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323話 終幕!お祭り騒ぎ

ルノアが言っていた闇堕ち勇者(仮)と同じ気配、つまり大罪と同じ気配で当てはまるのが嫉妬エンヴィーなわけだ。

その気配を感じたのが言い方的に【黒薔薇の庭園跡】だろうな。

そこで何をしてたのかは知らないが荒らしに……遊びに行くなら居た痕跡がある【黒薔薇の庭園跡】か?


「なんかぶつぶつ考えてるけど気配って言ってもそんなに強く無かったし分霊、分身、眷属とかその辺だと思うよ?」

「そうなのか? 嫉妬エンヴィーの能力知らないからなんとも言えないんだよな」


───────────────────────


第2柱 嫉妬エンヴィー

固有スキル

【???】 効果不明、見たことが無い

【嫉妬】 与情、自身の感情を相手に共有する。

嫉妬の火種、嫉妬に狂うほど火種が大きくなり紫色の炎を操る。

???、不明

???、不明


───────────────────────


分かってるのはこれだけ、それも正確かどうか分からない情報だし……

大罪の中でもそんなに戦うタイプじゃないから知らないとか暴食グラフェルは言っていたが確かにこの文面だけを見れば遠隔からのサポートタイプだ。

【与情】、まぁその名の通り自分の感情の共有、使用者が嫉妬エンヴィーなわけだから嫉妬心を煽るとかそんな感じだろう。

おそらく勇者はそれを使われて佐伯に向けられた嫉妬心の増幅、んであの闇堕ち状態か。


憤怒ラースは知らないのか? 今拘束してたよな確か」

「今は寝てるよ、憤怒ラースさんはまだ当分起きないんじゃないかな?」

「了解。起きたら暴食グラフェルに尋問させといてくれ」


判明してる情報だけでの戦闘は危険、残りの大罪は序列4位怠惰(スロウス)、序列2位嫉妬(エンヴィー)、序列1位傲慢(プライド)、全員序列が高く能力が不明な点が多い。

ギリ怠惰スロウスはまだ戦闘にならない可能性もあるが最近音沙汰が無いしまだ油断はならない。


「なぁルノアって加護持ってるのか?」

「ん? もちろん持ってるよ最強だよ? 火の精霊とか水の精霊とか闇の精霊以外は契約してるよ」

「やっぱり加護だよなぁ。明らかに威力違うし、固有スキルの性能もあるんだろうけど」


ーーガァァンゴォォン!


その時、鳴り響いたのは鐘の音だ。

ギルド対抗戦終了の鐘、そしてその後すぐに魔道具を使って観戦していた実況が喋り出す。

俺らには聞こえていないだけで解説はしていたらしいけど大変だろうな、喉はち切れそう。


「さぁ決着がつきました! 選手の皆さんはもう私のことを忘れていそうなので、私はルトナ・ミラーです! まぁ別に私の名前なんてぶっちゃけどうでもいいんですよ! それより結果発表気になりますよね?! それじゃあ各ギルドの皆さん! 中央広場にお集まりください! 表彰までが大会ですからお気をつけて!」


やっぱりテンション高い実況だよな……

まぁ確かにそう言う役職ってテンションが高いのも重要なのか、俺なら絶対に無理だ。

喉がはち切れてしまう。


「んじゃ私は自分のギルドと帰るから表彰でね。あ、そうだそうだ先に言っておこうか? 優勝おめでとう」

「まだ決まって……いやまぁほぼ確定か」


アルトを主軸とした千鬼夜行、初手に対応できなければその時点で即ポイントに還元、対応できてもその後に待ち構えているのは暴食グラフェルとエフィナによる暴れとシルヴィアによる狙撃だ。

結構な人が退場したんじゃないだろうか?


「あんだけ荒らしておいてそれ言う? まぁいいや、またリベンジさせてもらうよ。じゃね〜」


そう言い残しルノアは自分のギルドがある方向に歩いて行った。


「それじゃあ俺たちも行くか、表彰式」

「うん! でもちょっと緊張するな〜」

「ッチ、面倒」

「ぼ、僕も緊張します……大丈夫ですかねマスター」

「……別に私は平気だが大丈夫か? 副マスターに魔法でもかけてもらうといい」

「私! 私も活躍した! 偵察したもん!」

「まぁうちの娘最強無慈悲に可愛いもんな」

「表彰行くぞ〜! 弟くん抱きしめてこっと」


ちなみに勇者御一行はまだ気絶している光義みつぎの代わりに佐伯が代理として表彰に上がるらしい。

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