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315/319

315話 憤怒VS勇者&魁蕾&暴食&聖女

◇◇


「それで? 私の相手は誰だ? 全員でも良いぞ?」


本人は強気、いや乱戦で憤怒ラースに勝てる奴なんて大罪の中でも本気の怠惰スロウス傲慢プライド程度だ。

エチルとも共闘出来たとして、攻撃を与えるまでがクソゲーな憤怒あいつにどうやって対抗するのかが課題となる。


「えっと……私はどうすれば良いんですか?」

「とりあいず俺に加勢しろ。憤怒あいつを止めないと普通に人死が出るぞ」


別に俺は誰が死んでも良いっちゃ良いがそれをすると蓮兎に怒られるから不本意だ。

本当に、本当に不本意だが蓮兎あいつを助けてやるとしようか。


「さて、じゃあそろそろ始めようか! 混沌たたかいを!」


ーーズズスッ


空に向けて手を広げると憤怒ラースの背後から黒色の緑色の炎が漏れ出す門が出現。

その扉が開くと中からは溢れんばかりの死霊死霊死霊、その数は【ツクヨミ】が召喚した数を軽く超えてきている。


「死霊退治とか勇者の独壇場でしょ!」

「全部喰らう」

「死霊退治は聖女の独壇場……なのでしょうか。ていうか私は聖女なのでしょうか……?」

「俺だけ特にフレーズが無い……」


またもや置いてかれる【魁蕾】を無視するように進軍を開始する死霊、それに対抗するのは勇者と聖女の神聖魔法。

それは世間一般的に大量と分類されるほどの数を滅したが、それでもまだ足りない程に数を増す死霊だった。


「ねぇそれどれだけいるの?!」

「少なくとも1000年前から蓄えてるんだぞ? 当たり前だろ良いから魔法撃て」


俺の知ってる憤怒ラースは銃なんて使っていなかったが現に今も銃でこちらに発砲を繰り返しているし俺の知ってる時よりも強いんだろう。

死霊の数も明らかに増えているし……

こいつ相当楽しみにしてたな?


「さぁさぁほらほら! 次は何だ? 剣か、魔法か!」

「盾だな」

「ッ?! また……!」


ーーガァンッ


再び繰り出されるシールドバッシュ、エチルの支援魔法と空間魔法を合わせた完全奇襲で成されたそれは頭蓋を砕き、相手を黄泉送りにする。


「流石に2回目は対策するぞ? 詰めが甘いなッ!」

「くッ……?!」


──はずだった。放たれたはずの大盾は途中で静止、阻んだのは憤怒ラースの腕から出現した死霊だった。

怨念が混ざり合い、互いを呪い強化するそれは並の武具を弾くほどの重圧、幾度も重なり合う呪いはSランクの盾を破壊するに至る。


「あ〜言い忘れてた。あいつどこからでも召喚するし完全に殺すとなると周りの死霊全部殺さないと反対に最後のダメージ行かないから」

「「「先に言え!!」」」


突然の暴食グラフェルのカミングアウト、3人の意見が戦闘が始まってから初めて合体した瞬間だった。


「えっと整理すればどこからでも召喚可能な死霊、強度や能力は死霊を掛け合わせる事で補強。ついでに息の根を止めるには死霊の全滅が前提条件……」

「言ったろ? クソゲーって」


実際これがあるから俺との戦い(あそび)の時は死霊出すの禁止にさせてたくらいには凶悪だ。

その死霊が長年の罪重ねであり得ない程の量、乱戦が強い代わりにタイマンも強いバグだ。


悪魔ひとのことをクソゲー呼ばわりは酷いと思うぞ? 流石に暴食グラフェルだとしても許容範はできん」

「案外ちゃんと伝えた名前で呼んだら憤怒ラースちゃんって真面目って言うかなんて言うか……暴食グラフェルちゃんの事好きだよね」

「へ? は?! い、いや別に!」

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