正式にギルド対抗戦は終了、では表彰を始めましょうか!」
やっとギルド対抗戦は終了、普通に負けそうだったがギリギリで表彰台に辿り着いたしなんとかセーフである。
腕が燃え尽きたり足が凍り刻まれたり盾で骨を砕かれたり色々あったがセーフだセーフ。
「4位から発表いたしましょう! 第4位は初参加にてまずこの順位を獲得してること自体が異例、勇者の集まりという存在自体がイレギュラーなギルド! ポイントは残念ながらリーダーの退場で0ですが十分大健闘です! 第4位Bランクギルド【勇者の集い】!」
「今回は申し訳ないのが多かったが……本当にいいのだろうか」
「佐伯ちゃん4位だよ?! 今は喜ぼうよ!」
「よ、4位……僕あんまりやってなさそうだけど4位……」
本人たちは喜んでいたり落ち込んでいたりしているが新参ギルドで4位って結構すごいんじゃないのか?
実況も言っているが初参加で4位は良い順位、大健闘も大健闘だ。
……なんか自分を褒めてるみたいになってるけど本音だぞ?
「続いて第3位! 参加は2回目にして第3位、少人数ギルドながらに前回の2位に引き付き高ランカー! 全てを凍てつかせるクールなマスターが率いるそのギルド! ランクS! 【六花】!」
「クールだってよノエル!」
「ティアうるさい……ボクはただ人見知りなだけなのになんで……」
「けっ! 【ツクヨミ】をぶっ潰さないのは不服だがまぁ良いか」
「何でウォルフが偉そうなんです? 何もしてないのに」
前回も参加していたのかノエル、それはしても前回2位に今回3位って流石俺がまだタイマンで勝ててないだけあるよな。
俺が勝てる日はいつくるのだろうか、やっぱり加護と職業の進化は必須なのか?
結局才能、嫌になるね。
「続いて第3位! 毎回参加している常連&トップランカー! 鉄壁の守りで高ランク帯を守り抜いています! マスターは攻撃も防御もトップクラス! Sランクギルド【アイアンメイデン】!」
「3位……まぁ良いか。よく頑張ったな」
「うちのマスターがメンバーを褒めてる……だと?!」
「今夜は宴だな、珍しい日もあるものだ」
なんか色々言われてるけどそんなに【魁蕾】が人を褒めるのって珍しい事なのか……?
本名も知らない固有スキルの名前も知らないギルド内で何をしているかも知らない謎の大きSランク冒険者、今回共闘した事で警戒度は下がり中だ。
「続いて第2位! こちらも【勇者の集い】と同じく初参加! ですがそのギルド歴は長くマスターがエルフの影響か100年前ほどにも活動記録があるほど?! 魔法を愛し、魔法に愛された女が率いるSランクギルド! 【魔導研究会】!」
「やっぱ名前ちゃんと考えるべきだったかな?」
「当たり前ですよマスター……」
「今更ですか……」
「魔法は好きだけど名前がダサい……」
ランクは高いが名前がメンバー全員から不評なギルド、これは稀有な例なんじゃないだろうか?
ルノア自身もなんか思っているようだし改名の日も近いのかもしれない。
そして次はついに……
「最後に堂々たる第1位! 創設半年足らずでSランク到達の偉業を成しとげ、少人数ながらも全員がAランク最上位、中にはSに届く人材も多く所有! マスターは【吸魂】! 魂を操る錬金術師! Sランクギルド【ツクヨミ】!」
「俺いつ職業進化すんだよ……素直に1位は嬉しいけどさ」
「1位だよ?! 1位! やったね蓮兎君!」
「うるさい寝たい……俺がいるんだからそりゃ勝つだろ」
「僕今回は頑張りました……!」
「久しぶりに狙撃たくさんした。ストレス発散……」
「私偵察した! 活躍は……メイドした!」
「娘、神、これ確定」
「少人数って言っても結構いるよね〜、これもう中人数じゃないの?」
ともかくギルド対抗戦優勝、暇つぶし程度に参加した予定だったが余ったよりも熱中してしまったな。
まぁ大罪との戦いの前に気晴らしは必要と言うことで別に良いだろう、明日からはまた休みつつの攻略だ。
◇同刻・Sランクダンジョン【紅染まる血の孤城】◇
「あら色欲、また来たの?」
「だって暇だも〜ん! 教会は今日はお休みだしね」




